患者が語る 糖尿病と一生付き合う法
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もし私が異常な振る舞いをしていたら、それは低血糖のため
ミュージシャンのジミ・ヘンドリックスは糖尿病だったが、飛行機内でインスリン注射をしようとしたら、麻薬と間違われて逮捕された、という逸話がある。 実話かどうかは不明だが、いずれにしてもこれは、…
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映画の糖尿病患者は事実とかけ離れた頓珍漢なものばかり
前から気になっていることを、ここでひとつ話しておこう。インスリンを使用している糖尿病患者が、映画などのフィクション作品でどう描かれているかである。 本物の患者から見れば、的確に描かれていたた…
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起きたら全身不随状態 何が起きたのか全く分からなかった
低血糖を起こし、しかも自分では対処しきれない状態になったとしても、妻などが身近にいれば、最悪の事態は回避することができる。 しかし、たまたまそばに誰もいなかったとしたらどうなるのか。僕はそれ…
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ある深夜にイライラし絶叫…原因は低血糖による錯乱だった
低血糖の兆候としてよく挙げられるのは、めまい、動悸、異常な発汗、手足の震えなどだ。これはまあ、どういうものか容易に想像できるし、実際に体験すればすぐに、「ああ、これがそれか」と見当がつく。 …
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糖尿病10年 非典型的サインの低血糖で意識障害起こし昏倒
インスリンを打った後に十分な量の食事を取っていたとしても、何かの加減でインスリンが効きすぎてしまい、低血糖に陥ることは往々にしてある。 とはいえ、目のかすみ、手の震え、意識の散漫化など低血糖…
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食事のタイミング15分遅れて低血糖を起こし意識がもうろう
今回から、低血糖の恐ろしさについてお話ししよう。 低血糖とは、血糖値が下がりすぎたことで心身が正常に機能しなくなっている状態を指す。視界のかすみ、動悸、発汗、思考力の低下などだ。糖尿病患者に…
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原因不明の高血糖状態…深夜の微熱の正体は肺結核だった
眼底出血による失明、神経障害による足の壊死と切断、糖尿病性腎症で人工透析――。いずれも糖尿病の合併症をこじらせた場合の最悪のシナリオである。糖尿病は、それ自体よりもむしろ合併症が恐ろしい病気だ。 …
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病院に提出してきた完璧な食事記録はすべて捏造したもの
糖尿病患者の多くは、病院で管理栄養士さんによる食事指導を受けているだろう。事細かに記録した診察前日の食事内容から熱量や栄養バランスの良し悪しをコメントしてもらうというものだ。 1型患者に食事…
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野菜は意識して多めに食べるが酒の席では気にしない
僕のような1型糖尿病患者では、食事療法は治療にほとんど関係がない。重要なのは、食べる量と注射するインスリンの量とのバランスである。 食べる量に対してインスリンが少な過ぎれば血糖値が跳ね上が…
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大好きな酒を諦めないために 僕が取ったのは“週1の報酬”
糖尿病というと、腹八分目くらいまでしか食べられず、脂っこい食品は極力避けて、アルコールも禁物というイメージが強い。 だが、365日、しゃくし定規にそれを守らなければ立ち行かないかというと、実…
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低血糖で意識喪失 予想もしていなかった事態が起こった
僕はひとりで昼食の準備をしている最中、突如、床の上に昏倒して、推定5時間後に目覚めた経験がある。注射したインスリンが効きすぎて低血糖に至り、意識を喪失したのだった。 低血糖は、糖尿病治療にお…
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「酒もたばこも全部駄目」ではモチベーションが保てない
2003年、35歳の時に糖尿病を発症し、専門のクリニックにもう14年間も通っている。完治が見込めない糖尿病は、嫌でも何でも生涯自分について回る腐れ縁の相棒みたいなものだ。 それだけに、この病…