企業深層研究
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山口FG<上>吉村猛CEO解任のクーデター 株主総会後に一体何が起こったのか
株主総会で圧倒的な支持を得て続投しようとしていた代表取締役会長兼最高経営責任者(CEO)の吉村猛氏(61)が、数時間後にヒラ取締役に降格される“クーデター”が山口フィナンシャルグループ(FG)で起き…
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はるやまHD<下>お家騒動“骨肉の争い”はこれからが本番か?
新型コロナウイルス感染拡大を受けたテレワーク普及でスーツ離れが進んだ。上半身はそれなりに装うが、下半身は短パンでもかまわない。ビデオ会議に映るのは上半身だけだからスーツは不要だ。見えない部分には気は…
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はるやまHD<上>創業家の内部対立が表面化、姉が弟の取締役退任を要求
〈弟は、自分に意見する社員は、左遷・退職に追い込むことを繰り返しています。これ以上、社員から犠牲者が出るのは耐えられません。今でも頑張って下さっている社員・取引先様、生き生きと働ける環境を取り戻す為に…
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ロッテHD<下>「プロ経営者」玉塚社長が事業子会社ロッテを上場させたい2つの理由
ロッテのチューインガムは「お口の恋人」というキャッチフレーズで知られる。創業は1948年。韓国出身の重光武雄氏が菓子メーカーとして立ち上げた。ガムが大ヒットして、日本だけではなく韓国でも事業を拡大。…
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ロッテHD<上>三度目の正直 玉塚元一新社長は“ロッテの顔”になれるか
日韓にまたがるロッテ財閥は泥沼の骨肉の争いが続く。 その中核である日本法人、ロッテホールディングス(東京)は6月26日、東京都内で定時株主総会を開き、取締役に玉塚元一氏を選任する議案を承認し…
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青山商事<下>「一本足経営」を脱却し「スクラム経営」が成長のカギ
青山商事、AOKI、コナカ、はるやまの大手紳士服チェーンの前期(2021年3月期など)決算は、いずれも赤字だった。サラリーマンのビジネスウエアがカジュアル化したためスーツ需要が落ち続けていることに加…
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青山商事<上>コロナ禍で2期連続の赤字に転落 IT企業の台頭も逆風に
紳士服業界最大手で「洋服の青山」を展開する青山商事の前期(2021年3月期)決算は惨憺たるもので、売上高は20年3月期比で25.9%減の1614億円、最終損益は388億円の赤字で、2期連続の最終損失…
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エーザイ<下>アルツハイマー治療薬に続く抗がん剤開発で、株価は上場来高値を更新
アルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」が米食品医薬品局(FDA)に承認されるまで、エーザイ株の市場での評価は必ずしも高くはなかった。FDAが設置した諮問委員会が有効性に対して否定的な見解を示してい…
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エーザイ<上>アルツハイマー病治療薬をFDAが承認、将来の売上高は?
エーザイの内藤晴夫最高経営責任者(CEO)はアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」が米食品医薬品局(FDA)に条件付きで承認されたことを受け、「最初の治療薬ができた。感無量だ」と語った。有効性の証…
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テクノシステム<下>SBIが一杯食わされたでは済まされない
インターネット金融大手のSBIホールディングスは、インターネット経由で集めた資金を事業会社へ貸し付けるソーシャルレンディング(SL)事業から撤退する。運営子会社のSBIソーシャルレンディング(東京都…
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テクノシステム<上>小泉元首相が広告塔 小池知事とも親密
東京地検特捜部は5月27日、太陽光発電関連会社、テクノシステム(横浜市西区、以下テクノ社)社長の生田尚之容疑者(47)ら3人を詐欺容疑で逮捕した。 昨年3~7月、福島県白河市での太陽光発電事…
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西友<下>“楽天経済圏”を拡大 20%出資する最大の狙いは?
米ウォルマートの完全子会社から、米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)と楽天の資本を受け入れ、再スタートを切った西友。 ■新社長は流通のプロ 資本が入れ替わるととも…
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西友<上>ウォルマート子会社から投資ファンドが筆頭株主に
大手スーパーの西友が新たなスタートを切った。 この3月まで、西友は米国最大の小売業、ウォルマートの完全子会社だった。ところが昨年11月、ウォルマートが15%を残して株式を手放し、米投資ファン…
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楽天グループ<下>携帯電話基地局の先行投資で大赤字
三木谷浩史会長兼社長は2017年12月、「第4の携帯キャリアー」宣言をした。業界関係者は、これには度肝を抜かれた。NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの大手3社が設備投資を終えている4Gに今…
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楽天グループ<上>中国大手テンセントの出資が政治問題化
三木谷浩史会長兼社長の起死回生の大勝負は成功するのだろうか? 4月1日、社名を楽天グループに変更。第三者割当増資で2423億円を調達した。 内訳は日本郵政が1500億円、中国ネット大…
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PPIH<下>インバウンド蒸発も…巣ごもり需要を取り込み好調
大阪市の繁華街・ミナミがインバウンド(訪日外国人)需要で潤ったのは今や昔の話となった。ショッピングや飲食が目的の中国や東南アジアからの観光客は姿を消した。 パン・パシフィック・インターナショ…
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PPIH<上>年商1兆達成も株不正推奨で大原前社長に有罪判決
ディスカウント大手、ドンキホーテホールディングス(HD、現パン・パシフィック・インターナショナルHD=PPIH)株式の不正推奨事件で、金融商品取引法違反(取引推奨)罪に問われた前社長の大原孝治被告(…
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富士フイルムHD<下>古森CEOが進めた「脱・写真フィルム」
3月31日、富士フイルムホールディングス(HD)は、6月の株主総会で古森重隆会長兼CEOが退任すると発表した。 古森氏は2000年に社長に就任し、21年間にわたりトップに君臨してきた。そして…
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富士フイルムHD<上>デジタル化の荒波を乗り切った開拓魂
この春、「富士ゼロックスから富士フイルムビジネスイノベーションへ」というテレビCMを何度見たことだろう。 ゼロックスは米国企業で、1970年代まで世界のコピー機市場を独占しており、“ゼロック…
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星野リゾート<下>ホテルの所有と運営を分離
星野リゾートは2016年7月、東京・大手町に「星のや東京」を開業した。地下2階、地上17階建てで、「塔の日本旅館」がコンセプトだ。1階の青森ヒバの木扉を通って中に入り、靴を脱いで玄関を上がると畳敷き…