経済ニュースの核心
-
化血研の被災で状況急変 「アステラス製薬」の困惑
復旧作業が遅れれば医療現場だけでなく社会的にもちょっとしたパニックになりかねない。14日から熊本県を中心とする九州地方を断続的に襲った大地震。熊本市に本拠を置き、国内インフルエンザワクチン市場で約3…
-
価格戦略は失敗か? ユニクロ株価の「底が抜けた」
昨年7月に記録した上場来高値6万1970円と比べると、実に半値以下に落ち込んだことになる。カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(FR)の株価が先週5日連続で値を下げ、3万円…
-
「大塚家具」 父娘が再び激突する!?
父親である大塚勝久会長(当時)と長女の久美子社長が派手な委任状争奪戦を繰り広げ、「公開父娘喧嘩」ともいわれた大塚家具の昨年の株主総会。あれから1年余――。東京・有明の東京ファッションタウンビルで先月…
-
15年度の新車市場 「500万台割れ」の衝撃
2015年度の国内新車市場は4年ぶりの500万台割れに終わったもようだ。排気量660㏄超の登録車が停滞を続ける一方、市場の約4割を占める軽自動車が前年度比16%を超える大幅な落ち込みとなって足を引っ…
-
「長崎ちゃんぽん」「8番らーめん」統合破談の真相
北陸新幹線開業による業績押し上げ効果が単独での生き残りを決意させたのか、ちゃんぽんとラーメンはそもそも掛け合わせ自体悪かったのか。 長崎ちゃんぽん店を展開するリンガーハットと、北陸中心にラー…
-
キヤノンの「賭け」…東芝メディカルを7000億円で買収
乾坤一擲――とでも言えようか。キヤノンが7000億円を超えるとされるビッグディールに打って出る。東芝が売却を表明していた医療機器子会社、東芝メディカルシステムズ(栃木県大田原市)の買収に踏み切るもの…
-
「日本マクドナルド」売り上げ急回復でも難航する株売却問題
ハンバーガーチェーン最大手、マクドナルドの売り上げが急回復している。運営主体の日本マクドナルドホールディングス(HD)が先週末公表した2月の既存店売上高は前年同月比で29.4%の大幅な伸びを記録。昨…
-
十八銀行がふくおかFG傘下に “長崎の悲劇”の引き金は?
果たして日銀によるマイナス金利の導入が背中を押したのか。長崎県首位の地銀、十八銀行がふくおかフィナンシャルグループ(FG)への傘下入りを決めた。 2017年4月に株式交換でふくおかFGの完全…
-
沖縄進出を白紙撤回 USJ新経営陣の判断は吉か凶か
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)を運営するユー・エス・ジェイが沖縄県への進出計画を白紙撤回する見通しとなった。総事業費600億円規模ともいわれる多額の投資を回収するだけの集客は困難…
-
西武HD 堤家の影が消滅
西武鉄道を中核とする西武ホールディングス(HD)から「創業家」の影が消滅することになった。堤義明氏ら旧経営陣が今月、直接および間接保有する西武HD株をすべて手放す意向を表明したためだ。売却収入255…
-
トヨタがダイハツを完全子会社化 漏れてきたホントの狙い
「要するにダイハツの救済策ではないのか」。業界筋からはこんな見方も漏れてくる。 トヨタ自動車が51.1%を出資するダイハツ工業の完全子会社化に踏み切る。8月1日付でダイハツ株1株にトヨタ株0.…
-
同じ東大卒でも…命運分かれたメガバンク「2人の小山田氏」
明と暗――先月28日、メガバンクに在籍する2人の「小山田氏」の運命が大きく分かれた。ひとりの小山田氏の頭取昇格が内定する一方、もうひとりの小山田氏は強盗容疑で逮捕されてしまったのだ。 頭取昇…
-
資源安直撃 総合商社の落日
資源安が商社経営を揺さぶっている。総合商社大手の住友商事は今月に入って、マダガスカルでのニッケル開発・生産プロジェクト「アンバトビー」の誤算で今年度の第3四半期(3Q)に770億円の減損を計上すると…
-
「イオンリテール」「イトーヨーカ堂」の苦悩
総合スーパー(GMS)の凋落に歯止めがかからない。イオンリテールとイトーヨーカ堂――今月上旬に出揃ったGMS2強の15年度第3四半期(3Q、15年3~11月)決算は、ともに営業赤字幅が前年同期より拡…
-
原油安直撃 コスモエネルギーHDの危機
原油安が止まらない。国際的な原油価格の指標とされる米国産WTI原油は、昨年12月の1バレル37ドル台から一時29ドル台にまで下落。日本が輸入する中東産ドバイ原油も30ドルの大台を割り込んだ。100ド…
-
米タイヤ販売大手買収合戦で敗北 ブリヂストンの誤算
度重なるTOB(株式公開買い付け)価格の吊り上げ合戦の果てに、ブリヂストンが買収計画の放棄へと追い込まれた。 米タイヤ販売大手のペップ・ボーイズ社(フィラデルフィア)を巡って、著名投資家カー…
-
「三菱重工」米社向けの納入期限ズレ込み客船事業の蹉跌
好事魔多し――とはこのことか。約50年ぶりとなる国産旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の初号機初飛行の成功に沸いたばかりの三菱重工業が、ここにきて、客船事業の蹉跌に泣かされている。 …
-
“脱スーツ化”に動く「洋服の青山」の賭け
ギネスブックも認めたスーツ販売着数世界一を誇る紳士服業界の雄、「洋服の青山」(社名・青山商事)が多角化を加速させている。飲食店FC展開やカジュアル衣料分野への進出などに続いて、先週末には靴修理や鍵複…