語り部の経営者たち
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大黒屋・小川浩平社長<1> 米投資銀を経て香港財閥社長に
「大黒屋」は、中古ブランド品の買い取り、販売を全国展開している急成長企業である。売り上げは201億円。現在、日本全国に21店舗を構えている。 もともと「質屋」だったのが強みだ。商品の鑑定能力が…
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タビオ越智直正会長<7> いい靴下の感触は“噛めば”わかる
現在も精力的に靴下作りに取り組む越智氏だが、2008年に社長の座を長男の勝寛氏に譲り、会長となった。理由はなんと、靴下をはかなければならなくなったこと。 「僕は丁稚になった15歳のころからずっ…
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タビオ越智直正会長<6> 「靴下業界を引っ張ていく」と決意
海外出店の少し前の2000年、ダンソックスは大阪証券取引所2部に上場した(現在は東証2部)。靴下専業で上場している企業がない中で決意したのは、「うちが上場することで、靴下の価値が上がるのではないか」…
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タビオ越智直正会長<5> 「品質が大事」との教えを忠実に
「良質な靴下を作る」ことは、創業以来貫いてきた越智氏の信念だ。 1970年代後半になると、靴下業界には価格競争の波が押し寄せた。中国製の安価な製品が流入し始め、「3足1000円」という販売形態…
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タビオ越智直正会長<4> システムは道具、大事なのは構想
新たな在庫管理システムはダンソックスの売り上げを飛躍的に伸ばした。しかし、契約店が1000を超すと、今度は社員が膨大なタグの集計に追われるようになってしまった。そこで越智氏はコンピューターの導入を決…
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タビオ 越智直正会長<3> 悩み苦しんだ在庫管理のヒント
起業した当時は工場で仕入れたものを売っていた。しかし、経営が苦しかったため、越智氏は自社製品の生産に取り組み始める。そして、有名な婦人服専門店などにも販路を広げていった。 「順調に見えますが資…
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タビオ越智直正会長<2> 「いずれは独立」と伝えたらクビに
丁稚は、いずれ暖簾分けされて店を持つのが一般的だ。越智氏も10年で暖簾分けという条件のもとで奉公に出た。しかし、13年経っても丁稚のまま。 そんな時、ある出来事が起こった。店の大将に呼び出さ…
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タビオ越智直正会長<1> 就寝前に貪り読んだ「孫子の兵法」
今や3足1000円どころか、100円ショップでも手に入る。中国など外国製が主流で、品質よりも安いことがよしとされる日本の靴下市場。その中で国産の靴下にこだわり成長を続けているのが「タビオ」だ。創業者…
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個人商店・光山英明社長<4> 飲食店やるなら焼肉がいい理由
吉祥寺の繁盛店「肉山」。年内は予約でいっぱいだ。SNSでは肉山で食べた人たちが「肉山に登ることができた」「肉山登頂成功」などと書き込みをしている。通が行く店ではなく、一般のビジネスマンが好む肉料理の…
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個人商店・光山英明社長<3> うちの店には常連はいない
吉祥寺にある20席の肉料理店「肉山」。すでに今年の予約はいっぱいという人気店だ。社長の光山英明はこれまで50店の店をつくり、いずれも繁盛店にし、さらに、その繁盛店を従業員に譲ってきた。肉山という名称…
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個人商店・光山英明社長<2> 売るための工夫を考えようや
いま、もっとも予約の取れない店が吉祥寺にある「肉山」だ。肉料理のコースで1人前5000円。光山英明は創業者兼主人として毎日、肉を焼いている。 野球で中央大学に入学したものの、プロにならなかっ…
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個人商店・光山英明社長<1> 50店をプロデュース全て繁盛
肉山は吉祥寺にある肉料理を出す店。牛肉、豚肉、馬肉の赤身を焼いたものを6種類。野菜類、最後にカレーか卵かけごはんのコースで1人前5000円。肉の量はだいたい350グラム。おなかいっぱいになる。客席は…
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CSN地方創生ネットワーク野本良平社長<7> 全国の漁港を回る
社名に「地方創生」をうたったのは、「命の源になっているものを作る人たちが、なぜこんなに貧乏なんだろう」と思った中国の農村での思いが原点になっており、第1次産業を元気にしたいという思いが込められている…
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CSN地方創生ネットワーク野本良平社長<6> やりがいを求め
エー・ピーカンパニーに入社半年後、副社長に就任。流通の効率化に取り組み、成果を挙げる。 「地鶏にしろ、朝獲れ魚にしろ、いずれはやるとは思っていましたが、それが時代の波にうまく乗ったという感じで…
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CSN地方創生ネットワーク野本良平社長<5> 偶然見つけた“朝獲れルート”
41歳のとき、回転寿司チェーンに就職、商品企画を担当することになった。 ここで、思いついたのが、現在の事業につながる“朝獲れ魚”のアイデアだ。同社の本拠地が千葉県という場所柄、房総の漁港で朝…
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CSN地方創生ネットワーク野本良平社長<4> 第1次産業の貧しさ痛感
その後も、営業で販路を広げながら、コンビニの弁当やスーパーの総菜用の食材を販売して、業績を伸ばしていった。 家業が順調になると、野本社長は事業の大半を家族に任せて、35歳のときから中国での貿…
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CSN地方創生ネットワーク野本良平社長<3> メーカーに転身
21歳の野本社長は、近所の紳士服量販店でスーツを購入すると、突然覚醒したかのように、翌日からネクタイを締めて営業活動を始めた。 「配達をしながらでも、『こういうのもありますよ』とお客さんに提案…
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CSN地方創生ネットワーク野本良平社長<2> フリーターから家業手伝いへ
10代のころ、ミュージシャンを目指していた。コンクールで優勝経験があり、バンド演奏をして日銭をもらってもいた。 「でも、プロになろうという思いがそれほど強かったわけでもないですね」 大…
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CSN地方創生ネットワーク野本良平社長<1> 羽田市場を運営
CSN地方創生ネットワークは、魚市場を一切通さずに全国の漁師から新鮮な魚を直接仕入れ、都内の飲食店や小売店に販売する「羽田市場」を運営する会社だ。 空輸とオンラインを駆使した同社独自のシステ…
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ディスクガレージ中西健夫社長<4> ライブ運営の極意とは
ディスクガレージはライブエンターテインメントの企画運営会社だ。J-POPのさまざまなコンサートや、プロフットボール、ミュージカルなどの招聘を手掛け、売り上げはグループ会社を含め約300億円になる。 …