二木啓孝の一服一話
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古市憲寿<下> 2050年の日本についてぜひ書いてみたい
二木 この国の将来についてお伺いします。どんな社会になると見ていますか。 古市 2050年には今年生まれた子が34歳になっていますが、惨憺たる社会になっているでしょうね。総人口は1億人を割り込み…
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古市憲寿<中>少子化対策が遅れたのは20年先を考える政治家がいないから
二木 2011年以降の古市さんの関心事、テーマについて聞かせてください。 古市 ピースボート、戦争、フィンランド、保育園、すべて基本的には身近な事への関心です。昨年出版した「保育園義務教育化」に…
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古市憲寿さん<上> 20代で若者のことを書いておきたかった
今回のゲストは気鋭の社会学者・古市憲寿さん。ホストの二木さんとは親子ほどの年代差がある。若者論から戦争、憲法、共生、日本の将来像まで、世代を超えて語り合った2人の対談をお楽しみください。 ◇…
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ゲスト 佐高信さん<下>「たばこにしろ部屋にしろ強制されるのは嫌いですね」
二木 事務所ですけど、まさに足の踏み場もない。片付けは苦手ですか(笑い)。 佐高 きれいにしようとは思っているのですが。整理能力がないのでしょう。きょう、床見えました? たまに5年前の新聞が出て…
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ゲスト 佐高信さん<中>今まさに「本流とは何か」「政党の理念とは何か」が問われている
二木 佐高さんは評論家であると同時に書評家でもいらっしゃる。本をめぐる思い出を聞かせてください。 佐高 元大蔵次官でJT社長を務めた長岡實さん、伊東正義元外相と3人で「鬼平の魅力を語る」という対…
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ゲスト 佐高信さん<上>勉強会で勲章拒否の話をしたら樋口広太郎さんが「勲章をもらうのを辞める」と言い出した
今回のゲストは辛口評論でおなじみの佐高信さん。二木さんとは古くからの知り合いである。東京・神田にある事務所は資料や本などで本当に足の踏み場もない状態。下の喫茶店でお話を伺った。経済人、政治家、そして…
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ゲスト加来耕三さん<下>一番の楽しみは友人たちとうまい日本酒を飲むこと
二木 執筆、テレビ出演、講演と大変お忙しい日々を過ごされていますが、いま一番の楽しみは何でしょうか。 加来 お酒を飲むことですね。私は「日本酒で乾杯推進会議」の100人委員会のメンバーでして、日…
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ゲスト 加来耕三さん<中>心の豊かさを優先させる生き方をすれば社会は変わる
二木 戦前、日本が戦争に突き進んでいった中で、軍部の暴走はもちろんですが、提灯行列などで軍部の背中を押した国民の熱狂という側面も見逃せません。歴史的にみても、日本人は熱しやすいのでしょうか。 加…
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ゲスト加来耕三さん<上>7.15強行採決で日本は戦前に戻りましたね
ゲストは、歴史家で作家の加来耕三さん。明快な語り口で歴史の真相をひもといてくれる加来さんに、魅了されるファンは多い。著作活動、テレビ出演に加え、全国各地での講演と超多忙な日々を送っている。その一方で…
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ゲスト江上剛さん<下>振興銀行事件きっかけに、今ではフルマラソン年4回
二木 マラソンの話をお聞かせください。始めたのは振興銀行事件のときでしたか。 江上 振興銀行の(社長を)引き受けたものの、お先真っ暗になりましたね。講演もテレビもすべて断られ、文筆以外の仕事がな…
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ゲスト江上剛さん<中>行員ひとりひとりに目標を書かせたら業績がアップした
二木 井伏さんとのお付き合いの中で印象に残っているエピソードを聞かせていただけますか。 江上 就職がダメで留年が決まった時、田舎から送ってきたマツタケを持って先生のお宅にお邪魔しました。先生は一…
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ゲスト江上剛さん<上>井伏鱒二先生には可愛がってもらった
今回のゲストは作家でTVコメンテーターとしてもおなじみの江上剛さん。精力的な執筆活動を続け、最新作は離島を舞台に長官の特命を帯びた金融捜査官の活躍を描いた「鬼忘島」(新潮社)。この作品の取材話、恩師…
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ゲスト津田大介さん<下>思ったこと、言わなきゃいけないことは言い続けます
二木 津田さんはヘイトスピーチをはじめ政治的、社会的な問題で積極的に発言されています。 津田 東京で生まれ育ったので、差別はあまり身近ではなかったのですが、高校時代に部落差別問題を知り、大学のゼ…
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ゲスト津田大介さん<中>文化と政治をつなげる「新しい社会運動」に力を注ぎたい
二木 改めて活字とWEBの関係ですが、活字をベースにしてツイッターで相乗化していくということを意識されているのでしょうか。 津田 意識したのは、情報のフローとストックということですね。活字はもち…
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ゲスト津田大介さん<上>活字とWEBをうまく使い分けることで読者に思いを伝えていく
今回のゲストはジャーナリストでメディア・アクティビストの津田大介さん。テレビ、ラジオ、出版、WEB、そして被災地復興のソーシャルビジネスにも関わるなどマルチに活動する行動派だ。1回目はWEBと活字、…
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ゲスト青木理さん<下>「伝える」という点では活字でもTVでも一緒
二木 ところで最近はテレビにも出演されていますが、活字の世界とはやはり違うでしょ。 青木 ジャーナリストとして伝えるということでいえば、映像でも活字でも一緒です。僕の場合、映像(TV)に関してい…
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ゲスト青木理さん<中>メディアの相互批判はいいが「国賊」は言ってはならない
二木 メディアの在り方について著書で批判されていますね。 青木 最近強く思うのは、僕らの世界で当たり前だと思っていたことが、軒並み当たり前ではないようにされてしまった。とくに今回の朝日問題です。…
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ゲスト青木理さん<上>排他と不寛容が広がっていく嫌な世の中
今回のゲストはジャーナリストの青木理さん。近著「抵抗の拠点から 朝日新聞『慰安婦報道』の核心」(講談社)が話題となっている。時にピースをくゆらしながらのジャーナリスト同士の対談は、排他と不寛容が横行…