企業深層研究
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神明<上> 居酒屋ワタミ、元気寿司に出資したコメ卸の大手
外食業界でコメ卸が存在感を増している。大手の神明は2016年2月8日、居酒屋大手ワタミが保有する自己株式の一部を14億円で取得した。神明の出資比率は4.19%で第5位の株主となった。事業会社ではサン…
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明治HD<下> 食品は絶好調もM&Aで医薬品事業の育成急ぐ
2009年4月1日、明治製糖(現・大日本明治製糖)を起源とする明治製菓(1916年設立)と明治乳業(1917年設立)が経営統合し、持ち株会社、明治ホールディングス(HD)が発足した。HDの社長には製…
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明治HD<上>起爆剤はTV番組 「R-1」ヨーグルトが大当たり
「R-1」のバカ売れが止まらない。正式名称は「明治プロビオヨーグルトR-1」。 明治ホールディングス傘下の明治(旧・明治乳業)の大ヒット商品だ。インフルエンザ予防に効果があるとされ、品不足からスー…
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JR九州<下> ディベロッパーが“ぽっぽや”兼業の逆転経営
九州旅客鉄道(JR九州)は今年4月にタイのバンコクに拠点を設ける。株式上場を果たし、最初に打ち出した施策が海外進出だ。鉄道を走らせるのではない。タイやベトナムでマンションやホテルを造り、海外事業を成…
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JR九州<上>苦節30年…「ななつ星」で悲願の上場を実現
国鉄民営化から今年で30年の節目を迎える。 1987年4月1日、日本国有鉄道(国鉄)はJRとして、6つの地域別の旅客鉄道会社と1つの貨物鉄道会社に分割された。 それから30年。JR6…
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シマノ<下> 海外売上高比率90%超のグローバル企業に成長
2015年10月4日夕方6時30分から放映されたBSジャパンの「日経スペシャル 私の履歴書」にシマノ最高顧問の島野喜三(4代目社長)が出演した。 シマノが英語を公用語とするほどの世界企業とな…
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シマノ<上>世界に部品供給 自転車業界のインテルと高評価
自転車業界のインテル――。シマノは、こう例えられる。 「インテル入ってる」というテレビCMもあるくらいだ。米インテル製CPU(中央演算処理装置)の採用がパソコンのブランド力を高めていることにな…
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ZMP<上> 自動運転の期待の星に“上場延期”の試練
自動運転技術を開発するベンチャー企業のZMP(東京都文京区)は2016年12月8日、同月19日に予定していた東証マザーズへの上場を延期すると発表した。11月14日にIPOが承認されたが、17日にメー…
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メニコン<下> 1日使い捨てコンタクトレンズで攻勢
メニコンは2016年12月1日、コンタクトレンズの内側に触らずに取り出せる、1日使い捨てのコンタクトレンズ「1DAY(ワンデー)メニコン・プレミオ」を発売した。シリコーンハイドロゲルと呼ばれる素材を…
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メニコン<上> 日本で初めて角膜コンタクトレンズを実用化
国内コンタクトレンズメーカー最大手、メニコン(本社・名古屋市)は2015年6月25日、東証1部および名証1部に株式を上場した。初値2950円は公募・売り出し価格(1700円)を上回る上々のスタートだ…
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あきんどスシロー<下> 内紛、乗っ取り、転売の歴史
あきんどスシローは内紛、乗っ取り、転売の歴史をたどる。 清水義雄・豊の兄弟が1975年、大阪市阿倍野区でカウンターだけの立ち食いずし「鯛すし」を創業したのが始まり。ところが兄弟喧嘩が勃発。2…
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あきんどスシロー<上> 回転ずし最大手は再上場か転売か?
回転ずし最大手、あきんどスシロー(大阪府吹田市、非上場)は9月15日、東京・南池袋に都心型店舗の1号店「スシロー南池袋店」をオープンした。郊外のロードサイドを主力としており、JR山手線の内側に初めて…
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CYBER DYNE<下> 大学発ベンチャーの成功例になるための壁
サイバーダイン(登記名CYBERDYNE)は8月、米国子会社CYBERDYNE USA(デラウェア州、資本金10万ドル)を設立。代表は親会社の社長の山海嘉之が兼務した。15年6月、米食品医薬品局(F…
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CYBER DYNE<上> 空売りファンドに狙われた医療用ロボット
医療・介護用ロボットを手がけるサイバーダイン(登記名CYBER DYNE)は空売りファンドの標的になった。 8月16日の東京株式市場で、同社株は一時、前日比225円(11%)安の1852円ま…
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ヤマハ発動機<下> 悲願の「四輪車」進出が現実になる日
HY(ホンダ対ヤマハ)戦争に完敗したヤマハ発動機は、日本楽器製造(現ヤマハ)取締役の江口秀人が社長に就任し敗戦処理に当たった。希望退職、賃金カットの大リストラを実施する一方、船外機やボートのマリン事…
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ヤマハ発動機<上> 農薬散布にドローン参入の勝算
ヤマハ発動機は無人ヘリコプターを2017年から世界市場で販売する。国内では水田の農薬散布用の無人ヘリが主流だが、手作業が中心のワイン用ブドウ畑で普及を進める。 12年からカリフォルニア大学デ…
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カルビー<下> 最高益更新続けるプロ経営者“松本マジック”
カルビーの会長兼最高経営責任者(CEO)の松本晃はプロ経営者として高い評価を得ている。マスコミ受けする派手なパフォーマンスはしないが、投資家をうならせる実績を積み上げてきた。2008年3月期決算で1…
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カルビー<上> 北海道大水害で「じゃがポックル」がピンチ
北海道の地域限定商品で北海道土産の定番の、じゃがポックルはカルビーの大ヒット商品である。北海道以外では成田国際空港、羽田空港などの国際線の免税店で販売しており、外国人観光客が買う人気ナンバーワンのお…
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タニタ<下>レシピ本の神通力が消え問われる3代目の経営力
「私たちは、『はかる』を通して世界の人々の健康づくりに貢献します」――。社長の谷田千里が定めたタニタの「理念」である。コンサルタントの経験がある千里は、理念に基づき判断し、行動すれば方向性を間違うこと…
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タニタ<上> 勝算あり? タニタ食堂が大激戦の宅配に進出
タニタ(谷田千里社長、非上場)は健康志向の社員食堂、タニタ食堂で知名度は全国区になった。2月から首都圏の1都3県でタニタ食堂が監修した弁当を宅配するサービス「からだ倶楽部」を始めた。 メニュ…