匿名放送作家「Z」 TVのトリセツ
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危ない人物、クスリ、逮捕…情報に耳をそばだてるTVマン
昨年末からの芸能界で、新しい潮流となりそうなのが、俳優の成宮寛貴の引退劇。写真誌「フライデー」に薬物疑惑を報じられたことが最大の原因だが、その際のメッセージで同性愛者であることをカミングアウト。成宮…
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世間の常識より業界の空気 そこの掟がTVを支配している
「次は何が来ますか」と聞かれることが少なくない。流行をつくりだし、あるいはそれをいち早く見つけ紹介するのが仕事のTV屋だから、そういう質問を受けるのだろう。だが、「日本の芸能界で見る場合、大きい部分で…
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ピコ太郎人気も然り 視聴者は問答無用で面白い方を選ぶ
ピコ太郎の大ブレークは、米人気歌手ジャスティン・ビーバーが動画「PPAP」を「お気に入り」とツイッターで紹介したのがきっかけであった。最近のヒット作、ブレークするかどうかはこうした口コミがカギを握っ…
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ヒットの先端をいくはずのTV屋が素人作品を研究する時代
昨年大ヒットした映画「君の名は。」とまではいかなくても、話題作はいくつもある。例えば、とある高校の映画サークルが撮った一本。自分たちの日常にカメラを向け、それをYouTubeにアップしたところ、実に…
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3冠王日テレの憂鬱 TVでの金儲けが機能しなくなりつつある
昨年のことだが、日テレの誇る視聴率3冠王が途切れる危機があった。3冠王とは、視聴率を3つの時間帯に分けて集計し、それぞれの平均視聴率トップを一局が独占すること。日テレは全日6~24時、プライム19~…
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TVマンが肩で風を切っていた姿は今やメルヘンでしかない
テレビマンなら誰だってヒット番組をつくりたい。そう信じて疑わなかったが、状況が変わってきた。毎月20日、内々に企画を受け付けている日テレで、選考の最終近くまでいきながら、ハネられた企画があった。毎月…
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1分間のネタカット…キンコメ高橋逮捕で泣いた歌ネタ王者
「キャスティングなんですが、清原さんなんてどうですか?」 「ばかやろう! 通るとでも思ってんのか!」 怒号が制作部に響いた。「清原さん」とは覚醒剤所持で逮捕された元プロ野球選手、清原和博…
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テレビにガチはない 視聴率を稼ぎCMを高く売るのが仕事
フリーアナの長谷川豊氏は「テレビにガチはない」と言い切っている。基本的にそうだ。たとえばバラエティーの「ガチ」は「ガチ感」を演出したフィクションである。 「あいのり」のような素人男女の出会いを…
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番組編集で分かる 私が「鳥越サンはないな」と呟いた根拠
「鳥越サンは、ないな」 先の都知事選で、候補者の動向を伝えるニュースを見て、私は呟いた。どの局も、揃って鳥越俊太郎、増田寛也、小池百合子の順番で映像を流していたからだ。 街頭インタビュ…