経済ニュースの核心
-
コロナ関連保険金の急膨張で生保業界から悲鳴…甘すぎた「大盤振る舞い」の大誤算
連日2万人規模の新規感染者が発生し、重症者も増え続ける日本。何やら「新型コロナ列島」ともいえる“惨状”と化しつつあるが、そんな中、生命保険各社のコロナ関連保険金の支払いが急膨張して収益の重荷になって…
-
大幸薬品21年12月期は赤字転落…クレベリンの大増産が“裏目”に
吹き鳴らした進軍ラッパはあえなく不発に終わったようだ。「ラッパのマークの正露丸」で知られる大幸薬品が2021年12月期業績予想の大幅下方修正を迫られた。当初、31億円の黒字を見込んでいた最終損益は一…
-
楽天グループの正念場…米大手格付け会社が「投機的」に格下げ
楽天グループ(G)が受難に見舞われている。格付け会社大手のS&Pグローバル・レーティングが先週、同社の長期発行体格付けを「投機的」とされる水準に格下げしたことで株価が急落。世界的規模の半導体不足が足…
-
どうなる? 中外製薬が初の新型コロナ専用治療薬「ロナプリーブ」を販売
「画期」とまで言い切れないが、「朗報」とは言えそうだ。厚生労働省が先週、中外製薬の新型コロナウイルス感染症治療薬「ロナプリーブ」の製造販売を特例承認した。肥満や高血圧などの持病を抱えた重症化リスクのあ…
-
「協和キリン」アトピー新薬が株高を牽引…時価総額で“親子逆転”続く
「親子逆転」状態が続いている。協和キリンと、同社株の53%超を握るその親会社でビール大手、キリンHDの株式時価総額だ。 20日の終値ベースで見ても協和キリン2.05兆円に対し、キリンHD1.8…
-
株式上場も視野「東京メトロ」が動き出した完全民営化への計画
東京地下鉄(東京メトロ)が完全民営化に向けて動き出す。国土交通省交通政策審議会の有識者委員会がこのほど、東京都が要望してきた地下鉄新線建設計画を大筋で受け入れる代わりに、国が53.4%、都が46.6…
-
ホンダがスズキとダイハツに抜かれ国内4位に転落…半導体不足が影響
回復は「道半ば」(業界関係者)といったところだろう。今年上半期(1~6月)の国内新車販売台数が前年同期比11.6%増と2年ぶりにプラスに転じた。新型コロナウイルスの感染拡大による外出・営業自粛などで…
-
山口FG吉村会長兼CEO解任の背景 グループ2度目トップ“クビ”の異様
異様――としか言いようがない。グループにとってこれが2度目のトップ解任劇である。 先週25日に開かれた臨時取締役会で吉村猛会長兼CEO(最高経営責任者)を解任したと発表した山口フィナンシャル…
-
日経が報じた日産自動車「スカイライン開発中止」の真相は
高い速度性能がユーザーの支持を集める一方で“族車”などと揶揄する向きもあった日産自動車のスポーツセダン「スカイライン」。日産の現行車種の中で最も長い歴史を持ち、良くも悪くも日産を象徴するクルマだ。 …
-
ロート製薬が「ボラギノール」の天藤製薬を買収した意図
痔疾治療薬と目薬の相乗効果は?――などと思わずそろばんをはじきたくなってくる。 一般用目薬の国内最大手・ロート製薬が「ボラギノール」を手掛ける天藤製薬(大阪府豊中市)を買収すると発表した。天…
-
ホンダはエンジン部品工場を閉鎖…EV化加速で淘汰は必至
ブラウン管から液晶へ、銀塩フィルムからデジカメそしてスマホへ。テレビやカメラにおける進化のプロセスは国の産業構造を大きく変え、業界のグローバル勢力図を瞬く間に塗り替えた。クルマの世界でも恐らく同じこ…
-
業績悪化のJTBは再浮上できるか 夏も冬も賞与ゼロの衝撃
学生の就職人気ランキングで毎年トップ10の常連となってきた旅行最大手のJTB。マイナビなどの調査によると、文系学生の間では「安定している」「業界上位」などの理由から過去2年連続首位。それが「まさか」…
-
銀行法改正案が成立 新たな収益確保か「武家の商法」か
銀行に収益機会の拡大や新事業参入への道を広げる銀行法改正案が先週の参議院本会議で成立した。銀行本体で自行アプリやITシステムの販売、広告や登録型人材派遣、高齢者の見守りサービスといったビジネスが展開…
-
青森銀行・みちのく銀行経営統合へ 取り組むべき3つの課題
秋田県に次ぎ全国2番目のスピードで人口減少が進む青森県。2020年初頭に126万9494人だった人口は35年には100万人の大台を割り込み、45年には82.4万人にまで縮小するとも推計されている。 …
-
銅の価格が史上最高値更新 「脱炭素」政策との深き関係
自動車や家電をはじめ幅広い製造業に使われ、主要工業用金属となっている「銅」。その需要や価格は景気の動向を映し出す鏡ともいわれ、「ドクター・カッパー」の異名を取る。 そんな銅の価格がここにきて…
-
白物家電で明暗 エアコン好調、シェーバー前年割れの理由
1996年度以来、24年ぶりの高水準を記録した2020年度の白物家電市場。巣ごもり需要で空気清浄機や調理家電が大きく伸びたほか、コロナ対策としてばらまかれた「1人10万円の特別定額給付金の後押し」(…
-
Jパワーが石炭火力発電所建設を断念…脱炭素の波にのまれ
今月22、23日にオンラインで開催される「気候変動サミット」。主要排出国を集めて温暖化ガスの削減に向けて話し合う。今や脱炭素・カーボンニュートラルは世界的潮流だ。その勢いにまさに「のみ込まれた」(電…
-
「ぴあ」が実店舗の販売を終了へ…ピーク時は611カ所に
「むしろ遅過ぎたくらいだ」。市場関係者の間からはこんな声も聞かれる。 チケット販売大手のぴあが系列実店舗での販売から撤退する。展開する「ぴあステーション」など全国77カ所の店舗を6月末までにす…
-
名門「オンキョーホームエンターテインメント」上場廃止へ
スピーカーを得意としてきたオーディオ業界の名門・オンキヨーホームエンターテイメント(旧オンキヨー)が株式市場から退場を迫られることになった。業績不振で3月決算期末の純資産が2期連続マイナスすなわち債…
-
新電力大手「エフパワー」の破綻を招いた卸市場の狂乱相場
電力小売りの全面自由化を受けて相次ぎ誕生した「新電力」。その大手企業のひとつが経営破綻に追い込まれた。先週24日、東京地裁に会社更生法の適用を申請したF-Power(エフパワー、東京都港区)で、負債…