企業深層研究
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不二家<上>“バブルの象徴”銀座ビルを坪2億円超で売却か
ペコちゃん、ポコちゃんのキャラクターでおなじみの不二家は「不二家銀座ビル」を2017年11月末に売却し、17年12月期に譲渡益190億円を特別利益として計上した。 不二家のシンボルといわれる…
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住友林業<下>住宅事業で同グループの住友不動産と競合
世界遺産の「仁和寺」(京都市)は、境内にある空き家だった旧家屋「松林庵」を「高級宿坊」に改築した。1泊100万円(税別)で、訪日富裕層をターゲットにする。住友林業グループが改修した。 住友林…
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住友林業<上>丸の内に“木造70階”の超高層ビルを建てる理由
「日本が木造建築物で世界をリードしていくための新たなチャレンジだ」(市川晃社長) 住友林業は2月8日、2041年までに木造で超高層ビルを建設する「W350計画」を発表した。多様な生物のすみかと…
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セコム<下>カリスマ「飯田亮氏からの脱皮」が最大の課題
セコムは創業者である飯田亮氏(現・最高顧問)を抜きにして語れない企業である。その存在感の大きさは、次の発言が象徴している。 「セコムでは、『頭越しに指示を出してもいい』としています。そして、違…
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セコム<上>表から見ると「警備会社」だが裏から見ると…
「セコムは何の会社でしょうか」と問えば、「警備会社でしょう」と答える人がほとんどだろう。情報通信、地理情報、防災、医療、介護、損害保険、不動産、海外展開など、事業は多角化しているが、セコムの顔は317…
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日本M&Aセンター<下>「儲けすぎ批判」も出る圧倒的利益率
中小企業のM&A仲介では、売上高、利益、件数ともに圧倒的トップを走る日本M&Aセンター。売り上げの約半分が利益となり、蓄えたキャッシュ(長期預金を含む)は年間利益の約2倍半というキャッシュリッチな会…
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日本M&Aセンター<上>利益率47%を誇る“高収益”のヒミツ
売上高246億円、経常利益116億円、利益率47・4%という高収益企業が日本M&Aセンターだ。この数字からもわかるように業績は好調で、前期(18年3月期)まで9期連続で最高益を更新中。財務体質も万全…
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スルガ銀行<下>金融庁の森長官が「モデル銀行」と絶賛
スルガ銀行は岡野家の銀行である。数少なくなった同族経営である。 ユニークな頭取は3代目の岡野喜一郎。希代のコレクターとして、美術界に大きな足跡を残した。 喜一郎は戦後、彗星のごとく登…
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スルガ銀行<上>「かぼちゃの馬車」への不正融資疑惑なぜ?
女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」を運営するスマートデイズ(東京都中央区)が破産した問題で、大半の所有者に融資したスルガ銀行は5月15日、社内調査結果を公表した。米山明広社長は、「営業部門がスマ…
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ジャパンネット銀行<下>ヤフー系の銀行に変身して反攻へ
日本初のインターネット専業銀行、ジャパンネット銀行は、この2月1日、ヤフーの連結対象子会社となった。同時に社長交代を行い、ヤフー出身の田鎖智人氏が新社長に就任した。 ジャパンネット銀行が20…
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ジャパンネット銀行<上>後発の楽天銀行と熾烈な戦いへ
フィンテックの進行で、銀行業界は大変革期を迎えている。メガバンク3行はいずれも支店の閉鎖、行員の大幅削減を打ち出している。三菱UFJ銀行と三井住友銀行が相互にATMを無料利用できるようにするとの報道…
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パソナグループ<下>「平成の政商」と呼ばれた南部代表
パソナグループ代表の南部靖之は、1952年、神戸市生まれ。関西大学工学部在学中の76年2月に人材派遣会社テンポラリーセンター(現パソナグループ)を設立した学生起業家だ。 90年代末のベンチャ…
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パソナグループ<上>東京駅前の本部に「大手町牧場」の奇策
人材派遣大手のパソナグループは2017年8月9日、東京都千代田区の東京駅前の本部が入居するビルの13階に「大手町牧場」を開設した。牧場の広さは約1000平方メートル。牛、豚、アルパカ、ヤギ。さらには…
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丸井グループ<下>親子3代そろって業態転換に踏み切った
丸井グループは創業家の親子3代がビジネスモデルを大きく転換してきた。 創業者は青井忠治。1904年、富山県生まれ。18歳で上京、新宿の月賦販売の丸二商会に就職。10年後に暖簾分けの形で独立。…
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丸井グループ<上>脱アパレルで成功した「博多マルイ」
丸井といえば「赤いカード」を武器に若者に割賦販売を普及させ、デザイナーズブランドなどで若者ファッションの代名詞ともてはやされた。だが、「ヤングの丸井」は過去の姿だ。 丸井グループ社長の青井浩…
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東芝メモリ 中国独禁法がらみで「売却せず」急浮上の混迷
東芝メモリ(成毛康雄社長=東芝副社長)が揺れに揺れている。 中国当局の独禁法審査が長期化しているため、東芝は100%子会社の東芝メモリを売却できなくなるのでは――というニュースが4月下旬に流…
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森永製菓<下>「大森永」の誕生を阻むドンたちの根深い確執
森永製菓と森永乳業の経営統合が幻となった。 2017年3月30日、両社は統合の見送りを発表した。製菓と乳業の統合話は今回が初めてではない。 創業者・森永太一郎の孫の剛太(現・会長)は…
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森永製菓<上>安倍昭恵夫人のルーツに“創業パートナーの絆”
安倍晋三首相夫人の安倍昭恵は政局の陰の主役である。森友学園「瑞穂の国記念小学院」名誉校長だった。安倍昭恵という存在が財務官僚の忖度を引き起こし、安倍1強体制を揺るがしているとの指摘がある。 …
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ハイデイ日高<下>駅前立地が95% “ちょい飲み”の稼ぐ力
ハイデイ日高は、今期(19年2月期)に24期連続の増収、16期連続の増益を達成する見込みだ。 ラーメン店「日高屋」を中心に店舗数は413店を数える(18年2月期)。日高屋は389店(1973…
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ハイデイ日高<上> “ちょい飲み”が好評で16期連続の増益へ
“ちょい飲み”といえば、ラーメン店「日高屋」(社名はハイデイ日高)だよ、というサラリーマンは多い。「生ビール」330円、「餃子(6個)」220円、「中華そば」390円。しめて940円(税込み)だ。こ…