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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

早実初等部を凌駕する慶応幼稚舎の人脈網…パワーカップルを惹きつけるもう一つの理由

公開日: 更新日:

早実初等部vs慶応幼稚舎(7)

「早稲田を上回っているところがあるとすれば、それは人脈にほかならない」

 早慶を比較して、慶応のアドバンテージをこう評するのは慶応大の文系教授。「その根幹を成すのが慶応幼稚舎」と続ける。この教授も幼稚舎出身である。幼稚舎→普通部→塾高→大学→大学院とずっと慶応で過ごし、その期間は半世紀以上にも及ぶ。いわば「ミスター慶応」といったところだが、その称号に当てはまる塾員(慶応OB・OG)は少なくないという。

 21世紀に入ってから慶応グループの最高責任者「塾長」に就いた4人のうち2人(安西祐一郎氏と伊藤公平氏)が幼稚舎出身だ。注目されるのは、こうした純粋培養の人材ばかりではない。幼稚舎に端を発する人脈網は政財界、法曹界、医療界から芸能界まで多岐にわたる。

「華麗なるネットワークを築く幼稚舎に魅力を感じるセレブ家庭は多い。開校からわずか23年の早稲田実業初等部には決して真似ができない」と話すのは、幼稚舎に数多くの合格者を送り込んできた幼児教室経営者。「子どもの将来のためだけではない。親たちは自身のキャパシティ向上に役立つと考え、幼稚舎を目指す」という。

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