経済ニュースの核心
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3期連続で最終赤字見通し 「タカタ」再建計画は大詰めへ
まさに「崖っぷち」といったところだろう。“殺人”エアバッグ問題に揺れるタカタは先週末、2017年3月期の最終損益が当初の200億円の黒字予想から一転、640億円の赤字に陥る見通しになったと発表した。…
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旧態依然の経営者は戦々恐々 森金融庁長官3年続投なるか
年明け早々から銀行界で密かな話題となっていることに金融庁の森信親長官の去就がある。2015年7月に長官に就いた森氏が、この夏の幹部人事で勇退するのかどうかが焦点で、続投すれば大物長官として3年目に突…
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「ヤマトHD」の深き悩み 取扱個数は増加なのに減益のウラ
ネット通販やフリーマーケット(フリマ)市場の拡大などに伴う物量の膨張にヤマト運輸がもがいている。宅配便取扱個数の増加ペースに人の手配が追い付かず、外部委託費がかさんで収益を蝕んでいるためだ。同社を中…
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16年は40万戸突破も…「貸家バブル」崩壊が近づいている
もはや「バブル」と言ってもよかろう。国交省が1月31日に発表した2016年の貸家着工戸数は41万8543戸と8年ぶりに40万戸を突破した。内閣府の試算による潜在需要の年35万戸を大幅に上回る。なかで…
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キリンHD 不振のブラジル事業「撤退」方針は賢明な選択か
やはりというべきか。キリンホールディングス(HD)が業績不振の続くブラジルでのビール事業から撤退する方針を固めた。現地子会社のブラジルキリンを年内をメドにオランダのハイネケンに約1000億円で売却す…
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武田薬品 米抗がん剤ベンチャー企業を「大型買収」の賭け
日本円で売上高140億円弱、しかも赤字続きの債務超過会社に54億ドル、6200億円余(1ドル=115円換算、以下同)ものカネを投じるというのだから恐れ入る。武田薬品工業が米国の抗がん剤ベンチャー、ア…
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市場拡大中も…米新車販売を直撃“利上げ&原油価格上昇”
9日開幕した米デトロイトモーターショー(一般公開は14日から)。ゼネラル・モーターズ(GM)、フォードやトヨタ自動車をはじめ世界の自動車メーカー各社が、今年投入する予定の新型車や近未来のコンセプトカ…
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ショッピングセンター新規開業 5年ぶり低水準の理由
今年のショッピングセンター(SC、店舗面積1500平方メートル以上でテナント数10店以上が対象)の新規開業数が5年ぶりの低水準にとどまりそうだ。日本ショッピングセンター協会(会長・清野智JR東日本会…
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創業家はいまだに反発…「出光×昭和シェル」合併の行方
当初の計画通りなら今頃は臨時株主総会で合併を正式に決議しているハズだった。昭和シェル石油との合併問題を巡る出光興産創業家と経営陣との内紛劇は、膠着状態に陥ったままついに年を越すということになりそうだ…
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「富士フイルムHD」試薬大手・和光純薬買収は高値掴みか
富士フイルムホールディングス(HD)が武田薬品工業傘下の試薬大手、和光純薬工業(大阪市)を買収する。中核子会社の富士フイルムを通じ、来年2月下旬からTOB(株式公開買い付け)を開始、4月上旬にも子会…
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ふくおかFGと十八銀行 経営統合計画の怪しい雲行き
福岡銀行を中核とするふくおかフィナンシャルグループ(FG)と、長崎県地盤の十八銀行による経営統合計画の雲行きが、何やら怪しくなってきた。 ふくおかFGは傘下に同じ長崎地盤の親和銀行を抱えてい…
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7四半期連続の下方修正 「IHI」不名誉記録の更新あるか?
総合重機大手のIHI(旧石川島播磨重工業)が2015年1~3月期から7四半期連続業績下方修正という“珍記録”を打ち立てた。 17年3月期の営業利益は期初計画の650億円(7月29日に580億…
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「ライオン」上方修正もあるか 成熟市場で異例の好業績
先週7日、株価は今年7月につけた上場来高値(1778円)を一気に更新すると、10日には一時、前週末比17%高となる1942円まで上昇した。2月の年初来安値956円と比較すると2倍以上に跳ね上がったこ…
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新幹線開業も…全ての線区で赤字「JR北海道」の五里霧中
営業係数155――。要するに100円の収入を得るために155円の費用をかけているというのだから驚く。先週4日に15年度の線区別収支状況を開示した北海道旅客鉄道(JR北海道)。14年度に続き全ての線区…
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JRグループに2つの追い風 九州に続いて貨物が上場する?
10月25日にいわゆる「三島会社」として初の株式上場を果たした九州旅客鉄道(JR九州)。2%超の配当利回りや鉄道料金が半額になる株主優待制度などが好感され、個人投資家を中心に人気は上々だ。 …
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MBO実施で非上場化に踏み切る「アデランス」の前途
かつらの国内大手、アデランスがMBO(経営陣が参加する企業買収)で非上場化に踏み切る方針を決めた。14年まで大株主だった米投資ファンド、スティール・パートナーズとの経営権を巡る対立による社内の混乱な…
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30年の時を経て…ホンダとヤマダ発動機が手を組んだ事情
一時は1台3万円以下どころか、4台まとめて10万円といった、とんでもない叩き売りまで繰り広げられた。太平洋戦争中からの地縁的結合を持ちながら1979年から83年前半にかけて「HY戦争」と呼ばれる二輪…
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郵便貯金の限度額再引き上げへ 「ゆうちょ銀行」の戸惑い
ゆうちょ銀行の預入限度額が2年連続で引き上げられる見通しとなってきた。全国郵便局長会(全特)などの突き上げを食らう形で与党・自民党が再引き上げの要求を強めているためだ。限度額そのものの撤廃すら取り沙…
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「つま恋」42年の歴史に幕 ヤマハの決断に地元は大慌て
「フォークの聖地」として名を馳せた「つま恋」(正式名・ヤマハリゾートつま恋=静岡県掛川市)が、42年の歴史に幕を下ろす。施設の運営母体であるヤマハが、今年12月25日での営業終了を発表。リゾート事業は…
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不動産から外食まで 上場にこぎ着けたJR九州の多角化経営
九州旅客鉄道(JR九州)の東京証券取引所への上場が10月25日に決まった。1987年の旧国鉄分割民営化以来、30年目での「悲願達成」(関係者)。多くの赤字路線を抱え「三島会社」と揶揄されてきた北海道…