永田町の裏を読む
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補選でコケれば安倍政権は一気に下り坂
夏の参議院選挙に向けての政局の流れを大きく左右する衆議院北海道5区補選が12日スタートした。亡くなった町村信孝元衆議院議長の娘婿で元商社マンの和田義明が自民党公認、公明・新党大地など推薦で、1カ月余…
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参院選は予測不能な「未体験ゾーン」が出現
4日付の読売世論調査では、せっかくの民進党の評判は散々だった。同党に「期待する」31%に対し「期待しない」60%、政党支持率では自民37%に対し、民進はわずか6%、参院選の比例投票先では自民39%に…
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呪われたTPPの審議は難航必至
来年度予算案が成立して、国会の焦点はTPP協定案の承認と、その関連法案の審議に移る。が、この協定案にはすでにいくつもの呪いがつきまとっていて、審議は難航必至である。 第1に、日本側でこの交渉…
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民維合流は「祝福されざる結婚」か
このところ立て続けに、いくつかの県で民主党の地方議員や後援会幹部の声を直接に聞く機会があった。皆さん例外なしの100%、民維合流そのものと新党名「民進党」に怒り、戸惑い、あるいは苦悩している。 …
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本物のリベラル新党でなければ政権交代はできない
新党名は「民進党」に決まり、「民主党」の20年の歴史が幕を閉じた。1996年の旧民主党結成に参画して、その結党宣言草案の執筆までした私としては、感慨もまたひとしおである。 この時は、政党同士…
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新党名は国民への決然たるメッセージであるべきだ
民主・維新両党の合流にあたって党名を公募したところ、2万件近くも応募があったという。 「ほほう、党名のことまで心配してくれる熱心な支持者が2万人もいたんだ」と感心したが、回答でいちばん多かった…
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優柔不断な岡田克也が陥った「手順前後」の誤り
囲碁・将棋には「手順前後」という用語があって、一つ一つの手は悪くないのだが、そのどれから着手するかの順番を間違えると酷いことになってしまうことを戒めている。いま民主党が陥っているのがまさにそれだ。 …
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米大統領選 トランプ躍進でTPPは風前の灯
ドナルド・トランプがサウスカロライナ州の共和党予備選で圧勝した一因には、彼の極端な反自由貿易、反TPPの言辞が、同州に多い白人の低所得労働者層に大受けした事実があることを、日本のメディアはほとんど伝…
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「凍土壁」では汚染水対応の根本解決にならない
福島第1原発の事故を起こした4基の原発をスッポリ囲んで、地下水が建屋に流れ込まないようにするための「凍土壁」の工事が、国費345億円をつぎ込んで完成し、3月から運用に入ろうとしている。これをめぐるマ…
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このままでは参院選は1人区で野党ゼロの総崩れ
昨年11月の本欄で「民主党の岡田克也代表の参院選へ向けた戦略の腰が定まらない」と指摘したが、3カ月が過ぎてもその状況は変わらない。原因は二重の優柔不断である。一方は、“東京維新”からの、解党して新党…
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悪いことは全て「他人のせい」の情報操作に加担する大メディア
年初からの株価崩落でアベノミクスの化けの皮が剥がれ、甘利明経済再生担当相の閣僚辞任で屋台骨が傾いで安倍政権もヨタヨタ。さぞかし内閣支持率も下がるだろうと思いきや、先月末の各社調査では、その1カ月前に…
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4輪車のタイヤが1本外れて政権は操縦困難に
「これは安倍政権を襲った最大の“自爆テロ”で、『一強』を誇っていたはずの政権が、たちまち傾いてしまった」と自民党大物秘書が嘆く。 甘利明経済再生・TPP担当大臣に対して、贈賄者本人が証拠を揃え…
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崩壊したアベノミクスから理論的教祖も逃げ出した
安倍晋三首相は18日の国会答弁でも、「景気は緩やかな回復基調を続けている」と、呪文のように決まり文句を繰り返していた。そうならば東京株式市場の日経平均が3日連続で下落、同日ついに1万7000円を切る…
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参院選に向かう流れの試金石となる宜野湾市長選
17日告示、24日投開票の沖縄・宜野湾市長選挙が、沖縄にとってはもちろん、参院選に向かう全国的な政治の流れを占う上でも、今年最初の試金石として注目されている。 自民・公明両党は現職の佐喜真淳…
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安倍首相 「安保隠し」「改憲隠し」の危険極まりない狙い
正月の新聞にあまり読むところがないのはいつものことだが、気になった記事が2つ。1つは、東京新聞3日付の「安保法運用、参院選後に/争点化避け先送り」だ。安保関連法が3月末までに施行されるが、その実施に…
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安倍政権打倒の最大の障壁が民主党という情けなさ
今年1年間を政治面から振り返って、何といっても最大の出来事は、国会周辺を中心に全国各地にまで広がった安保法制反対のデモである。これは後々、1960年の「60年安保闘争」に匹敵する「15年安保闘争」と…
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ナチスばりの総動員体制を拒絶する意思
日経新聞株式面のコラム「大機小機」は、短文ながら鋭い批評が飛び出すことがあり、欠かさず目配りしているファンも多い。8日付の同欄は筆名「無垢」氏の担当で、タイトルは「日本版『国家資本主義』でいいのか」…
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「衆参ダブル選」は弱気の表れ
来年夏の「衆参ダブル選挙」という妖怪が永田町を徘徊し始めている。 今のところ、軽減税率をめぐって調整が難航している公明党に対する恫喝的な揺さぶり作戦という域を出ないが、政権を共にする友党に対…
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しょせんは大阪ローカルの橋下維新
大阪ダブル選挙が橋下維新の2勝という結果となり、マスコミは「野党再編にどう影響するか」とか「橋下自身が参院選に出るのか」とか大げさに書き立てているけれども、全国民的にみれば、ほとんど論じるに値しない…
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新たな次元で「オール沖縄」が動き出す
辺野古基地建設をめぐる国と県のせめぎ合いがいよいよ正念場を迎える中、沖縄では12月前半にも全県民的な共闘組織として「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」が結成されることになった。 これに…