クスリと正しく付き合う
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糖尿病薬を減量・中止するためには「薬の選び方」が大切
血糖値は糖尿病か否かを判断する上で重要視される数値ですが、そもそも「血糖」というのは生命にとても大切なものです。高すぎれば糖尿病となりますが、逆に低すぎると人間は死んでしまいます。 ですから…
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「糖尿病の薬は飲み始めたらやめられなくなる」は大きな勘違い
糖尿病は血糖値が高くなる病気で、1型糖尿病と2型糖尿病があります。1型糖尿病はインスリン(血糖降下物質)を体内で作ることができないので、治療は投薬によるインスリン補充しかありません。一方、2型糖尿病…
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生活習慣を改善できなければコレステロール降下薬の中止はマイナス
前回に引き続き、脂質異常症(高脂血症)の治療薬についてお話しします。 コレステロールを下げる脂質異常症治療薬の中には、効果が強い分だけ副作用が起こる可能性があるタイプがあります。 そ…
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【コレステロール降下薬】効き目は穏やかながら副作用が少ないものも
脂質異常症(高脂血症)には、①高LDLコレステロール血症②高トリグリセリド(TG)血症③低HDLコレステロール血症――があります。一般的には、①や②に対してLDLやTGを下げるための投薬治療をしてい…
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高血圧治療薬(降圧剤)を中止・減量する4つのステップ
これまで、高血圧治療薬(降圧剤)についてお話ししてきました。今回はどのようにして降圧剤の減量・中止または最適化を図っていけばよいのかをまとめます。 最終的に降圧剤を減らすためには、治療を最適…
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降圧剤は作用が異なる4種類を使い分けて処方される
高血圧治療の最終的な目的は、心血管病の予防です。高血圧治療には「降圧剤」を使い、主に4種類が用いられていることを前回までにお話ししました。 ①カルシウム拮抗薬(CCB)②レニン―アンジオテン…
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いくつも服用している降圧剤の種類を減らす方法
高血圧の治療は、「高血圧治療ガイドライン2014」や「高齢者高血圧診療ガイドライン2017」に従って行われ、高血圧治療薬(降圧剤)の使用方法もガイドラインで推奨されています。 降圧剤は、作用…
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降圧剤を止めたいならまずは自分で血圧を測定する
「高血圧」で治療を受けている患者数は1000万人以上(平成26年、厚生労働省調べ)、高血圧人口は4000万人以上とされています。なぜ、高血圧の治療や予防が重要かというと、合併症が問題となるからです。 …
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「生活習慣病」ための薬はずっと飲み続けなくてもいい
「生活習慣病」とは、食事、運動、喫煙、飲酒、仕事など、さまざまな因子が影響し、また蓄積することで発症する疾患の総称です。 高齢になるにつれて起こりやすく、自覚症状に乏しいことから「サイレントキ…
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高齢者には慎重に使わなければならない薬がたくさんある
薬のやめどき=いつまで継続すればいいのか。 睡眠薬を例に挙げ、海外では長期使用されていない薬が、日本では長期間使用している場合があることを紹介しました。 また、高齢者に対する薬の使用…
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精神安定剤や睡眠薬は徐々に薬の量を減らしてやめる
前回、「ベンゾジアゼピン系」(BZP)と呼ばれる薬を精神安定剤や睡眠薬として、慢性的に飲み続けるのはよくないということをお話ししました。依存になりやすく、真の効果が見極めづらいからです。 そ…
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精神安定剤「ベンゾジアゼピン系」は長期使用で有害事象も
われわれ医療者は、根拠なく薬を始めたり、やめたりすることはありません。場合によっては、試しに使用してみるケースもありますが、「試しに」=「実験的に」というわけではなく、「試しに」=「効果を判断できる…
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なんとなく…は“やめ時” 本当にいま必要な薬かを見極める
薬を正しく使うには、「漫然と飲み続けない」ことが大切です。たとえば、内容がよく分からないまま一包化されている薬を服用していたり、痛くはないけど痛み止めを飲み続けたり、調子が良くなったけどなんとなく胃…
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薬を正しく使うには「正しい止め時」を知ることが大切
薬は正しく使うことで正しい効果が発揮されます。ずっと常用してきた薬を正しくやめることも、適正使用を考える上では大切です。 薬の良いところは、いつでも始めることができ、いつでもやめられるという…
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納豆を食べても問題なし 「ワルファリン」は代替薬もある
これまで紹介してきたように、身近な食品や飲料の中には薬と相互作用するものが意外とたくさんあります。注意が必要なものから絶対に一緒に摂取してはいけないもの、摂取する時間をずらしたり、量を少なくしたりな…
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“癒やしのハーブ”が深刻な相互作用を起こすケースもある
これまで、特定の薬と相性が悪い食べ物について紹介してきました。今回は、多くの薬剤に影響を及ぼすことが知られている有名な食品について紹介します。 「セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)…
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パーキンソン病治療中の人 パインやアボカドの食べ過ぎNG
前回も取り上げましたが、パーキンソン病治療薬と食事の関係について少し詳しくお話しします。 パーキンソン病は、ドーパミンという脳内の神経伝達物質が減ることによって、安静時振戦や姿勢保持障害とい…
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「薬とマグロ」が中毒を引き起こす危険あり
これまで、主に飲料に焦点を当てて、薬との飲み合わせを取り上げてきました。では、「食べ物」はどうでしょう? 昔から、「ウナギと梅干し」や「天ぷらとスイカ」といったように、食べ物同士でも一緒にと…
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ジュースで薬を飲む場合に注意するべき3つのポイント
薬と一緒に飲んではいけないもの、あるいは問題ないものとして、これまで、硬水や軟水、炭酸飲料、カフェインを含んだ飲料、アルコールを取り上げてきました。では、「ジュース」はどうでしょうか? 薬と…
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「お酒」と「薬」は一緒に飲んでも問題ないのか?
前回取り上げた「カフェイン」と並び、嗜好品の2大巨頭の一角といってもいいのが「アルコール」です。果たして、お酒と薬を組み合わせても問題ないのでしょうか。 「薬を飲んでいるときはアルコールは絶対…