経済ニュースの核心
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外資系企業に異例の巨額拠出…台湾TSMCらに最大4760億円の補助金交付が決定
半導体企業に補助金──と聞いてエルピーダメモリを想起した人も少なくなかろう。公的資金300億円をのみ込んだ挙げ句、2012年2月末、会社更生法の適用を申請して経営破綻した「日の丸」半導体メーカーであ…
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株主総会ピークも分散化進む 休日開催やバーチャル開催が増える一方で“リアル”も復活
3月期決算企業の株主総会がピークを迎えようとしている。対象上場企業のうち先週末までに総会を終えたのは全社のトップを切って5月27日に開催したスマホ向け高機能フィルムのKIMOTOや豊田自動織機などわ…
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値上げラッシュで肥料高騰 キャベツや白菜など葉物野菜に影響か
まさに「値上げラッシュ」だ。電気代などのエネルギー価格に日用品、食品、飲料に家電製品などなど……。 信用調査会社の帝国データバンクによれば2022年中に値上げまたは値上げが予定されている製品…
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紳士服チェーン「はるやま」創業家の姉弟が骨肉の争い 売り上げ激減で創業以来最大の危機
「治山正史氏に経営させていては立ち直れませんし、同氏が社内にいては改革が進みません」 姉の訴えには何やら悲痛ささえにじむ。 紳士服チェーン「はるやま」を展開する業界大手、はるやまホール…
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「投機的」水準に王手…東京電力HDを襲う“ズルズル格下げ”の行く末
東京電力ホールディングス(HD)内に静かな波紋が広がっている。格付け会社大手のS&Pグローバル・レーティングが先週、同社の長期発行債格付けの先行き見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変えたためだ。…
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ジェネリック大手「日医工」が私的整理申請 赤字が1048億円に拡大
後発医薬品(ジェネリック医薬品)を巡る品質不正問題が、業界大手3社の一角の経営破綻劇にまで発展した。日医工で、先週末に事業再生ADR(裁判外紛争手続き)を申請。主力行の三井住友銀行(SMBC)をはじ…
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日産系メーカーがまたぞろ経営危機…大手自動車部品老舗の「河西工業」がADR候補に
曙ブレーキ工業を皮切りにサンデン、マレリホールディングスと続いてきた自動車部品大手のADR(裁判外紛争解決手続き)申請による経営破綻劇。そんな中、業界関係者らの間で「次のADR候補」ともっぱらなのが…
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マリコン御三家「東洋建設」の株式争奪戦 任天堂創業家系ファンドが有利な展開へ
事態は「争奪戦」へと発展した。 マリコン(海洋土木)大手の東洋建設へのTOB(株式公開買い付け)を進めているインフロニア・ホールディングス(HD)に対して、任天堂創業家由来の資産運用会社が先…
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高級スーパー「成城石井」がついに上場へ 転売の歴史に終止符を打つのか
相次ぐ転売の歴史についに幕が下りるのか──。コンビニ大手のローソンが全額出資の食品スーパー子会社「成城石井」を東京証券取引所に新規上場させる方向で検討に入った。早ければ年内にも上場申請に踏み切る。 …
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追い込まれる「出光」コロナ禍で暗転、ベトナムでの合弁事業巡り
ベトナムでの石油精製・石油化学合弁事業を巡って出光興産が揺れている。借入金の利払い負担などに苦しみ資金繰りが逼迫、操業停止に追い込まれかねない状態に陥っているためだ。業界筋の間では「撤退」の2文字も…
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不正繰り返した「日野自動車」に国交省は“厳罰” 親会社のトヨタもカンカン?
1951年の法施行以来、初めてだという。先週、国土交通省から道路運送車両法に基づき4種のエンジンの型式指定取り消しという“厳罰”を食らったトラック国内大手の日野自動車。今後、これらのエンジンを搭載し…
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SMBC日興証券を巡る相場操縦事件は親会社「三井住友FG」の責任が焦点に
SMBC日興証券を巡る相場操縦事件は先週、副社長など幹部らの逮捕・起訴ばかりでなく、法人としての同社までも起訴されるという異例の事態に発展した。今後は近藤雄一郎社長の経営責任や親会社である三井住友フ…
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岸田流官製相場に向け「大学ファンド」が大荒れのなか船出 運用規模は10兆円
株式市場に新たな「買い手」が登場する。岸田文雄政権が「新しい資本主義」の目玉政策のひとつとして創設した官製ファンド「大学ファンド」──だ。新型コロナ禍に、ロシアによるウクライナ侵攻などが重なり、市場…
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鶏卵最大手イセ食品の経営破綻で…「パンドラの箱」引き取る支援者は?
卵価はこの先どうなるのか。「森のたまご」や「伊勢の卵」などで知られる鶏卵最大手のイセ食品(東京・有楽町)が先週末、経営破綻した。金融機関との間でつなぎ融資を受ける契約を締結済みで、「事業の継続に当面…
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旧日産系の自動車部品大手マレリが経営破綻…「みずほの抱える爆弾」がはじけた
「みずほの抱える3爆弾」などと呼ばれてきた大口融資先の一つが、ついにはじけた。大手自動車部品メーカーのマレリホールディングス(旧カルソニックカンセイ、他の2つはソフトバンクグループと昭和電工)で、今月…
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「コロナ完敗」ニッポンに光明? 塩野義製薬の抗ウイルス薬は初承認なるか
果たして欧米勢に一矢報いることになるのか。塩野義製薬が先週末、新型コロナウイルスの飲み薬について、厚生労働省に製造販売承認を申請したと発表した。承認されれば国内企業による初のコロナ関連創薬となる。 …
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韓国現代自動車「日本再上陸」 電動車をネット限定販売という奇策の勝算は
果たして捲土重来となるのか。世界5位の韓国大手自動車メーカー、現代自動車(Hyundai)が電動車を引っ提げて日本に再上陸する。「消費者の目が肥えている」とされる日本での挑戦でブランド力や品質を磨き…
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宝刀を抜け! 燃油価格高騰で高まる「トリガー条項凍結解除」の声
もはや「引き金」を引くしか手はないのかも知れない。 ガソリンをはじめとした燃料油製品の価格高騰を抑えるために経済産業省が1月27日から発動した補助金政策が早くも行き詰まる形となった。ENEO…
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1戸13億7000万円も出た! 首都圏の新築マンションが過去最高値を更新
もはやタメ息しか出てこないといったところか。21年の首都圏新築マンションの平均価格が6260万円と前年比2.9%上昇、バブル期のピークだった90年の水準(6123万円)を上回って31年ぶりに過去最高…
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大幸薬品「クレベリン」消費者庁からの措置命令が“とどめ”…最終赤字は28億円に
傷口に塩を塗られた気分だろう。空間除菌剤「クレベリン」の一部製品が不当表示(優良誤認表示)に当たるとして消費者庁から景品表示法に基づく措置命令を受けた大幸薬品。需要動向を見誤り過剰在庫を抱えて苦悶し…