経済ニュースの核心
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介護首位「ニチイ学館」が株式非公開に踏み切った複雑事情
「総帥」と呼ばれた創業者の死からわずか1年足らず――介護業界首位のニチイ学館が投資ファンドの米ベインキャピタルと組んでMBO(経営陣が参加する企業買収)を実施、株式の非公開化に踏み切る。ベイン全額出資…
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コロナ禍で企業の生殺与奪権を握り始めた黒田総裁の野望
「中央銀行ができることは何でもやる」 日銀の黒田東彦総裁は4月27日の金融政策決定会合後の記者会見で、こう強調した。同会合で日銀は、新型コロナウイルスの感染拡大による経済の急速な悪化に対応する…
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緊急事態宣言の延長で聞こえてきた「日本経済崩壊」の足音
この間まで、東京オリンピックまであと何日と「カウントダウン」していたが、いまでは、連日、新型コロナウイルスの感染者数、死亡者数の「カウントアップ」だ。テレビも新型コロナのニュースばかりで、国民に忍耐…
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暗雲スルガ銀行 筆頭株主ノジマとプロパー役員陣が対立か
「スルガ銀行と筆頭株主のノジマが経営方針で対立しているようですよ」 こう話すのはある大手地銀の幹部だ。シェアハウス向け不正融資で経営危機に瀕したスルガ銀行を事実上救済したのが家電販売大手のノジ…
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コロナ禍による需要激減と原油安に襲われた業界の悲鳴
米原油先物(WTI)が4月15日の取引で20ドル台を割り込み18年ぶりの安値を付けた。週間の米原油在庫が1900万バレル増と週間増加としては過去最大となったことが嫌気されたからだ。20日には5月物の…
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三陽商会が5カ月でトップ交代 72歳に白羽の矢が立ったワケ
「新しい顔となる方が金融機関や株主の理解を得られやすいと考えた」 ポール・スチュアートやマッキントッシュロンドンなどのブランドで知られる三陽商会の中山雅之社長(58)は4月14日の社長交代会見…
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工場の非稼働続く…自動車メーカーの生産計画はどうなる?
近くの公園の早朝のラジオ体操がいつのまにかなくなっていた。高齢者の社交場だったのに残念だ。平日に自宅前の自然公園で聞こえていた高齢者グループの笑い声が絶えなかったグラウンドゴルフも中止されていた。 …
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米ギリアドの株価高騰 対コロナでエボラ治療薬候補が注目
「特効薬はなく100点満点の薬もない」「特定の薬剤がとてもよく効いたという印象は薄い」 先週末の土曜日に都内で開かれた新型コロナウイルスを巡る日本感染症学会の緊急シンポジウム。抗インフルエンザ…
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融資枠を要請 ANA窮地の原点は10年前のJAL法的整理だった
新型コロナウイルスによる旅客需要の急減でANAホールディングスが窮地に陥っている。国際線の約9割、国内線の約3割が減便され収入が激減する一方、人件費や航空機のリース代など毎月1000億円の固定費がか…
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先行き不透明でプロは様子見も…テレワーク投資家が急増中
新しい感染症は、それに対する免疫を持つ人がなく、治療法もないから、大きな不安と恐怖心を呼び起こす。今後、新型コロナウイルスの感染拡大で、外出制限が都市封鎖へとエスカレートすれば「コロナブルー」といわ…
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政府の緊急経済対策に不満募らせる 航空業界の深き事情
政府が7日にまとめた緊急経済対策に航空業界から失望の声が上がっている。水面下で強く求めていた金融機関からの融資に対する政府保証の活用策が当面見送られたためだ。減免・免除措置を要請していた着陸料や保留…
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237兆円のコロナ経済対策を主導 FRBパウエル議長が大変身
FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長の大変身が、市場関係者で話題となっている。米議会で2・2兆ドル(約237兆円)の大型経済対策が成立。これを受けFRBは大企業など事業会社に直接資金を供給す…
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土壇場の日本経済は「ウイルスの見えざる手」に翻弄される
中国社会科学院のエコノミスト、張明氏は1月29日発行の経済誌「財経」で、新型コロナウイルス(以下コロナ)の感染拡大で中国の経済成長率が5%か、それ以下に鈍化する可能性があるとの見方を示した。当時、コ…
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関電次期会長 榊原前経団連会長は隠蔽体質を改善できるか
「経歴や知名度を体よく関電のイメージアップに利用されるだけでは」 口さがない財界雀からはこんなさえずりも聞こえてくる。金品受領問題に揺れる関西電力は次期会長として東レの社長、会長や経団連会長な…
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銀行は目先さえ済めば…コロナ緊急融資のツケは国民に
新型コロナウイルス感染拡大は底なしだ。経済への影響はリーマン・ショックを超えることは確実で、1929年の「世界恐慌」の再現すら囁かれ始めている。日本経済への影響も甚大で、商工会議所の調査によれば、全…
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「景況感悪化」コロナショックで庶民は生活防衛へ舵を切る
先週の土曜日(3月28日)、午後6時すぎに駅前の某百貨店に行くと、コロナウイルス感染対策のため閉店アナウンスが7時に流れた。化粧品の美容部員に挨拶されながら店を出た。その足で大型スーパーに行くと、こ…
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「レナウン」株主総会で珍事…社長再任案が否決された事情
「親会社の動議で代表者が交代する例を見ないケース」。社長をクビになった本人がこう振り返るほどだから、まさしく前代未聞の事態なのだろう。 3月26日開かれたアパレル大手、レナウンの定時株主総会で…
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五輪延期でパートナー企業の悲喜こもごも…名称維持は安堵
「東京五輪が中止にならなくて本当によかった」 東京五輪・パラリンピックのゴールドパートナーになっている企業の幹部はこう胸をなで下ろした。安倍晋三首相は24日夜、国際オリンピック委員会(IOC)…
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142億→2004億円へ 日銀ETF爆買いがなければ株価1万5000円
毎朝、毎晩、ニュースは新型コロナウイルスで持ちきりだ。学校の卒業式中止や縮小も話題だが、身近な地元の自治会の次年度予算や役員などを決める年次総会も中止が先週決まり、回覧で住民同意のない次年度予算など…
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政府は痛し痒しか 米国では2億円超の難病治療薬が国内承認
国内最高金額の治療薬が5月にも登場する。スイスの製薬大手、ノバルティスが開発を進めていた指定難病「脊髄性筋萎縮症(SMA)」に対する治療薬「ゾルゲンスマ」(一般名オナセムノゲンアベパルボベク)で、先…