今日の新刊
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「本棚には裏がある」酒井順子著
「本棚には裏がある」酒井順子著 1982年、ドイツ出身の日本文学研究者、イルメラ・日地谷=キルシュネライトが日本滞在中、女性作家たちにインタビューをした。その記録が最近、出版されたのだが、書名…
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「梅雨物語」貴志祐介著
「梅雨物語」貴志祐介著 梅雨寒の日、俳人の作田慮男(のぶお)の家を教え子の萩原菜央(なお)が訪れた。菜央は10年前、作田が顧問をしていた中学の俳句部の生徒だった。先月、自殺した兄、龍太郎の歌集…
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「小さなことからコツコツと」西川きよし著
「小さなことからコツコツと」西川きよし著 昭和38年2月の厳寒の朝、16歳の西川潔は文楽座の楽屋口で喜劇役者の石井均を待っていた。「弟子にしていただきたいのですが……」と哀願しても、「ああ、ご…
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「春画の穴」春画ール著
「春画の穴」春画ール著 春画に描かれている明治期の従軍看護婦は鮮やかな緋色の腰巻きを身につけているが、当時、日赤では「ドロワーズ」という洋式の下着を導入していた。絵師が知らなかったことも一因だ…
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「近代おんな列伝」石井妙子著
「近代おんな列伝」石井妙子著 高場乱(たかばおさむ)は1831年、福岡藩医、高場正山の次女として生まれた。乱の資質を認めて、正山は医学と漢学を教え、藩に男子として届けを出して10歳で元服させ、…
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「百姓・町人・芸人の明治革命」津田正夫著
「百姓・町人・芸人の明治革命」津田正夫著 明治時代に「オッペケペー節」を歌い自由民権運動を広めた川上音二郎のパートナー、川上貞奴は、日本の近代演劇の基礎を築いた人物である。 江戸時代初…
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「ルポ ゲーム条例」山下洋平著
「ルポ ゲーム条例」山下洋平著 2020年3月、KSB瀬戸内海放送の記者だった著者は、自社のニュースを見て強烈な「違和感」を覚えた。 香川県議会がインターネットやゲームの依存症から子ど…
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「『集団の思い込み』を打ち砕く技術」トッド・ローズ著 門脇弘典訳
「『集団の思い込み』を打ち砕く技術」トッド・ローズ著 門脇弘典訳 1928年、米国シラキュース大学で社会心理学を研究していたリチャード・シャンクは、イートンに住む人々が教会から課された社会的禁…
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「メイク・バンカブル!」黒木亮著
「メイク・バンカブル!」黒木亮著 黒木は31歳のとき、ロンドンの金融街シティーの邦銀ロンドン支店で、国際協調融資の参加招聘状を作成しながら、自分が国際金融マンになったことを実感した。 …
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「おやごころ」畠中恵著
「おやごころ」畠中恵著 神田古町の名主、高橋麻之助は、元定廻り同心見習いの相馬吉五郎がもちこんだ相談ごとに首をかしげた。旗本の羽山隆信が相馬家を訪れ、嫡男周太郎の悪行のために家が危ういと言って…
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「魔女と過ごした七日間」東野圭吾著
「魔女と過ごした七日間」東野圭吾著 多摩川で男の死体が発見された。2年前まで警視庁の警官だった月沢克司と判明。指名手配の犯人の顔を覚えて街中で探す「見当たり捜査員」だったが、AIによる監視シス…
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「一球の記憶」宇都宮ミゲル著
「一球の記憶」宇都宮ミゲル著 ジャイアンツの江川卓は「怪物」といわれた投手だった。江川の球速はほかの投手とは別次元で、バッターはみな「ボールが浮き上がって見えた」という。 マウンドから…
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「殺しの双曲線」西村京太郎著
「殺しの双曲線」西村京太郎著 都内で立て続けに強盗事件が発生。特徴のある顔だったことに加え、服装や捨てゼリフが同じだったことから容疑者が浮かび上がる。だが一卵性双生児だったため、被害者も犯人が…
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「忘らるる物語」高殿円著
「忘らるる物語」高殿円著 今年18歳になる環璃(ワリ)は大国、燦(サン)に隷属する月端に生まれた。13歳のときに迎えた夫との間に息子が生まれたが、突然、人生が暗転する。 燦帝国の次の皇…
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「野火の夜」望月諒子著
銀行の両替機から血で汚れた旧5000円札が見つかった。翌日も翌々日も埼玉などで見つかり、その総額は200万円以上。 木更津で血まみれの5000円札が定期的に発見された雑誌の自販機を見張ってい…
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「ワンダーランド急行」荻原浩著
定例会議があるので、野崎修作はいつもより30分早く出かけた。 上りの通勤快速が来るまで時間調整で停車中の下りの車内に座っていたら、電車が発車してしまった。しかも急行だ。流れ去っていく車窓の風…
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「シベリアのビートルズ」多田麻美著
シベリア東部のイルクーツクには、スターリン時代や戦時中に多くの文化人が集まって、自由な精神を重んじる伝統がある。 モスクワからは遠いが、ロック音楽への政治的な規制はゆるい。だが、ロシアのウク…
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「おやじはニーチェ」髙橋秀実著
著者の87歳の父は身の回りのことをすべて母にやってもらって、もともと自立していなかった。 母が急死したので著者が同居することになったが、認知症の父は母が死んだことも認識していない。介護認定の調査に使…
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「シベリア鉄道三度目の正直」中野吉宏著
大学の地理学の授業で「シベリア鉄道」を知った著者は、1982年、大学3年のとき、シベリア鉄道に乗ってノルウェーのペンフレンドに会いに行った。レニングラードで知り合った男が自宅に泊めてくれたのだが、当…
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「人類初の南極越冬船」 ジュリアン・サンクトン著、越智正子訳
1926年、レヴンワース刑務所に収監されている医師クックに面会人があった。彼は高名な探検家で、2人はかつてベルジカ号で南極探検に行った仲間だったのだ。 オランダから独立してまもないベルギーは…