神楽坂淳の新「異説まちまち」
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パンチラの文化と心理 日本特有のものなのか?
暑くて湿気が多いこの時季になると、女性の服がどんどん薄着になっていく。意識しなくても目に肌色が飛び込んでくる。 さてこの肌色だが、昔になるほど見える範囲が少ない。布地の量が多いのである。たと…
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江戸時代の夏は蚊との戦い 虫が減った現代はいい時代か?
6月に入って、だいぶ暑くなってきた。30度超えも珍しくない。筆者の子供の頃は30度を超えることはめったになかった。温暖化のせいなのか、いまは40度近いのだからたまったものではない。そして人間のほかに…
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江戸時代の夕涼みスポット 両国橋の下は天国か地獄か
いよいよ6月である。だんだんと本格的に暑くなってくる。江戸時代は旧暦だから6月は現代の7月。本格的に夏ということになる。 江戸時代はいまほど気温は高くない。夏といっても25度程度だ。だから気…
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小池町奉行による「ぜいたく品禁止令」が現代の日本で復活
高級衣料品は生活必需品ではない。だから百貨店のフロアで営業することはまかりならん――。 とうとう「小池」町奉行が奢侈禁止令を発動した。ぜいたく品は売ってはならないというおふれである。 …
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異常すぎるコロナ規制 江戸幕府だって庶民の息抜きは黙認
コロナで緊急事態宣言が続く。飲食店は時短、お酒は禁止、あげくの果てに高速料金の割引中止ときた。庶民への締め付けは苛烈になるばかりである。 江戸時代だって、そこまでではなかった。疫病のようなこ…
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江戸時代から全国津々浦々で「娼婦」が買えた
新型コロナの影響で、自動販売機が改めて見直されているらしい。確かに自動販売機は会話も必要ないし、全国津々浦々どこにでもある。 種類も豊富だ。冷たい飲み物から温かい飲み物。おしるこやスープもあ…
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江戸の庶民は明かりを求めた 「灯火管制」はするな
東京都知事が午後8時以降は「消灯しろ」と言い出した。都民の恐怖心と犯罪者の喜びをあおって治安を悪化させることで、外出を控えさせようという荒業だ。 自分の気持ちを納得させるのが一番で、都民の幸…
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“令和の禁酒令”発動は江戸時代の町奉行と同じ発想だ
いよいよ「禁酒令」が発動された。新型コロナ対策で外飲みが許されなくなるそうだが、今回は禁酒令というよりも禁娯楽令といったほうがいい。庶民から娯楽を取り上げておけば、政治家や役人は仕事したことになると…
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一晩で数千万円単位の金が…豪勢だった江戸時代の枕営業
最近、「枕営業」の是非が話題になることが多くなってきた。女性差別だという指摘もよく見かける。 もともと枕営業というのは、個人間の取引で、感覚としては自由恋愛の一種であった。最近の枕営業がやや…
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インスタント食品のルーツも江戸 最初は「納豆汁セット」
「サッポロ一番」が相変わらず好調なようだ。日本人はインスタントラーメンが大好きである。昭和30年代に登場したとき、数年で300社が参入し、年間の売り上げが1億食に達したという。 インスタントも…
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江戸時代にもアウトドアブームはあった
コロナの影響もあって最近はキャンプがはやっているという。時ならぬアウトドアブームだ。密を避けると言いつつ、娯楽が一斉に同じ方向に向かうのはいかにも日本人らしいと思ってしまう。 江戸時代にはキ…
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なんでも切腹だった江戸時代を見習うな
厚生労働省の送別会が騒ぎになっている。担当の課長を更迭して、幕引きをはかるというものだが、いかがなものか。歓送迎会は長く続いていた伝統だろうし、羽目を外したいという気持ちもあったのだろう。なんでもか…
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治安と治水 江戸の町に「花見を広めた」大岡越前の知恵
緊急事態宣言もいちおう明け、世間は花見の季節だが、今年の花見はワイワイと集まって騒ぐなと厳しい。あまり自粛が過ぎると、人々の心がすさんで世の中が悪くなりそうな気がしてくる。 江戸時代、大岡越…
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江戸時代の宝くじ事情 「闇くじ」が庶民に人気だった
いよいよ春である。今年は花見もままならないから、家でいろいろ作って楽しむことにしたい。そのためにヘルシオホットクックという調理器具を買ったので桜飯を作ってみようと思っている。ご飯と一緒にタコを炊き込…
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テークアウトのルーツは江戸にあり 寿司と天ぷらが代表的
巣ごもり需要ということで、持ち帰りの弁当などは売れているようだ。苦肉の策とはいえ、新しい需要が生まれるのはいいことである。 ところで日本人にとっては出前も持ち帰りも当たり前の文化だが、欧米に…
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江戸時代は新興宗教が流行 庶民も縁起担ぎが大好きだった
最近はSNSの発達もあって、有料のコミュニティーが盛んである。ひとりの有名人を囲んでお金を払って参加するセミナーも数多い。「これは新興宗教ではないか」という雰囲気のものも現れている。日本人は宗教に接…
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大変不便! 蕎麦屋くらいは時短営業の例外にならないか
緊急事態宣言のせいで、夜に店で食事をするのが大変不便である。営業時間の短縮で夜8時に店が閉まることがこんなに不便だとは思わなかった。いかに現代社会が夜型の社会を形成しているかである。 江戸時…
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江戸時代のリンゴはかなり酸っぱかった…今はなぜ甘い?
「海外ではこうだ」「日本は遅れている」というような意見をよく耳にするが、世界基準と違うというのはそんなに悪いのだろうか。 日本という国はとにかく独自の工夫が多い。それが国民性だ。道具でもそうだ…
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入れ墨くらい大目に見て…江戸時代からファッションの一部
最近、ボクシングの井上尚弥選手が入れ墨をしている、していないでモメているようだ。規則だから仕方がないとも言えるが、入れ墨を目の敵にしなくてもいいのではないかと個人的には思っている。 江戸時代…
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江戸時代はなんでも人力で だから「リストラ」がなかった
携帯電話の契約がオンラインでできるようになるらしい。それによって携帯ショップの店員の大量リストラがあるかもしれない。もはやショップに行く必要がなくなるからだ。 新型コロナウイルスによって、今…