経済ニュースの核心
-
名門・群馬銀行を襲う「佐野SA」と「大東建託」2つの爆弾
地元の名門・群馬銀行が思わぬ2つのつまずきに苦悩している。ひとつは東北自動車道上り線の佐野サービスエリア(SA)を舞台にしたストライキと、その主因となった主力取引先の乱脈経営。もうひとつは、やはり主…
-
経済の先行指標は「米中貿易戦争の緩和」を示しているが…
10月1日、日本取引所グループは公開買い付けを経て、東京商品取引所(主要株主は豊商事、日本ユニコム、みずほキャピタルなど)を子会社化した。近年は商品取引参加者の減少で、東京商品取引所は慢性的な赤字体…
-
コクヨの直接出資を受け入れ「ぺんてる」経営陣の因果応報
因果は巡る――といったところか。7年前のクーデターで創業家出身社長を追い出した老舗筆記具メーカー、ぺんてる(東京・中央区)の経営陣が今度は、回り回って創業家保有株を手に入れた業界最大手、コクヨによっ…
-
ゴルフ人口減少の余波…名門「二木ゴルフ」がリスケ要請か
今月上旬、ゴルフ用品販売大手の「二木ゴルフ」(東京都北区、二木一成社長)に対し、一部取引金融機関が「もうこれ以上、新規融資はできない」と通告したとの情報が流れた。同時に過去にシンジケートローン(協調…
-
月5万?人生100年時代「老後の不足額」本当はナンボなのか
先週、ホームセンターから会員に向けたハガキが届き、「消費税増税前にまとめ買い」とあった。近くのスーパーに行けば店内アナウンスは「増税前に買い物」を連呼している。さらにキャッシュレス化が加速するが、高…
-
トヨタ系「大豊工業」米子会社の不正で上場廃止の危機
果たして間に合うのか。トヨタ自動車系の中堅部品メーカー、大豊工業が上場廃止の危機にさらされている。全額出資の米国子会社、TCAで不適切会計が発覚、19年度第1四半期(4~6月=1Q)報告書を期日とさ…
-
金融庁が着目 “第4のメガバンク構想”公的資金注入シナリオ
「北尾さんならではの大風呂敷な提案だが、魅力的な話ですね」 こう話すのは地方銀行のある役員だ。SBIホールディングス・北尾吉孝社長の大風呂敷な提案とは「第4のメガバンク構想」。SBIホールディ…
-
キャッシュレス化の波に乗るなら流通系カード株に勝機あり
証券会社にとって9月は3連休が2回もあり営業日数が少ない。個人、法人営業は低迷続き。中間決算を前にして、自己売買部門が利益を稼ぐために動いていよう。 証券会社は9月中間決算を控えて、株価上昇…
-
6年4カ月ぶりの悪化「工作機械の受注額」が示す景気大失速
「1000億円」が好不況の目安とされている。景気の先行指標とされる工作機械の月間受注額のことだ。それがこの8月、一気に900億円台さえ割り込み、前年同月比37・1%減の888億4700万円にまで急落し…
-
“サブリース不正融資”の元凶は「1物件1法人方式」だった
家賃保証を売り物に個人投資家に不動産を買わせて、賃貸アパートを建てさせる「サブリース」を巡る不正が後を絶たない。シェアハウス「スマートデイズ」では、投資家の預金残高を偽造してスルガ銀行から巨額な資金…
-
IT時代の今こそ日本企業の「研究開発力」が再評価される時
欧米機関投資家が運用方針の目安とするOECD景気先行指数は「100」を下回り続け、先行きの景気減速を示唆している。市場関係者が「株価形成を歪める」などと批判することの多い日銀の執拗な株価下支え策(イ…
-
SBIがブチ上げた「第4のメガバンク構想」は実現するか
「国内外のさまざまなフィンテックを活用し、地域金融機関と『第4のメガバンク』構想の実現を目指す」。都内の講演で3日、こう大見えを切ったSBIホールディングス(HD)の北尾吉孝社長。そのいわば「名刺代わ…
-
3トップの人間関係は最悪? 日本郵政の立て直しは前途多難
不祥事が立て続けに露呈した日本郵政グループ。かんぽ生命では新旧契約の重複加入による保険金の二重徴収や、顧客を一時的に無保険の状態に置くなど、18万件を超す契約で顧客に不利益を与えたことが判明している…
-
米中貿易戦争激化の余波で…日本がアメ車を買わされる日
米国の第10代大統領ジョン・タイラーは、1845年にテキサス(元メキシコ領)を併合、第11代大統領ジェームズ・K・ポークはメキシコからカリフォルニアなど6州を割譲、第17代大統領アンドリュー・ジョン…
-
検査データ改ざん“再建途上”ユニチカの株価の底が見えない
繊維業界の名門、ユニチカで品質不正が発覚した。水切り袋や防水テープなどで使うポリエステル短繊維や不織布製品計76品目で検査データを改ざんしたり、不都合なデータを除いて平均値を測定したりしていた事案が…
-
火付け役は楽天社長 ドラッグストア大再編“急展開”のウラ
大手ドラッグストアのココカラファインを巡って、マツモトキヨシホールディングスとスギホールディングスが争ったさや当て合戦は、マツモトキヨシに軍配が上がった。 マツモトキヨシとココカラファインが…
-
日韓関係悪化で9月相場閑散 「市場の夏休み」は終わらない
8月のお盆が明けても、閑散相場が続いている。 株価指数は日銀のインデックスETFの買い付けがなければ、大きく下落していただろう。「夏は閑散」と割り切れればいいが、野村証券が大規模な支店閉鎖を…
-
TOB仕掛けたHISと全面対決 ユニゾHD社長は“異才の銀行員”
ハウステンボスを再生させたことで有名なHISの澤田秀雄会長兼社長。その澤田氏が満を持して買収を仕掛けたのは、全国に多数のホテルを展開するユニゾホールディングス(HD)だった。だが敵もさるもの、ユニゾ…
-
猛暑も米中貿易摩擦も…市場キーワードは「クールダウン」
米国は8月1日に対中制裁関税第4弾を発表、同5日には中国を為替操作国に認定した。第4弾は9月1日から発動するが、スマホ、ゲーム、衣料品、おもちゃなど一部品目(1560億ドル相当)は、クリスマス商品の…
-
ユニゾHD巡るTOB合戦に不気味な 「モノ言う株主」の存在
旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)に敵対的TOB(株式公開買い付け)を仕掛けられていたみずほグループ系の不動産会社、ユニゾホールディングス(HD)に「白馬の騎士」(ホワイトナイト)が登場した。ソ…