経済ニュースの核心
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亀田製菓と湖池屋が快走中 「巣ごもり消費」が追い風に
新型コロナウイルス禍の直撃で、上場企業の多くが最終損益ベースで赤字や減益へと沈む中、巣ごもり消費を追い風に、菓子メーカー2社が快走を続けている。米菓首位の亀田製菓とポテトチップスで業界2位の湖池屋だ…
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苦境の地方百貨店…北九州の“宇宙戦艦”井筒屋黒崎店も閉店
地方百貨店の閉鎖が相次いでいる。福島市の老舗百貨店「中合」は、基幹店である福島店を今月末に閉店、146年の歴史に幕を下ろす。また、神奈川県を地盤とする「さいか屋」も来年2月に横須賀店を閉店する。そし…
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米中「新」冷戦開幕 5G出遅れの米国が仕掛ける中国包囲網
日本は1945年8月15日の終戦を契機に、一夜にして帝国主義から民主主義の新常態に変わり復興した。それから75年、今年は新型コロナウイルス感染との開戦を契機に、戦時下の「統制経済」のような生活様式の…
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セブン&アイ 米コンビニ「スピードウェイ」買収のリスク
成長への再加速となるのか、それとも転落への序章と化すのか――。セブン&アイ・ホールディングスが乾坤一擲ともいえる大勝負に打って出た。総額210億ドル(約2・21兆円)の巨費を投じて全米3位のコンビニ…
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JAグループがファミマに出資 最大の狙いは農産物の拡大か
伊藤忠商事は、株式の50・1%を保有し、連結子会社としているファミリーマートについて、8月24日を期限にTOB(株式公開買い付け)を実施している。ファミリーマートの残りの全株を取得し、非上場化を図る…
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G7の最大テーマに トランプ政権の“中国包囲網”が加速する
世界保健機関(WHO)は6月26日、新型コロナウイルス(以下コロナ)感染拡大に触れ「第2波(定義は曖昧)」を警告していた。スペイン風邪の世界的な大流行では夏季に感染が衰え、9月と10月に激しく勢いを…
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過去最高値2000ドル突破 “安全資産”の金「先高観は強い」
金の価格上昇が止まらない。先週27日に約9年ぶりに過去最高値を更新したかと思えば、31日には史上初めて1トロイオンス(約31・1035グラム)で2000ドルの大台を突破した。世界経済の先行き不透明感…
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三菱UFJ系証券が本腰 富裕層取引を託された元山一証券マン
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は傘下の証券会社2社を統合、富裕層ビジネスの大幅強化に乗り出す。 8月1日に三菱UFJモルガン・スタンレー証券と富裕層取引を専門とする三菱UFJ…
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日経平均を下支えする日銀のETF買い 8.3以降売買活発化か
国際通貨基金(IMF)は6月下旬、新型コロナウイルス感染拡大が広範囲におよびロックダウン(都市封鎖)措置が再導入されたりすれば、株式などのリスク資産が新たな暴落に見舞われる可能性があると警告していた…
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コロナ禍に翻弄される東宝 天国から地獄で最終赤字転落も
天国から地獄へ――。アニメ映画「天気の子」や「名探偵コナン」シリーズの大ヒットなどで我が世の春を謳歌していた映画配給・興行最大手の東宝が新型コロナウイルス禍に身もだえしている。 先頃開示され…
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過去最低水準のマンション供給戸数 値崩れ起きない不思議
今年の首都圏における新築マンションの供給戸数は約2万戸にとどまり、バブル崩壊後の1992年以来、28年ぶりの3万戸割れとなりそうだ。不動産経済研究所(東京都新宿区)の予測で明らかになったもので、同社…
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小池知事の公約だった「国際金融都市構想」はどうなった?
小池百合子都知事が再選されたが、金融界では「コロナ禍で風前のともしびか」と懸念されている小池氏の公約がある。東京をロンドン、ニューヨークと並ぶ国際金融都市へと変貌させる「国際金融都市構想」だ。 …
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企業決算を左右する日米のコロナファンダメンタルズを分析
上場企業の決算発表が連日続いているが、3月決算期は今月22日以降から本格化する。といっても4~6月期(第1四半期)の決算発表である。 この四半期は、新型コロナウイルス(以下コロナ)の感染拡大…
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富士フイルム富山化学が開発「アビガン」の有効性に黄信号
安倍晋三首相ののめり込みぶりから“アベガン”ともヤユされる、新型コロナウイルス治療薬候補の「アビガン」(一般名・ファビピラビル)。全国47医療機関を対象に、そのアビガンに関する臨床研究を進めてきた藤…
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“巨大コングロマリット”日立製作所に残された課題とは
日立製作所によるスイス重電大手ABBの送配電事業(パワーグリッド)買収が完了した。買収に投じた資金は負債の引き受けを含め過去最高の1兆円超。約3万6000人の従業員も加わり、グループ従業員の外国人比…
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自然災害に第2波…資産価格急上昇も投資の実態は“袋小路”
先週以降、九州地方は記録的豪雨に見舞われ河川の堤防が決壊、甚大な被害が出た。避難者の「3密」が危惧されたが、今後、気になるのは、復旧に当たる一般市民ボランティアの「3密」だ。 これから台風シ…
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114店を閉鎖「いきなり!ステーキ」復活への険しい道のり
崖っぷちからひとまず生還――といったところか。外食チェーン大手のペッパーフードサービスが安価なステーキが主体の洋食事業「ペッパーランチ」の売却に踏み切る。売却資金は、今月末に期限の迫っている短期借入…
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2つのアクティビストが株主提案 揺れる東芝に波乱の予感
東芝が2つのアクティビスト(物言う株主)によって揺さぶられている。今月末に予定されている株主総会に向け、15%強の東芝株を保有する筆頭株主のエフィッシモ・キャピタル・マネージメントとSMPパートナー…
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withコロナ 欧州で中国産チャリが人気…伊や仏は補助金も
政府の「骨太の方針2020」の成長戦略の閣議決定は当初予定の5、6月から7月半ばにずれ込んだ。新型コロナウイルス感染拡大を受けて、従来の成長戦略だった観光立国は東京五輪の延期もあり頓挫。民泊は訪日客…
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HISが上場以来初の上期赤字…人件費圧縮で生き残りかける
新型コロナウイルス禍が旅行関連ビジネスに与える厄災の大きさを改めて見せつけた格好だ。エイチ・アイ・エス(HIS)は先週、今年3月時点で売上高7750億円、営業利益17・0億円としていた2020年10…