伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」
巨人の育成今季昇格第1号は、笹原操希外野手(21)だった。
前日14日に支配下契約を結び、会見で「レギュラーを取るつもり。与えられたチャンスで結果を出したい」と目を輝かせた。
長野・上田西高から2021年育成ドラフト4位で入団。走攻守三拍子そろった右の外野手で「長野2世」の異名がある。「長野さんのような走攻守すべてで活躍できるような選手になるのが一番の目標」と語った。
今季はイースタンで打率.353、チームトップの5盗塁と結果を残した。広角に打ち分けられるスプレーヒッターで、外野の守備力も高い。
とはいえ、エース戸郷が絶不調に陥り、3連続KOで二軍落ちしているだけに、手薄な投手を昇格させるとの見方があった。実際、高卒3年目の最速159キロ右腕・田村朋輝(21)の昇格は時間の問題とみられていたが、真っ先に外野手を支配下登録したのには、もちろん理由がある。さる巨人OBがこう明かす。
「松井秀喜の背番号55を継承している5年目の秋広優人(22)が、なかなか首脳陣の期待に応えられないこと。キャンプから優先的にチャンスをもらったが、打率.261、4打点で開幕直前に萩尾らに抜かれて二軍落ち。ファームでも15日現在、15試合で打率.136。本人も『守備と走塁が他の選手よりない分、打たなきゃいけない』と自覚しているが、はっきり言って停滞しています」