独白 愉快な“病人”たち
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発症して18年…三東ルシアさん膠原病と闘いながらWワーク
芸能界をやめて、事務の仕事をしていた頃、確か冬の朝だったと思います。事務所のシャッターを開けたときにふと指先を見たら、真っ黒に汚れていたんです。両手の第1関節のところが全部。「おかしいな、なんかマジ…
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元Sスケート岡崎朋美さんは椎間板ヘルニア手術で体重8㎏増
「ちょっと動けないんですけど……」 それは大会当日の朝でした。滞在したホテルのベッドから起き上がろうとしたら腰が痛くて身動きが取れず、枕元の電話を掴んで監督にそう伝えました。チャイムが鳴ってド…
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両足手術を即決…ダ・カーポ榊原広子さんと変形性股関節症
手術を受けた後、40度以上の熱が3日間続き、足は丸太みたいに腫れて、切った辺りは真っ赤な炭が置かれているような痛みでした。 今ならだいぶ違うかもしれませんが、手術を受けたのは20年以上前です…
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切れた靱帯放置で歩行困難…ブル中野さんは膝手術前も壮絶
左脚の「変形性膝関節症」で人工関節を入れる計画でしたが、結果的にはそれをせず、胃を約10分の1の大きさにする手術を受けました。「どういうこと?」と思うでしょうが、手術した3年前の私は体重が100キロ…
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宝塚退団し過食症に 真織由季さんとストレスケアの出会い
「精神安定剤を出してあげるから、すぐ舞台に出なさい」 今から24年ほど前のことです。担ぎ込まれた奈落(舞台下)の診療室(現在は地上階にある)でそう言われました。宝塚劇場で主役を務める舞台の真っ…
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2度も生かされて…空間デザイナー黒田朋子さん闘病を独白
風邪をひいたかな? と思って、近所の耳鼻科を受診しました。処方薬でいったんは軽快したものの、喉の腫れや微熱が引かず再受診。「何か他の病気の可能性があるかもしれない」と言われ、大きな病院で検査したとこ…
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荒井daze善正さん語る EBウイルスの恐怖とドナーへの感謝
「そんな軽い気持ちで付き合っているわけじゃない! さっさと治して私を幸せにしてよ」 病名が確定して厳しい現実を突きつけられ、半ば別れ話を切り出したボクに対し、彼女(現在の妻)が話した言葉です。…
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子宮体がん手術翌年に世界一 矢澤亜希子さん語る壮絶治療
2012年の年末、「子宮体がんステージⅢc。手術をしなければ余命1年」と宣告されました。手術で子宮、卵巣、卵管、リンパ節をすべて切除しなければならないと言われたのです。結婚して4年目。結婚したら子供…
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生き方が楽に 森下千里さんがリンパ節炎を患い考えたこと
「このくらいの風邪が治らないなんて、ダサイな」 自分ではそう思っていました。でも、それが「亜急性壊死性リンパ節炎」という耳慣れない病気だったのです。 2015年1月、多忙な年末の仕事が…
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1月に手術 生島ヒロシさんが「緑内障」から学んだこと
「これは大変だ。眼圧がすごく上がっている」 そう医師に言われたのが、今年の1月。五輪前の韓国から帰国したら、右目の眼圧だけが32~33㎜Hgになっていたのです。一般的な正常値は10~21と言わ…
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大橋未歩アナ振り返る 脳梗塞が起こったあの夜の一部始終
「らいじょうぶ」という言葉が耳から入ってきて、「あれ?」と思いました。自分では「大丈夫」と言っているつもりなのに、ろれつが回っていなかったのです。 2013年の1月のことです。その日は家でデス…
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42歳で大腸がん手術 金哲彦さんは大量下血にむしろ感謝
新幹線のトイレで便器の中が真っ赤だったのを見たときは、スッと血の気が引きました。腹痛もないのに下痢のときのような水っぽいものが出たんですよね。いわゆる大量下血というやつです。 以前からトイレットペー…
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変な咳から難病発覚 大工原忍さん救ったアロマとの出合い
「肺がんの末期かエイズかもしれません」 当初はそんな疑いもありました。「非結核性抗酸菌症」とわかったのは、その後のことです。 12年前の当時はほとんど知られていない病気で、発症率は10…
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1年間病院を転々 水野タケシさんの座骨神経痛“難民”時代
「イタタタタ、アイタタタタタ、イタタタタ」 これは2017年の一句です。去年はずっとこの痛みに支配されていました。 「座骨神経痛」とわかったのは、昨年の年頭。クロスバイク(スポーツ自転車…
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甲状腺がん再発3度 斉藤こず恵さん“過剰ダイエット”の後悔
7年間のがん治療で総額2000万円以上かかりまして、医療ローンを組みました。今も返済中です。かつてアメリカ人と結婚して米国に住んでいた時期もあったので、日本の国民健康保険がなかったという経緯もあるん…
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胃の5分の4を摘出 アントニオ古賀さんはがんが心の転機に
「やりましたね」 「え? 何ですか?」 「がんです」 「ああ、そう」 主治医からがん告知されたときはこんな感じでした。まったく慌てなかったのは、40歳から毎年必ず胃と腸の検査…
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美容家・岸紅子さん チョコレート嚢胞を患い生き方見直す
「よくこれで普通に生きてこられましたね」 最初に診察を受けた医師にそう言われました。受診したのは結婚したての31歳のとき。妊娠・出産を前に体の状態を知っておこうと、夫とともに行ったブライダルチ…
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骨肉腫で脚切断の危機 東儀秀樹さん“余命1年”からの現在
「この若さだと進行も早いので1年ぐらいで命を落とす可能性があります。覚悟してください」 医師が母に、そう話しているのを隠れて聞いたのが25歳のときです。当時、雅楽師として舞をする日々の中、屈伸…
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写真家・加納典明さんは手術4度 恐怖より興味で前向きに
車が好きだし、仕事も忙しいから、50年間ぐらいほとんど歩かない生活だった。ジムなんか行かないし、体なんて鍛えない。皇居の周りを走ってゼイゼイ言っているオジサンを見ると、呼び止めて「体に悪いからやめた…
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中1でギラン・バレー症候群 美馬寛子さんは陸上に救われた
中学1年生のときに自宅で突然倒れ、「ギラン・バレー症候群」と診断されました。この病気は、免疫システムが自分の末梢神経の一部を攻撃してしまう、まれな病気です。痛覚や触覚、温度の感覚を伝える神経とともに…