永田町の裏を読む
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「主権在民」を蹴散らす安倍政権の「国権的法治主義」
沖縄県の翁長雄志知事が、ついに日米両政府に対して公然と反旗を翻した。沖縄防衛局に対して辺野古の「海底面の現状を変更する行為」を停止するよう指示し、従わない場合は海を埋め立てて海兵隊基地を建設するのに…
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なぜ鳩山元首相だけが叩かれるのか
鳩山由紀夫元首相のクリミア・モスクワ訪問に対する政府、与野党、マスコミ挙げてのバッシングは常軌を逸していた。「軽率」「迷惑」くらいならまだしも、「国賊」「日本人ではない」「パスポートを取り上げろ」な…
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いよいよ支離滅裂になってきた安倍外交
安倍晋三首相が4月下旬にジャカルタで開かれる「バンドン会議」60周年記念の首脳会議に出席し、「平和国家」としての日本の姿をアピールする演説をするつもりだという。「これって、大丈夫なんですかね」と、与…
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自民党議員も頭を抱える 首相の時代錯誤、無知無教養、幼児性…
旧知の自民党ベテラン県議から連絡があって、東京に来ているのでちょっと会おうとお誘いがあった。何かと思えば、「安倍晋三首相が国会で『日教組はどうした』などとやじを飛ばしているのを見て、こりゃあもうダメ…
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「農協潰し」は安倍政権の政治的怨念
安倍晋三首相がためらうことなく献金疑惑の西川公也農相の首をハネたのは、通常国会前半の目玉と位置づける「農政改革」に一切の遅滞は許されないという決意を表わすためだろう。 ところが、この農政改革…
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ホルムズ海峡の機雷除去に集団的自衛権を発動の錯乱
安倍政権の集団的自衛権容認論は、いよいよ錯乱気味となっている。安倍晋三首相は16日の衆院本会議の答弁で、ホルムズ海峡に機雷がまかれた場合「わが国が武力攻撃を受けたのと同様に深刻、重大な被害が及ぶ」こ…
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米国の対テロ作戦への参加が極秘に検討開始されていた
安倍晋三首相は2日の参院予算委員会での答弁で、「イスラム国」に対する有志国連合の「空爆に参加することはあり得ない」し「後方支援も考えていない」と明言した。しかし、1月25日のNHK日曜討論では「国連…
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「アウト・オブ・コントロール」の汚染水地獄に陥りつつある福島第1原発
東京電力の広瀬直己社長が23日、福島第1原発構内の地上タンクに保管している高濃度の放射能汚染水の浄化について、2014年度内に全量を処理するという目標達成を断念すると表明した。 安倍晋三首相…
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農協を潰せば農業がよくなるという妄言の裏にあるもの
自民党の稲田朋美政調会長が17日、自分の地元の福井でJA組合長や農業者を集めて「農協改革」の説明会を開いたが、参加者からは「自民党の農政が失敗だったことの反省が先だ」などの厳しい意見が噴出して、ほと…
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知事選で勝てないのに中央政治は安倍一強のアブノーマル
11日投開票の佐賀県知事選で、自公両党が推した樋渡啓祐・前武雄市長が大差で敗れ、自民党県議の過半数はじめ県内市町村長、それに農協が担ぎ出した元総務官僚の山口祥義が勝利した。マスコミはこぞって「農協改…
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節目の年の訪米が簡単には実現しない深層
戦後70年の節目となるこの年、安倍晋三首相は、5月連休明けから集団的自衛権解禁のための法整備を一気に進めると同時に、それを前提とした日米防衛協力ガイドラインの改定も行って、「海外で武力行使をできる国…
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ワシントン・パレードが米政府に「辺野古断念」を決断させる
沖縄の翁長雄志県知事の誕生とそれに続く総選挙での同県全4区での「辺野古ノー!」統一候補の全勝という目覚ましい結果をもたらした下支えというか張本人は、今年7月に各界代表を幅広く集めて結成された「島ぐる…
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誰が新代表になっても民主党の再建は容易ではない
史上最低の投票率ということは、史上最高の政治不信と同義であり、自公合わせて3分の2議席を超える安倍政権の圧勝とは、実はこの政治不信の深さの裏返しでしかない。こうした事態を招いた元凶は、もちろん、あら…
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選挙戦できれいさっぱり消去された原発の是非
今回の選挙戦で、きれいさっぱりと消去されている争点の一つが原発問題である。前回総選挙で自民党は「原子力に依存しなくてもよい経済・社会構造の確立」を公約にし、「自民党政権になっても脱原発の方向は変わら…
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橋下不出馬のウラに安倍首相との“密約”か
維新の党の共同代表である橋下徹大阪市長と同党幹事長の松井一郎大阪府知事が、今回の衆院選に「出るぞ、出るぞ」と思わせぶりをしておきながら、結局、出馬を見送っただけでなく、大阪と兵庫の公明党前職のいる6…
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沖縄の野党共闘に学ぶ「自分なりの争点」
今度の総選挙ほど予測が難しい選挙は今までに例がない。25日付の毎日新聞夕刊の専門家5人による党派別議席予測でも、自民党の議席数について、大御所の白鳥令東海大名誉教授が60議席以上減らして231、政治…
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沖縄県知事選を動かした「自己決定権」の大切さ
「辺野古ノー!」を掲げて沖縄県知事選に圧勝した翁長雄志新知事は、当選の喜びを語る中で何度も「自己決定権」という言葉を強調した。自己決定権とは「自らの生命や生活に関して、権力や社会の圧力を受けることなく…
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中国だけでなく米露韓からも相手にされない安倍外交
日本の大新聞の見出しだけ見ていると、安倍晋三首相がAPEC北京サミットを舞台に精力的な外交を繰り広げているかに映るが、実態は違う。 安倍が4カ月もかけて準備を進めてきた日中首脳会談は、確かに…
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政権を直撃するオール沖縄の「辺野古ノー」の声
安倍政権の行方に大きな影響を与える沖縄県知事選は、11月16日の投票日に向けて、すでに中盤を迎えている。予想にたがわず、社民、共産、社会大衆、それに自民一部が保革の壁を超えて支持する翁長雄志・前那覇…
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次々と発覚する閣僚不祥事のネタ元は検察・警察という噂も
9月4日付の本欄で安倍改造人事に触れ、すべてがダラダラとして「こんなんで大丈夫なのか」という声が自民党内からも上がっていると書いたが、そのとおりになってきた。 小渕・松島を思い切りよく同日辞…