語り部の経営者たち
-
尾西食品 市川伸介社長(4)総合非常食のリーディングメーカーを目指す
2011年、東日本大震災が発生した際、国の災害対策本部では食物アレルギーがある避難者への対応ができておらず、問題が露呈した。 15年、アレルギー疾患対策基本法の施行を受け、尾西食品では「だれ…
-
尾西食品 市川伸介社長(3)ライブハウスでギターを演奏することも
市川(64)は亀田製菓で営業を8年、その後は本社購買部に移り、米やピーナツ、アーモンド、燃料の仕入れを5年担当した。 1995年、米を政府の管理下においてきた食糧管理法が廃止となり、生産者が…
-
尾西食品 市川伸介社長(2)地元農協に勤めるつもりが、採用枠がなく…
尾西食品は「アルファ米」で知られる“非常食メーカー”である。 市川伸介(64)は新潟県十日町市の出身。魚沼産米を生産する農家の長男として生まれた。 「奥深い山間地だったので機械化が遅れ…
-
尾西食品 市川伸介社長(1)防災意識の高まりでアルファ米が注目される
尾西食品は、長期備蓄が可能な非常食「アルファ米」のリーディングカンパニーである。 アルファ米はお湯で戻すと15分、水でも1時間で食べることができる。 生米・冷や飯はデンプンのベータ化…
-
ビズメイツ 鈴木伸明社長(4)苦労した創業期…カギはビジネスにかける「熱量」だった
鈴木伸明(47)は2012年7月、英会話教室「ベルリッツ」時代の同僚、伊藤日加とともに「ビズメイツ」を立ち上げた。34歳のときだ。 サービスのコンセプトは「ビジネスで結果を出すための英会話」…
-
ビズメイツ 鈴木伸明社長(3)3.11がきっかけ…自分のアイデアを形にしたいと起業
ビジネス特化型のオンライン英会話サービスで急成長を遂げている「ビズメイツ」。その成功には、社長である鈴木伸明(47)のリーダーシップがある。 鈴木は2007年、新卒で入社した先物取引会社を辞…
-
ビズメイツ 鈴木伸明社長(2)「仮設」「解決策」「組織を動かす」を若い頃に体験した
ビジネス特化型のオンライン英会話で急成長している「ビズメイツ」。単なるオンライン英会話ではなく、ビジネス英語に特化したモデルが成功し、大きな注目を集めている。 社長の鈴木伸明(47)は大学を…
-
ビズメイツ 鈴木伸明社長(1)就職氷河期の真っただなか 商品先物取引の世界に飛びこむ
ビジネス英語特化型のオンライン英会話で急成長を遂げている「ビズメイツ」。陣頭指揮を執っているのが社長の鈴木伸明(47)だ。 鈴木は横浜出身。父親は高専を卒業して大手電機メーカーに勤めた技術者…
-
不易糊工業 鈴木勝也社長(4)安心安全のシンボル「フエキくん」が少子化の荒波に負けない頼もしい味方に
幼稚園などの工作で使うでんぷん糊のシェアトップ・不易糊工業は、少子化やペーパーレスの影響で、でんぷん糊の出荷は減少。そんな中で取り組んでいるのが新商品や新事業だ。 そのひとつは、1975年発…
-
不易糊工業 鈴木勝也社長(3)スティックノリの応用で化粧品が大ヒットも…“コロナ前”に消費行動が戻らず
幼稚園や保育園の工作で使うでんぷん糊でシェアトップの不易糊工業は、2008年から化粧品製造・販売も行っている。文房具のパッケージにハンドクリームやリップクリームが入った「フエキコスメ」だ。 「…
-
不易糊工業 鈴木勝也社長(2)創業100周年、次の100年を作るための世代交代 義父の提案で異業種から転職
幼稚園や保育園の工作で使うでんぷん糊のシェアトップ、不易糊工業は、2024年11月に創立100周年を迎えた。それに先駆け6月に7代目社長に就任したのが鈴木勝也社長(43)だ。 長野県飯田市生…
-
不易糊工業 鈴木勝也社長(1)赤いフタと黄色い入れ物の犬をモチーフにしたレトロな糊でお馴染み
“でんぷん糊”ときいてパッと思い浮かばなくても、幼稚園や保育園の工作で使うあの糊といえばほとんどの人が使ったことがあるのではないだろうか。 赤いフタと黄色い入れ物の犬をモチーフにした昭和レトロ…
-
株式会社ソムリエ 守川敏代表取締役(4)ワイン在庫150万本、商品数2100は国内トップ
東京・六本木に1995年に開店した「クラブチック」は大成功を収め、今でも人気店として君臨している。チックには創業当初から、経営理念があった。①女の子が幸せになる②お客さまを幸せにする③スタッフが幸せ…
-
株式会社ソムリエ 守川敏代表取締役(3)借金を抱えてオープンも…満席が3カ月続く嬉しい悲鳴
東京・六本木のキャバクラの店長になった守川敏(56)は、日本大学理工学部の学生でもあった。当然、大学には行っていない。 「一人暮らしをしていたのですが、たまに親と話すと、『まだそんな仕事をやっ…
-
株式会社ソムリエ 守川敏代表取締役(2)21歳の学生時代 六本木キャバクラの店長に
守川敏(56)は15歳の時、生まれ育った山口県岩国市から東京都府中市に引っ越した。「生まれて初めての東京でしたから、『原宿に行ってみたいな』とか、岩国を離れる寂しさよりワクワクしていた」という。 …
-
株式会社ソムリエ 守川敏代表取締役(1)弘兼憲史が半生を書き下ろした「六本木のナイト」
守川敏(56)は、東京・六本木で数々の事業を成功させ、「六本木の帝王」と称されることもある。だが、その温和な語り口にソフトなたたずまいから「帝王」と呼ぶには違和感がある。 人気漫画「島耕作」…
-
ファンリード 小林慶一社長(3)ベテランの職人的スキル喪失は損害 ITによる業務効率化で「人を幸せに」
小林(39)が2017年に32歳で社長に就任したのが、太陽ファインケミカル。同社の前身である中外化成は1941年設立の老舗企業で、社員の平均年齢はやや高齢化していた。そこに顧問として入ったのが当時3…
-
ファンリード 小林慶一社長(2)32歳で会計コンサルタントから老舗企業トップに抜擢される
家業を継ぐことも視野に入れていた小林(39)だったが、町工場を経営していた父の急逝で事業承継を断念せざるを得なくなった。 「父は胃がんで亡くなりましたが、発覚した時はすでにステージ4で余命1カ…
-
ファンリード 小林慶一社長(1)プロ野球に憧れた町工場の長男が父の急逝で家業廃業に直面
DX推進のほか、システム開発、ITインフラ構築を行うファンリードは、プリント基板の回路パターンを保護する絶縁膜ソルダーレジストの生産世界一で知られる、東証プライム上場企業の太陽ホールディングスの10…
-
ハタノ製作所 波田野哲ニ社長(4)ネジを使った可愛らしい動物フィギュア「ネジマル」が大ヒット商品に
TIG(ティグ)溶接の技術を使ってデザイナーやアーティストと協働するなど、ユニークな活動を展開する東京都大田区の町工場、ハタノ製作所。最終回はオリジナルのアート商品「ネジマル」に焦点を当てよう。 …