巻頭特集
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子供だましのようなセレモニーで処理水放出 岸田首相に非難殺到
結局、当事者の声は無視か。どこが「聞く耳」なのか。 岸田政権は、22日にも「関係閣僚会議」を開き、福島第1原発の敷地内に保管されている「汚染水」を福島の海に放出する時期を決定する。24日に放…
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日米韓首脳会談を「歴史的」と自画自賛、それをタレ流す大メディア
「歴史的」の言葉だけが先走っていた。米ワシントン郊外の大統領専用山荘「キャンプデービッド」で18日昼(日本時間19日未明)に行われた日米韓首脳会談。共同記者会見で3首脳は「歴史的会談」を強調してみせた…
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安倍派の跡目争いを大々的に報道 日本の政治はいつまでたってもムラ社会
「安倍派新たな運営体制へ」「対立回避を優先」「集団指導体制に」──。 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)が新体制に移行する、と大マスコミがこぞって報じている。 派閥会長だった安倍…
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自治体もリクルートに協力 いくら武器を爆買いしても自衛官不足の行き着く先
高校3年生の息子宛てに、突然ダイレクトメールが届く。差出人は防衛省。封をあけると、自衛隊への勧誘の文言。どうして就職・進学年齢の息子がいることが分かったのか? まるで戦前の赤紙じゃないか──。そんな…
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庶民の暮らしは眼中になしか 内政はほったらかし、訪米で高揚の岸田首相
<一事が万事、この調子だよ><政治家として薄っぺらすぎる><戦争のない平和な世界がいかに大事なのかという真剣な思いが感じられない>──。SNS上は批判や怒り、呆れる声であふれている。16日の東京新聞が…
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終戦の日だけの平和報道 軍拡政権にメディア翼賛化の不気味
15日は岸田政権が安全保障政策を大転換してから初めて迎えた終戦の日だった。敗戦から78年。新型コロナウイルスの5類移行を受け、政府主催の全国戦没者追悼式の参列者数は昨年からほぼ倍増の1855人となっ…
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戦後最悪の終戦記念日 白々しい岸田軍拡政権の「不戦の誓い」
台風を心配しながら迎えることになった78回目の敗戦記念日。これほどキナ臭さが漂う8月15日は、戦後、初めてなのではないか。戦争を知る世代は、本気で日本の将来を危ぶんでいる。 戦争経験者が懸念…
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ガソリン価格は天井知らず お盆休みで思い知らされた無能政権の物価対策
帰省シーズンをガソリン高騰が直撃している。新型コロナが5類に移行してから初めてのお盆とあって、どこもかしこも大混雑。何とも間が悪いことにガソリン価格の上昇が止まらない。経産省によると、7日時点のレギ…
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国民に「戦う覚悟」を求める岸田政権下の原爆、終戦記念日の空々しさ
台湾有事を想定し、日米や台湾に「戦う覚悟」を求めた自民党の麻生副総裁の発言が“失言”じゃなかったことは衝撃だ。 訪台に同行した麻生派議員がテレビ出演で、「当然、政府内部を含め、調整をした結果…
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怪しい無法国家の大阪・関西万博強行 開催する意味もなければ力もなし
建設の大幅な遅れで、「再来年4月の開幕に間に合うのか」と懸念されている2025大阪・関西万博。これまで大阪の局地的な問題と見られて世間の関心も薄かったが、あまりにお粗末な現状が話題を呼ぶという皮肉な…
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麻生暴言は岸田とタッグの確信犯 受け入れるメディアと世論の恐ろしさ
「長崎を最後の被爆地に」──。原爆投下から78年。6日の広島に続き、9日、長崎で「原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」が営まれた。台風接近に伴い、一般市民の参列も見合わせ、会場は例年の平和公園から屋内施設に変…
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統一教会と同じパターン 秋本はトンズラ、木原は沈黙という国民愚弄
とことん、有権者を舐めているとしか思えない。 洋上風力発電事業を巡り、自民党を離党した秋本真利衆院議員が、風力発電会社「日本風力開発」(東京)の塚脇正幸社長から約3000万円の不可解な資金提…
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何でもかんでも米国頼み 処理水放出のための訪米なのか
福島第1原発の処理水の海洋放出をめぐって、摩訶不思議なニュースが流れている。 17日から訪米する岸田首相が、18日にワシントン近郊で行われる日米韓首脳会談で処理水を海洋放出する計画について両…
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エネルギーは利権だらけ 再生エネに群がるチンピラ・原子力にタカる巨悪
政務官をあっさり辞任、自民党も離党したが、自らの疑惑については何ひとつ説明しないまま。幕引きは許されない。 前外務政務官の秋本真利衆院議員(47)が風力発電会社「日本風力開発」から計3000…
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マイナカードだけではない 一事が万事の自民党政権は自分の都合とメンツだけ
驚くべき会見だった。ここまで国民をなめきった総理会見も珍しいのではないか。 混乱がつづく「マイナンバーカード」について、岸田首相が行った4日の記者会見。国民に大きな不安を与えているのに、謝罪…
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値上げで大幅黒字に庶民の怒り 世にもふざけた岸田政権と電力大手
値上げ強行の恩恵でV字回復だ。 電力大手10社の2023年4~6月期決算が出そろい、実に8社(北海道、東北、中部、北陸、関西、中国、四国、九州)の最終損益は同期としての過去最高の黒字を叩き出…
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ただの博打だった異次元緩和 「昔陸軍、いま日銀か」と毒づきたくなる
「ギャンブル金融政策」の修正議論は1カ月半前から出ていたようだ。 日銀が2日に公表した、6月15、16日の金融政策決定会合の議事要旨。同会合で、日銀は、長短金利操作について「運用を現時点で見直…
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歴史を変えそうな一枚の写真 満天下に拡散された岸田“異次元”少子化対策の正体
釈明が居直りにしか見えず、ますます炎上している。 自民党女性局のメンバーが大挙してフランス研修に出かけていた騒動。総勢38人を率いた女性局長の松川るい参院議員(52)が、パリの観光名所エッフ…
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当時の官邸中枢は何をどこまで知っていたのか 広がる木原事件余波
「断言しますけど、事件性はアリですから」──。 2006年に東京都内の自宅で男性(享年28)の遺体が発見された不審死事件。亡くなった男性の当時の妻で、その後、木原誠二官房副長官と再婚した女性が…
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欧米はもっと大胆だ 恐る恐るの植田日銀、それを批判しない大マスコミ
長引くインフレは収まらないと覚悟した方がいい。 日銀は先週28日まで開いた金融政策決定会合で、国債を買い入れて長期金利を低く抑え込むYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正を決定。長期金…