日本外交と政治の正体
-
イスラエルはハマスのテロ攻撃を事前に把握していた
世界各国には著名な情報機関が複数ある。米国のCIA、英国のMI6、旧ソ連のKGB、イスラエルのモサドなどである。 パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは、イスラエル領内に…
-
最も闇の要素が強いカネ・官房機密費は政府を「反モラル」の活動に導く
今の日本の政治を堕落させているのは何か。政府のバラまくカネと脅しである。第2次安倍政権や、続く菅政権で顕著だった。その実態は今も闇の中にある。使われている主なカネが官房機密費だからである。官房機密費…
-
米大統領選に立候補したケネディ・ジュニア 日本のマスコミがJr.の動向に注目する理由
1963年11月22日、米国ケネディ大統領がテキサス州ダラスで行われたパレード中に銃殺された。戦後の米国史上、最大の事件である。甥で民主党員のロバート・F・ケネディ・ジュニアが、2024年の米大統領…
-
ガザ地区へのイスラエル地上侵攻の今後 4つに分かれた国際社会の対応
イスラエル軍が地上侵攻したパレスチナ自治区ガザを巡り、今、国際社会の対応は4つのグループに分類される。 1つ目は、武力による抵抗を続けるグループだ。レバノンのヒズボラ、ヨルダン川西岸のパレス…
-
ガザの騒擾とウクライナ戦争 米国の軍事支援は確実に弱まっていく
2022年から23年にかけて国際関係で最大の懸案はロシアとウクライナの戦争だったが、さらなる問題が起きた。 パレスチナ自治区ガザ地域におけるイスラエルと、同地区を実効支配している武装組織ハマ…
-
中国・北京市で感じた「緑水青山就是金山銀山」
私は1985~98年にかけて3回、2010年代に2回、中国・北京市を訪問している。 最初に訪れた時の印象は、緑の少なさだった。飛行場から市街への道は木々が少なく、殺風景だった。2010年代に…
-
ロバート・F・ケネディ・ジュニアが示した「独立候補」としての決意
米国政治の名門といえばケネディ家だ。 ジョン・F・ケネディは米国大統領、ロバート・ケネディは司法長官を務め、1968年の大統領選挙で民主党の候補争いに加わった。両氏とも銃殺されている。 …
-
おそらくイスラエルは地上からガザを攻撃するだろうが、容易ではない
ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが、イスラエルに対して複数のロケット弾を発射し、武装した集団が同国を襲撃した。 この事態を受け、米国、英国、フランス、ドイツ、イタリアの5カ国首脳は電話協…
-
武器弾薬の支援はすでに減少…ウクライナの全面勝利があり得ないこれだけの理由
ウクライナ戦争は極めて特異な戦争である。 戦う場所はウクライナ。戦う兵士はウクライナ兵とロシア兵だが、ウクライナは自国生産の兵器・弾薬で戦っているわけではない。NATO諸国が兵器・弾薬を提供…
-
神宮外苑の樹木伐採計画に対する「3.5%の反対運動」を大手企業も見過ごすことはできない
英国で「シカモア・ギャップの木」と呼ばれていた一本の木が切られた。樹齢は数百年だった。 9月28日に突然、伐採され、16歳の少年が容疑者として警察に逮捕された。この事件を英メディアが報ずるの…
-
国民の支持を失った岸田政権…女性議員の起用は支持率向上にならず
内閣改造が行われた場合、国民は「新内閣は(政治や経済にとって)プラスのことを行ってくれるであろう」と期待するため、通常であれば支持率は上がる。しかし、報道各社の世論調査は、見事と言っていいほどに上昇…
-
神宮外苑再開発で歴史を重ねた「杜」を壊す蛮行は許されるか
イタリアの日本学者マライーニ氏が伊勢神宮を訪れた時、日本人の感性の鋭さについて、こう感じたという。 「大きな建物、柱、塔などがあるのではないかと探したが、そういうものは特にない。しかし、周りは…
-
元公安調査庁職員・菅沼光弘氏の死…北朝鮮情勢に精通した人物の一人
公安調査庁本庁調査第二部長(国際情勢分析担当)を経て、1995年に退官し、その後も活発な言論活動を展開した菅沼光弘氏が2022年12月30日に死去した。87歳だった。 私は外務省情報調査局分…
-
マクロン大統領の「同盟は家臣ではない」、日本国民はどう考えるか
世界で今、最も深刻な問題はウクライナ問題である。同国の兵士がウクライナで戦い、死者を出し、国土が荒廃しているが、この戦闘は実質、米国を先頭とする西側諸国対ロシアの戦いである。 西側諸国の兵器…
-
日本の国連安保理常任理事国入りはないと考える、これだけの理由
日本外交の柱のひとつに国連安全保障理事会(安保理)常任理事国入りがある。しかし、その可能性は今や消滅したと言っていい。理由は2つある。 1つは「主要国首脳会議」(G7)以外の国の台頭である。…
-
歴史の空白「緑十字機遭難事件」を考える 不時着は作為的だった可能性も
静岡県磐田市で20日、「緑十字機を語り継ぐ会」主催の会合で講演した。「緑十字機を語り継ぐ」は何を語り継ぐのか。 1945年8月20日深夜、軍機が鮫島海岸(磐田市)に不時着した。沖縄の伊江島飛…
-
森喜朗元首相「ロシアが負けることは考えられない」発言の正当性
森元首相が会合で「ロシアが負けることは考えられない」「(日露関係について)せっかく積み立ててここまで来ているのに、こんなにウクライナに力を入れてしまっていいのか」と発言し、袋叩きにあったことを記憶さ…
-
アメリカでは金融支配の崩壊が始まった
格付け会社フィッチ・レーティングスが、米国の長期外貨建て発行体デフォルトの格付け(IDR)を、最上級の「AAA」から「AA+」に引き下げたと発表した。 米ブルームバーグのデータによると、フィ…
-
バーンズ米CIA長官が中国でのスパイネットワーク崩壊を認めた意味
世界には米国のCIA、英国のMI6、イスラエルのモサドなど、名だたる情報機関がある。 もちろん、彼らが今、どのような工作をしているかは公表されていない。 CIAに関しては、何十年か経…
-
岸田政権は短期で終わるか長期化か 首相おろしの動きが生まれない2つの要因
韓国の報道機関が取材に来た。本題を終え、お茶でもという時、「ところで、岸田政権は短期ですか、長期ですか」と問われた。 「残念ながらどうもよく分からないのです」と答えざるを得なかった。 …