突然、母が別人になった
-
(14)ああ、私は「介護者」になったのだ…この気づきが生活を一変させた
母の認知症専門医院への診察が近づいてきたが、コロナ禍で熊本の実家に行くこともできず、東京で罪悪感に追い詰められた私。せめて自分のできることとして認知症について調べ始めた。しかし、検索してもなかなか自…
-
(13)認知症について調べ、取るべき行動を探ろうとしたが…
認知症と診断された直後に熱中症で倒れ入院してしまった母。退院からS認知症専門医院での診察までの10日間の空白期間を、叔母たちが順番に実家に通って面倒を見てくれることになった。 ありがたく思い…
-
(12)両親と叔母への罪悪感で追い詰められていった
母が熱中症で運ばれた救急医院の退院日から認知症専門医院の初診日まで、10日間の空白が生まれることになった。父は体調を崩し、自室でずっと寝ている。2020年の8月はコロナ禍で、東京に住む私は実家に行く…
-
(11)東京で連絡を受けるだけ…じわじわと気持ちが追い詰められていった
レビー小体型認知症と診断された母が熱中症で救急搬送され、入院し約10日後。「明日退院してほしい」という連絡があり私は仰天した。 認知症専門医院の初診がいつになるかわからず、実家でひとり待つ父…
-
(10)突然の「明日退院」。父は頼りにならない…母の面倒はだれが
様子がおかしくなっていた熊本の母は、クリニックでレビー小体型認知症と診断。数日後に熱中症で倒れ、救急病院に運ばれた。私はすぐに熊本に飛んだが、コロナ禍で母には会えなかった。入院の手続きだけし、その日…
-
(9)自分で車を運転して元気いっぱいに出かけていた母が…
レビー小体型認知症であるとわかって数日後、母がA病院に救急搬送されたとの電話がかかってきた。熱中症で倒れたのだという。 翌日、東京から熊本に駆けつけるも、コロナ禍の真っ最中で、母に会うことは…
-
(8)このまま改善していくのでは…愚かにもぬか喜びをしてしまった
熱中症で入院することになった母の手続きのため、東京から急きょ、日帰りで帰省した私。コロナ禍で母の顔を見ることもできず、入院費用がどれだけかかるのかもわからず、今後のことを考えると気が重くなってきた。…
-
(7)父の過剰な反応に驚き、うんざりした
熱中症で救急搬送された母の入院先に着替えを届け、手続きをするため、私は東京から朝一番の飛行機に乗って実家に向かった。コロナ禍だったこともあり母には会えず、病院の裏口のパイプ椅子で入院の手続きを行うこ…
-
(6)自分のことができなくなった母、ヘルパーを頑なに拒否する父
レビー小体型認知症の診断を受けた母と、公的支援を受けることを頑なに拒む父親を置いて、仕方なく実家から東京に戻ってきた私に3日後に届いたのは、母が熱中症で救急搬送されたという知らせだった。 倒…
-
(5)レビー小体型と診断…両親2人でどう暮らしていけるのか
2020年7月、母が、近くのクリニックでおそらくレビー小体型認知症だろうと診断された。プロのケアを受けようという私の提案を、世間体が悪い、恥だと言ってかたくなに拒む父と母を実家に置いて、私はいったん…
-
(4)真夏なのに「春」と答え、ここがどこかもわからない
母の電話での言動がおかしいと感じ、急きょ都合をつけ、東京から飛行機で実家に帰った私。そこにいたのは、痩せこけて小刻みに震え、妄言を繰り返す、以前とは似ても似つかぬ母だった。 まずは病院だ。何…
-
(3)9カ月ぶりに会った母は記憶とはまったく違っていた
古くから地域にある精神科病院に「いますぐ連れていって私を閉じ込めてほしい」という母の切羽詰まった電話に異変を感じ、私は慌てて故郷への飛行機を予約した。 翌日、2匹の猫たちの餌をたっぷりとボウ…
-
(2)早朝から深夜までの頻繁な電話…そしてある時
手がしびれて震えるという母の訴えを「腕を下にして寝たからしびれただけだ。検査など必要ない」と怒鳴り散らす父親。年々頑固になっているのはわかっていたが、これほどとは思わなかった。 しかし、遠距…
-
(1)私の脳がおかしいのかな…電話がかかってきた
私は東京に住んで30年ほどになる。猫5匹と暮らす独身ひとり暮らしだ。実家は熊本にあり、両親が住んでいたが、あるとき母の認知症がわかり、専門病院に入院。その半年後に父親が自宅で急死しているという出来事…