喜怒哀楽のサラリーマン時代
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松尾雄治さん<4>日本選手権優勝後“東大組”の態度が一変
1976年に新日鉄釜石入社後、松尾さんは8度の日本選手権優勝(77年、79~85年の7連覇)を果たす。その入社1年目の出来事だ。 「入社直後、ボクは会社で同期の東大卒業組から報告書の書き方を教…
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松尾雄治さん<3>再び日本一になる夢を誓った“高卒軍団”
午前8時に出社し、午後5時退社までは一般社員と同じ仕事をする。これが新日鉄釜石ラグビー部のルールだった。練習が始まるのは、夕方6時近くだ。 「6時になるとグラウンドにパッと照明がつく。そう、練…
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松尾雄治さん<2>住所と名前以外の字を書いたことなかった
1976年4月、松尾さんは岩手県釜石市でサラリーマン生活を始める。新日鉄は、ラグビー部でも他の社員同様の勤務体系だった。 「職場は釜石製鉄所の運輸課。流通の合理化案などを担当する部署です。勤務…
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松尾雄治さん<1>ラグビー愛がビシビシ伝わってきた釜石へ
第9回ラグビーワールドカップ開幕(9月20日、日本対ロシア戦)まで3カ月を切った。松尾雄治さん(65)は、アジア初のこの大会を心待ちにする一人。明治大学在籍中に日本選手権優勝。卒業後は新日鉄釜石の中…
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石原壮一郎さん<5>“面白い”がそっちのけではいけない
出版社のユー・ピー・ユーを退職して以降は、「大人養成講座」に続いて扶桑社さんなどから、「大人」シリーズをいくつか出版することになり、ずっとフリーでここまでやってきました。 それまでは会社の中…
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石原壮一郎さん<4>「大人養成計画」を出版しフリーへ転身
平凡社の「QA」編集部には、アルバイトから数えると8年在籍していましたが、その後、ユー・ピー・ユー(現YUIDEA)に転職し、「i―D JAPAN」という月刊誌の編集部に入りました。「QA」でお世話…
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石原壮一郎さん<3>段取り知らず取材に失敗したバイト時代
昔の雑誌は今ほど表現に厳しくなく、僕がいた「QA」でも今なら怒られるような誌面も多々ありました。 たとえば、「こんなもの食えるか!」という食品の特集。添加物など体に悪いものが入っている商品を…
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石原壮一郎さん<2>銭湯にも内風呂があるのか取材して…
「QA」で編集者として仕事を任されるようになってからは、だいたい毎月20~30ページ分の記事を担当していました。 労働時間は長かったと思うのですが、午前中は出社していませんでしたし、土日もそれ…
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石原壮一郎さん<1>学生時代に出版した“ラブホ本”が話題に
「大人力検定」など「大人」関連の書籍を多数執筆、テレビやラジオなどのメディアでも大人力コメンテーターとして活躍する石原さん。1993年に著書「大人養成講座」でデビューする以前は月刊誌の編集者として働い…
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鈴木一泰さん<5>中学から温めていたテーピングの開発秘話
アパレルブランドSUW(スゥー)では、Tシャツなどを販売していた。中学時代からヒップホップカルチャーにあこがれていて、ラッパーが履いていたバスケットシューズやベースボールシャツ、バスケットのユニホー…
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鈴木一泰さん<4>イチローが縁で神戸のチームのデザインを
大東建託を辞め、東京に出てきたのは28歳のとき。1996年でバブル景気が崩壊し、大学生は就職氷河期で、ロストジェネレーション世代が社会に飛び出していったころだ。 「弟のイチローがCM出演したの…
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鈴木一泰さん<3>資格取得から1年も経たずに大東建託を退社
1級建築士の受験資格は、建築士法で定められている。大学の建築学科を卒業すれば、2年以上の実務経験を積むと受験資格が得られるが、専門学校を卒業した鈴木さんは4年以上の実務経験が必要だった。1年半の工務…
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鈴木一泰さん<2>マンションの設計プランを他社に盗まれた
大東建託の中途採用試験は、面接のみだった。本社募集ではなくて、名古屋北支店での募集だったせいか、あっけなくパスしたという。 「配属は、設計課です。工務店時代のように詳細な図面を描くのとは違って…
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鈴木一泰さん<1>イチロー兄“アニロー”は88年工務店に就職
5歳下の弟は、野球で数々の金字塔を打ち立てたイチローだ。その兄で「アニロー」の愛称で親しまれるこの人の肩書はスポーツブランド「SUW」代表で、デザイナーでもある。さらにスポーツジムや飲食店の運営も手…
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元マトリ高濱良次さん<5>真っ赤っ赤に修正された調書作り
■公務員でもゴマすりはしなかった 高濱さんは2008年、北九州市にある麻薬取締部小倉分室の室長として定年退職を迎えた。 「親父は『おまえは商売人には向いていない』と私に言っていましたが、…
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元マトリ高濱良次さん<4>摘発で麻薬で苦しむ人を減らせた
職場で同僚に撮ってもらった一枚の写真。腰には拳銃がぶら下がっている。 厚労省麻薬取締官は特別司法警察という身分で、拳銃の所持も認められているのだ。 「実弾射撃の訓練は米軍基地の場所など…
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元マトリ高濱良次さん<3>麻取の花形は情報を取ってくる人
ミュージシャンで俳優のピエール瀧、元ジャニーズの田口淳之介と薬物逮捕が続いた。 どちらも関東信越厚生局(東京)の麻薬取締部のお手柄だった。 「麻薬取締官の仕事は内偵やガサ(家宅捜索)、…
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元マトリ高濱良次さん<2>早朝の2階窓からガサ入れに突入
時は大阪万博。大阪の街並みもいざなぎ景気の余韻に酔いしれていた。 ところが、高濱さんは大阪市役所職員を1年で退職。地元の製薬会社でアルバイトをしていた。 「大阪の街は景気が良くて、道行…
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元マトリ高濱良次さん<1>この風貌で歩くと極道まで逃げた
写真の風貌を見ればどこのヤクザ……と早合点してもしょうがない。しかし、実際の高濱さんは腰の低い人物。この顔で数々の“極道”と対峙してきた。 ◇ ◇ ◇ 写真は高濱さんが41歳ぐ…
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黒川伊保子さん<5>知財コンサルタントとして地方を週5往復
富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ勤務時代は派遣先の研究室で、AIの汎用エンジンを作っていた。 1997年の研究室終了とともに退社し、同僚とベンチャー企業を立ち上げたが、ほどなくして黒川さ…