企業深層研究
-
サムスン電子<下> アップルとの関係に亀裂で凋落するのか
ギャラクシーノート7の発火事故から約2カ月。原因は過熱を防ぐ回路の設計に関わる、初歩的なミスである可能性が高まっている。 「もしそうだとすると、ミスを発見できなかったことも含め、サムスン陣営の…
-
サムスン電子<上> ノート7発火「初歩的ミス」だったのか
8月19日に鳴り物入りで発売されたサムスンの「ギャラクシーノート7」。虹彩認証、防水および防塵機能、大容量バッテリーなどが搭載され、「モンスタースペックマシン」として発売前から情報が小出しにリークさ…
-
PCデポ<下> 経常利益V字回復「内需株のホープ」の錬金術
認知症が疑われる80代の独居老人に対し、高額のサポート契約を結ばせたPCデポ。契約時の説明が十分だったか、顧客をだますまでに現場を追いつめる風土ではなかったか、今も検証が続いている。 PCデ…
-
PCデポ<上> バッシングの連鎖から抜け出せるか
「シニア世代の駆け込み寺」「世界に誇れるITコンシェルジュ」――マスメディアで使われたPCデポ評である。 前者は全国ネットの情報番組、後者は新卒採用サイトのもの。その「世界に誇れる」IT機器の…
-
ガンホー<下> パズドラに続くヒット作を出せるかがカギ
パズル&ドラゴンズ(以下パズドラ)がヒットした背景には、実用新案的な工夫があった。 ストーリーがないため余計な冒険の旅がない。シンプルに3つのコマを揃えて画面をクリアしダンジョンへと進み、最…
-
ガンホー<上> ポケモンGOヒットで「パズドラ」どうなる?
「恐れていたことが起きた。そう思ってる社員も多いんじゃないですか」とゲーム業界に詳しい記者が話す。 恐れていたこととは、「ポケモンGO(以下ポケGO)」の大ヒット、社員とは、人気ブラウザーゲー…
-
ソニー<下> 主導権を握るカギは「愛着、執着、プライド」
ソニーが先月29日に発表した、人工知能を活用したロボット開発に着手済みとのニュースに、ネットの反応は意外と静かなものだった。5月に米AI開発ベンチャー「コジタイ」への出資が明らかになった時点で、プロ…
-
ソニー<上> 「ロボット」への再参入に交錯する不安の声
先月29日、ソニーの経営方針説明会において、人工知能(AI)を活用したロボットの開発に着手したと、平井一夫社長が発表した。ソニーは2006年に犬型ロボットの「AIBO」、ヒト型ロボット「QRIO」の…
-
楽天<下> 創業20年で問われる舵取りの行方
国際基準の会計では買収先の“のれん代”処理を先送りできる。そのため楽天には約3700億円ののれん代が残っている。のれん代はいずれ処理する必要があるので、その分、財務は脆弱に見える。おのずと経営に厳し…
-
楽天<上> Eコマースなのに「トップは買い物下手」
楽天ほど毀誉褒貶が鮮明な企業も珍しい。2月に行われた2015年通期決算に対しても、記者らの評価は二分した。楽天批判派が口火を切る。「英語を社内公用語化し、世界企業になると大見えを切ったものの、売り上…
-
LINE<下> 実力を試されるのはこれからだ
世界的に見れば、通信アプリではフェイスブックが提供するWhatsAppの月間アクティブユーザーが6億人、LINEは2億1500万人。現状、スマホ利用者は20億人程度とされるが、2020年には50億人…
-
LINE<上> 破竹の勢いの先にある不透明さ
LINEから固定電話や携帯電話にかけられる「LINE Out」機能で、日本国内の番号への発信を通話最大10分まで無料化しました。家の電話やLINEでつながっていない方への安否確認にご活用ください――…