ここがおかしい 小林節が斬る!
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夫婦別姓は今や最高裁にしか救済できない…違憲判決に踏み込むべきではないか
23日、最高裁は、夫婦別姓による婚姻を認めていない民法750条と戸籍法74条は、憲法24条(婚姻の自由)と14条(法の下の平等)に違反しない(つまり合憲だ)という決定を下した。 理由は、要す…
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枝野代表には説明責任がある<下>共産と連立すると「国会が止まる」のか?
18日、立憲民主党の枝野代表は、ラジオ番組で、「(共産は)『天皇制や自衛隊や日米安保は棚上げする』と言っているが、(共産と連立した)政権はすぐ倒れる」「(共産が)『党の考えを(連立)内閣に持ち込まな…
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枝野代表には説明責任がある<上>共産とは「理念」のどこが違う?
17日、立憲民主党の枝野代表は、総選挙で勝っても、共産党とは、「理念に違っている部分があるので連立政権は考えていない」と記者たちに明言した。 立民が総選挙で自公を過半数以下に抑え込んだとして…
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LGBT法案への自民党内の不当な懸念 「差別禁止」は当然だ
自民党の政調審議会が、5月27日、性的少数者(LGBT)への理解増進に向けた法案をようやく了承した。 しかし、その際に、「性的指向および性自認を理由とする差別は許されない」という文言を巡って…
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目に余る政治家の劣化 無知で討論拒否では政治家失格だ
自民党の若手の衆院議員が、党の会合で、LGBTなど性的少数者を巡り「生物学上、種の保存に背く。生物学の根幹に抗う」旨の発言をしたと、複数の出席者が明らかにした。それに関する取材に対して、当人は、「会…
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政権交代第一の効用は情報公開…モリ、カケ、桜、東北新社の闇が暴かれる
9年弱の安倍・菅政権の間に、国民の過半数が「役立たず」の政治を「見捨てた」と言うよりも「諦めてしまった」ように見える。だから、過半数の有権者が恒常的に選挙で棄権している。 それは、モリ、カケ…
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皇族の人権と制約 天皇制を支える公人としての特権と義務
天皇と皇族も、日本国に所属する自然人である以上、日本国憲法が保障する人権を享受できることは当然である。 ただし、憲法で規定された天皇制の本質に由来する制約は当然にある。 憲法上、天皇…
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下村政調会長新刊は「不快度世界一」の間違いではないか
自民党の下村政調会長が「GDW興国論 幸福度世界一の国へ」と題する著書を出版するという予告記事を読んだ。いわく、「世界では『経済』から『幸福度』重視へと潮流が変わりつつある」「『たくさんお金を稼いで…
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野党共闘なぜこんなに困難?2050年までに原発ゼロは常識
自公長期政権の文字通りの「腐敗」は明らかで、今、民心は倦んでいる。 このような時には、次の総選挙で自然に政権交代が起こるはずのものである。 それでも、小選挙区中心の現行選挙制度の下で…
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新コロナ対策特措法による時短命令は極めてまっとうである
新コロナ対策特措法に基づき、東京都が、まず、飲食店に営業時間短縮の「協力要請」を行った。しかし、それに応じないと宣言し抵抗した企業があったので、都は、今度は時間短縮「命令」を行った。 命令の…
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国会での偽証に処罰求める請願の非現実性…唯一の処方箋は
「森友ごみ問題を考える会」(加藤弘吉代表)から、国会で虚偽答弁を行い国権の最高機関の権威を汚した者に責任を取らせて再発防止を図る……請願に賛同を求められた。その趣旨には共感できるので署名した。 …
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与党と官僚の正しい関係 官僚は与党の「下僕」ではない
菅首相は、「大臣に従わない官僚は左遷する」旨を公言してはばからない。その根拠は、国民主権国家において選挙で選ばれた議員の多数派の民主的正統性である。 つまり、民意に支持された政権与党こそが政…
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公務員「倫理」法という「無法」地帯 これでは法治国家ではない
「法は道徳(倫理)の最低限だ」と言われる。つまり、倫理に反しても法に触れない限りは法的なペナルティーは受けないという意味である。だから、たとえ不道徳でも法に触れなければ合法なのである。 そうい…
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自民党が新設を申し入れた「日の丸損壊罪」という勘違い
前もって断っておくが私は「日の丸」の旗が好きである。白地に赤で太陽を表したデザインが日本らしくて良いと思う。 しかし「日の丸損壊罪」の新設には反対である。 ■「自由」と「民主主義」をわ…
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住民自治を侵害 横浜カジノ問題は日本の民主主義の問題だ
カジノは、あのラスベガスを思い起こすだけで分かるように、一晩で客の全財産を奪えるように工夫された危険な博打である。もちろん、現在は刑法185条で犯罪である。それは、全ての人間の心の中に潜む「努力せず…
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傲岸で不遜な安倍前首相の答弁 質問には答えず単に自慢話
「桜を見る会」に招待された安倍晋三後援会関係者の前夜祭の費用を安倍事務所が補填していた事実が明らかになったので、安倍前首相は、衆参両院の議院運営委員会に出席して、過去の国会答弁の誤りを認め、謝罪した。…
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安倍前首相が櫻井よしこ氏との対談で語った的外れな憲法論
報道によれば、安倍晋三前首相は最近、櫻井よしこ氏との対談で、「憲法」について次のような見解を語ったとのことである。 いわく、「①(憲法が)宗教上の法典のような存在となり、指一本触れてはいけな…
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櫻井よしこ氏の筋違いな改憲論…憲法知識が間違っている
報道によれば、12月19日、安倍晋三前首相の選挙区・山口県下関市内で櫻井よしこ氏の講演会が開かれた。 講演の中で、櫻井氏は、軍事的に尖閣諸島を取りに来る準備をしている中国の膨張主義に対して、…
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学術会議任命拒否問題 今度は準備してから嘘をつくのか?
10月のNHK報道番組では、「問われない」約束だと思っていたせいか、学術会議会員の任命拒否について問われたら、怒って回答を拒否した菅首相であるが、12月4日の記者会見では、むしろ笑顔で明解に自説を開…
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学術会議任命拒否問題 問われて答えられないなら首相失格
臨時国会で所信表明演説を行った日の夜、菅首相はNHKのニュース番組に出演した。そこで日本学術会議の任命拒否問題を問われて、「説明できることとできないことがある」などと目に怒りをみなぎらせて答えを拒否…