ファクトチェック・ニッポン!
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最高権力者への「お追従」政権の延命に手を貸す記者の存在と責任放棄
9月9日、辞任を表明して初めての会見に臨んだ菅総理に産経新聞の記者が「福島第1原発の処理水の海洋放出」「高齢者の窓口負担の引き上げ」「日本学術会議の会員任命拒否」「コロナ対策でも経済と社会の両立」を…
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メディアが騒いでいる自民党総裁選挙とは「闇の金」が左右するイベントだ
二階俊博幹事長を切ろうとした岸田文雄氏と、それを知って先手を打った形の菅総理。その結果、菅総理は出馬を断念し、岸田氏は一気に劣勢に追い込まれる。 当の二階幹事長は「俺はまだ旗振りしない」(9…
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もはやポーズにすらなっていない…日本は「独自外交」の看板は下ろした方がいい
26日(米時間)、バイデン大統領は「我々はテロ実行者を追い詰め、代償を払わせる」と語った。前日のカブール空港における自爆テロでアメリカ兵に30人超の死傷者が出たことを受けての会見だ。泥沼化をも想起さ…
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報道番組に求められるアメリカ外交を批判的に検証する視点
「欧米に比べて日本の報道は外国のニュースが少ない」との指摘がある。私は欧州に住んだことはないが、アメリカに住んだことはある。その経験で言うと違和感を覚える指摘だ。アメリカで現地の新聞を読み、テレビのニ…
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日本に決定的に欠けているのは長期的な政策と対策だ
当初、新型コロナの感染が日本人の間で広がらない理由をファクターXと名づけた。その正体を東京大学医科学研究所付属感染症国際研究センターの佐藤准教授らの研究が解明したという。詳しく読み解く力は私にはない…
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今なおくすぶる「指南書」問題…NHKは記者が“守るべき一線”を内外に示すべきだ
オリンピックが終わった。世界のアスリートの頑張りには拍手を送りたい。しかしこの大会を政権浮揚にと考えた菅政権の思惑通りにはいかなかったようだ。大会最終盤の8月7、8日に朝日新聞が行った世論調査で過去…
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菅総理は「ご飯論法」にさえなっていない 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
「国民の皆さんのご理解とご協力を心からお願い申し上げます」と7月30日の記者会見で語った菅総理。しかし、その会見で自ら国民の理解を得る機会を逸した。それが、緊急事態宣言の延長、対象拡大を政府が決めた一…
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サンドウィッチマンが示したコメディアンの矜持 NHK番組で聖火台点灯のブラックユーモア
東京オリンピック・パラリンピックが始まった。この機会に、気づいた点を書いておきたい。 まず、終盤にきての相次ぐ関係者の辞任解任劇に驚かされたのは誰もがそうだと思うが、最も驚かされたのは、こう…
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日本のリーダーに「他策なかりしを信ぜむと欲す」の気概はあるのか
私の手元にある2つの文書。いずれも7月8日に政府が出した「事務連絡」。ひとつは、内閣官房が金融機関への「命令の遵守」の働きかけを「各府省庁」に求めるもの、もうひとつは、「酒類販売事業者」に対して、「…
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「最高裁判事は政治が選ぶべき」という橋下徹氏と意見が違うわけではないが…
7月5日のフジテレビ系「めざまし8」で総合解説の橋下徹氏が最高裁について取り上げた。15人の判事のうち11人が夫婦別姓を認めなかった最高裁の判断を題材に、橋下氏は「選択的夫婦別姓」に賛成との立場を示…
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児童5人死傷事故 なぜ歩道が設置されなかったのか? そこにこそ報道は切り込んで欲しい
千葉県八街市で小学生の列にトラックが突っ込み、下校途中の児童5人が死傷した事故。トラック運転手の飲酒が大きく取り上げられている。萩生田文科大臣が「(飲酒が)事実であるとすれば、もう本当に怒りを禁じ得…
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「安全保障」を隠れ蓑にした政府の暴走はあってはならない
国会は閉会したが、問題を多く残した審議という印象が強い。中でも、5月28日の衆院内閣委員会での防衛官僚の発言に驚かされた。 「今井委員(立憲民主党の今井雅人議員)のリストはあるのかとの問い合わ…
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オリンピアンである沢松さんが厳しい表情で語った言葉は重い
「最近の報道を見ていて違和感を覚えるのは」と元プロテニス選手の沢松奈生子さんが深刻な表情で語り始めた。毎日放送の情報番組「よんチャンテレビ」でのことだ。 「さも選手が『お客さんが入らないと力が出…
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どこでも誰でも無料でPCR検査を受けられる米国が羨ましい
ワクチン接種が加速し、明るい展望が見えてきたかのような新型コロナを巡る状況。しかし、このところ友人から感染の報告が相次ぐなど、身近なところで感染が出ている。いずれも無事に治癒しているが、そうした中、…
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大阪府の不都合な事実 休業協力金支給まで群を抜いて長い
見せられた文書には大阪府、愛知県、東京都、神奈川県などと書かれ、その右側に「入金までに掛かった期間」と書かれている。「期間」は、「規制開始」「規制解除」「申請日」と分かれている。 「これは、新…
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教師がやり甲斐を感じられる環境整備が急務だ
10年くらい前の話。大阪市内で中学教師の友人と遅くまで飲んでほろ酔い気分で帰る途中、友人の携帯に電話がかかってきた。応対した友人が教師の顔になり、「おお、わかった。先生が今から行くから待っとれ」と言…
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五輪開催には入国者の抑制が不可欠 最も不要はIOC委員かも
東京オリパラまで2カ月を切った。開催の可否は、放映権を持つ米NBCテレビの意向が大きく作用する。そのアメリカではワクチン接種が順調に進み、プロスポーツのイベントに観客を入れ始めている。オリパラ中止と…
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統治機構の責任者は早めにワクチン接種していいと私は思う。ただし、条件がある
接種がなかなか進まず、担当大臣が「僕の失敗です」と話すなど混乱が続く日本のワクチン事情。一方、アメリカは既に2億回分の接種を終えたという。ワクチンの問題は、接種したくてもできない人から、トランプ支持…
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「愛の不時着」に金正恩政権が神経をとがらせている背景は
GW中に今更だが、「愛の不時着」全16話を見た。恋愛もの故に敬遠していたが、緊急事態宣言下の時間の過ごし方として挑戦してみた。語るまでもないが、朝鮮人民軍のリ・ジョンヒョク大尉と韓国財閥の娘のユン・…
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「自衛隊の衛生部隊はコロナについては全く役に立たない」
「人流を止める」。3度目の緊急事態宣言の合言葉だという。そのあおりを多くの人が受けている。それを最初に言い出した大阪府の吉村知事と話す機会があった。 【写真】この記事の関連写真を見る(11枚) …