独白 愉快な“病人”たち
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漫画家・東海林さだお氏 肝細胞がんと闘い辿り着いた境地
世の中に“病気自慢”の人は多くいます。でも、ぼくは風邪もあまりひかない、つい自分を過信してしまうような、年の割には健康な部類で、日頃から好きなだけ飲んで食べて、「ぼくの辞書には節制という文字はない」…
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脳梗塞から復活のラモス瑠偉 味覚変化で“コーラが洗剤”に
「死んでいてもおかしくない……。再発しちゃいけない……」――。 救急車で病院に運ばれたとき、もうろうとした意識の向こうで医師の会話が耳に入ってきて、そのときは正直言ってビビりました。「二度と奥…
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ビリー・バンバン菅原進 盲腸がん手術で検診の大切さ痛感
入院の日の午前中までレコーディングでした。意識したつもりはありませんが、あとから聞くと「これが最後かもしれないと思っていたのかな」と思うほど詞の世界に入り込んでいて、すごく丁寧に歌っていることがわか…
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卵巣と子宮を摘出…やなせななさん手術決意に医師の信念
「のんきにほっつき歩いている場合やない! あんた、がんやねん」 家族からそう告げられたのは、今から12年前、30歳の冬でした。その日は夜の7時ごろまで普通に買い物を楽しんでいたのですが、母から…
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仕事への影響不安も 道端アンジェリカ「乾癬」告白の決意
今年の5月、「スーパーフードを食べているのに肌が汚い」とネット上に書き込まれ、とても腹が立って「乾癬」という病気であることをSNSに公表しました。所属事務所の了解も得ないで(笑い)。スマホで文字を打…
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星奈津美さん バセドー病乗り越え知った「練習できる幸せ」
最初に「バセドー病」と診断されたのは16歳、高校1年のときでした。軽いトレーニングでも苦しかったり、教室のある4階まで階段を上るだけで心臓がバクバクと動悸が激しくなったり……。一番戸惑ったのは、授業…
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腎盂と膀胱がん経験 柳家権太楼さん「手術前日も落語」
あれは2010年でしたか、63歳でしたよ。「最近疲れっぽいな」とは思っていたんですけども、「63歳ってこんなに疲れるんだ」と半ば納得して、まったく病気を疑っていませんでした。 でも、北海道で…
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診断に7年…漫画家・島津郷子さんとパーキンソン病の闘い
2008年に「パーキンソン病」と診断され、頭に電極を植え込む「脳深部刺激療法(DBS)」という手術をしてから9年が経ちました。胸の少し上には電源となる小さい箱が左右1つずつ埋め込まれていて、そこから…
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発症11年 囲碁棋士・木部夏生さん「糖尿病と対局」語る
「Ⅰ型糖尿病」を発症したのは小学校4年のときです。これは生活習慣病の「Ⅱ型糖尿病」とはまったく違うもので、何らかの原因で誤ってリンパ球が内乱を起こし発症する、自己免疫疾患といわれています。子供が発病す…
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俳優・真夏竜さん語る「進行性胃がんと闘って得たもの」
2004年秋に「進行性胃がん」で「余命半年」と宣告されたんですけれど、あれからもう13年経ちましたね(笑い)。 当時、胃の痛みを感じながら舞台に出ておりました。稽古中から胃壁を指でつつかれる…
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3年前に脳出血 ビリー・バンバン菅原孝「毎日がリハビリ」
朝、トイレでボーッとしているとき、突然、前のめりに倒れたんです。痛みはなかったのですが、手にも足にもまったく力が入らない。自分の体に何が起こったのかが分からないまま、ただ床に転がっていることしかでき…
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B型肝炎と共に30年 石川ひとみさんが語る偏見との格闘
「B型肝炎」は、咳やくしゃみでは感染しません。もちろん、握手などでうつるはずもないんですけど、当時はいろいろな誤解があってつらい思いもしました。 今でも誤解されている人はいると思いますが、そこ…
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横森理香さんは「更年期障害」とどう向き合ってきたのか
33歳で大きめの子宮筋腫が見つかって以来、経血量が多い月経過多に苦しんでいました。40代後半からは過長月経になり、普通なら1週間前後で終わる生理が1カ月以上続いたりしていたのです。その上、更年期を迎…
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6年前に結核患い…JOYさんは仕事との向き合い方を変えた
今から6年前、忘れもしない2011年3月2日の深夜に自分で救急車を呼び、「結核」と診断されて即入院になりました。見せられた肺のレントゲン写真は、両肺とも真っ白だったことを覚えています。医師に「よくこ…
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アレルギー発症でどん底 岡村咲さん支えたゴルフへの情熱
異変が起こったのは、17歳のときでした。急に風邪をひきやすくなったんです。それまでは周りがひいていても自分だけは大丈夫なことが多かったのに、「何で?」と思ったのが最初です。 そのうち、体育の…
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ライブ続行で荒療治…円広志さん「パニック障害」を語る
「パニック障害」と診断されるまでが苦しかったですね。診断されたときはホッとしました。「気持ちの問題じゃなくて病気なんだ」とわかって、とてもうれしかったんです。 この病気は、脳の中の不安や危険を…
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夫の言葉に導かれ だいたひかるさん「乳がん闘病」を語る
自分の知る限り、“がん家系”ではありませんでした。だから「乳がん」と診断されたときは、本当に自分の身に起こったことなのか、にわかには理解できませんでした。でも、後で「どんな人ががんになりやすいのか」…
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磯野貴理子さん独白 脳梗塞で「まだ死にたくない」と痛感
あの日、救急搬送されて病院に着いた後のことは、あまり覚えてないんです。でも、応急処置が終わって医師に肩をポンポンと叩かれて、「あなたは脳梗塞ですよ」と言われたとき、「ふ~ん」と思ったことは覚えていま…
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美容ジャーナリスト山崎多賀子さん 乳がん闘病記が自分の心のリハビリに
44歳の時、婦人科の女性検診で乳がんが見つかりました。胸にしこりもなく、体調が悪かったわけでもなく、まだ40代の自分が乳がんになるとは思ってもいなかった中での告知……。まさに青天の霹靂でしたが、主治…
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尻もちで異変…河合美智子さん語る「脳出血」の一部始終
去年の8月13日、「脳出血」で救急搬送されました。でも、自分自身は「何で救急車呼ぶの?」と思っていたくらい普通だったんです……。 その日は、夜にクルマで知り合いの監督が手がけていた自主映画の…