巻頭特集
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初日の質疑で分かった首相の“やる気” 「派閥偽装解散」で幕引きの姑息シナリオ
「首相は信頼回復のために『火の玉になる』と言ったが、きょうの姿勢はほど遠い。火のないただの玉だ」 共産党の小池書記局長が呆れた様子で、こう皮肉っていたのも無理はない。 自民党の派閥の政…
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倒錯の「政治とカネ」国会 裏金集団自民党がなぜ、ルール改正を議論するのか
自民党派閥の裏金事件を受け、29日、衆参両院で「政治とカネ」をテーマにした予算委員会の集中審議が行われたが、岸田首相は相変わらず曖昧答弁を連発だ。先月中旬の会見で「火の玉となって取り組む」と言ってい…
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自民はバラバラ、首相は孤立 未曾有の混乱のなか、この政権はいつまで持つのか
自民党がドロドロに溶け始めている。 派閥の裏金事件で、19日に東京地検特捜部が安倍派の会計責任者と二階派の元会計責任者を政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪で在宅起訴。それまでノーマークだった…
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派閥解散で未曾有の混乱 岸田首相は「政治とカネ」国会を乗り切れるのか
「政治家として覚悟を持って『ケジメ』として判断した」──。自民党の小渕優子選対委員長が25日突然、所属する茂木派からの退会を表明。同調した青木一彦参院副幹事長に続き、26日は茂木派の関口昌一参院議員会…
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自壊する裏金自民党 国民ソッチノケで内ゲバの醜悪
これが腐敗金権政党の末路なのか──。派閥の裏金事件をめぐって自民党はシッチャカメッチャカ。いよいよ内ゲバの様相を呈してきた。 「いわゆる派閥は解消、でも政策集団は存続」という玉虫色の中間とりま…
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政治刷新というシュールな喜劇 餅代、氷代が花代になるだけ
「わが党として改めて襟を正さなければいけない。真剣に受け止めなければいけない」 24日の衆院予算委の閉会中審査。自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件について問われた岸田首相は、やや表…
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こんな政治家が政権の中枢にいたのか 安倍派5人衆の卑劣と厚顔に国民は唖然
あまりにも醜悪な連中だ。自民党派閥のパーティー裏金事件で、立件を免れた安倍派の5人衆が「一段落」とばかりに次々と釈明会見。彼らの卑劣で厚顔な態度に、国民は怒りを通り越して呆れ返っているのではないか。…
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国民は空疎な議論に呆れている 自民党に政治刷新を論じる資格なし
▽政治刷新本部に期待できますか──「期待できない」75%(読売新聞) ▽「政治刷新本部」の議論で、政治と金の問題の再発防止に期待するか──「期待しない」69.5%(FNN・産経合同世論調査) …
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どうやら「凶」と出たようだ 岸田首相の派閥解消大博打(下)
安倍派幹部の立件見送りを受け、岸田は「捜査を尽くした結果、立件の必要がないと判断したものと承知している」と語ったが、「必要がない」はゴマカシだ。特捜は立件を視野に捜査したが、十分な証拠を集められず、…
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どうやら「凶」と出たようだ 岸田首相の派閥解消大博打(中)
安倍派、二階派、岸田派が雪崩を打って解散を決めたことで、他派閥の動向にも注目が集まる。第2派閥の麻生派と第3派閥の茂木派は存続の方向。最小派閥の森山派は解散に傾いているという。 党の政治刷新…
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どうやら「凶」と出たようだ 岸田首相の派閥解消大博打(上)
自民党派閥の裏金問題は、このままウヤムヤになってしまうのか。 東京地検特捜部が19日、安倍派、二階派、岸田派の関係者を一斉に起訴し、派閥の裏金をめぐる捜査は事実上、終結。しかし、裏金がどう使…
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首相や幹部の責任ウヤムヤ 派閥解消という究極の目くらまし
「宏池会(岸田派)の解散について検討している」──。唐突な岸田首相の宣言から一夜明けた19日、自民党内は大揺れ。慌ただしくも長い一日となった。 派閥パーティー裏金事件で、東京地検特捜部は19日…
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派閥解消で責任ウヤムヤ 岸田派も立件で「政治刷新」の噴飯
唐突な「解散」宣言だった。自民党派閥のパーティー裏金事件を受け、岸田首相は18日、自身が昨年12月まで会長を務めた岸田派について「解散を検討している」と表明した。 東京地検特捜部が政治資金規…
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誤魔化されたらたまらない 派閥解消の前に必要なのは説明と懺悔
自民党派閥の政治資金パーティー収入裏金化事件を受け、岸田首相肝いりとの触れ込みで先週設置された政治刷新本部の会合が17日も開かれた。最高顧問かつ第2派閥領袖の麻生副総裁の訪米を狙いすましたかのように…
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新NISAバブルか 連騰株価の今後とプロが考えている逃げ時
2024年の干支に由来する相場格言は「辰巳天井」。竜が天に昇るように株価の上昇相場が続き、天井をつける縁起のよい年とされる。 その格言に当てはまるかのごとく、今年に入り、東京株式市場の日経平…
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今なお避難者1.6万人の異常事態 明らかな岸田人災、初動の遅れが決定的
〈自戒の念もこめて、今誰かが声をあげなければと考えた〉 15日の朝日新聞に掲載された勇気ある学者の“告発”には、深く考えさせられた。防災研究の第一人者で、石川県の災害危機管理アドバイザーを務め…
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国民は鉄槌を下そうと手ぐすね 「トカゲの尻尾切り」で「政治刷新」の大茶番
さすがに、心ある国民は納得いかないのではないか。まさに大山鳴動してネズミ一匹。最悪の結末である──。約6億円にのぼる安倍派の裏ガネ事件の捜査は、大物幹部は誰一人立件されず、とがめナシで決着することに…
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冷静な総統選挙の分析が必要 台湾有事なんて武器爆買いのための口実だ
今年は世界各地でリーダーや議会構成がガラリと変わる一年になるかもしれない。3月はロシア、11月には米国と世界情勢に影響を与える両国の大統領選に加え、EU議会、インド、韓国などでも選挙が相次ぐ。対象と…
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繰り返される悲劇と不安 この地震大国で自民党政権では命がいくつあっても足りゃしない
能登半島地震は12日で発生から12日目。政府は11日ようやく「激甚災害」に指定したが、半島という地形や道路が隆起や陥没で機能不全に陥っていることを差し引いても、政府の対応は遅いと誰もが感じているので…
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後手後手対応に言い訳ばかり 岸田・馳人災が広がる懸念
違法な裏金づくりのためなら、あの手この手の悪知恵を働かせるクセに、大災害に直面した国民にはまるで関心がないとしか思えない。 その恐るべき政治的な鈍感力をまざまざと見せつけられている国民は怒り…