昭和スター千一夜物語
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夏目雅子(3)いずれ劣らぬ「女殺し」に囲まれた三蔵法師は…
夏目雅子がCMアイドルの殻から抜けて、女優として開花したドラマが日本テレビの「西遊記」である。特撮を駆使した長編で、堺正章の孫悟空、西田敏行の猪八戒、岸部四郎の沙悟浄を従え、諸国を漫遊する三蔵法師の…
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夏目雅子(2)「雅子は一徹なところがあり、応対できず、すみません」
1977年、NHKの朝の連続テレビ小説「いちばん星」のヒロインを演じていた高瀬春奈が体調不良で降板、その代役にCM「クッキーフェイス」で一躍“時の人”となった夏目雅子が内定? 事実を確かめるため、カ…
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夏目雅子(1)朝ドラヒロインの「代役」に白羽の矢…私は横浜の小達家に急行した
男性ファンから「昭和の微笑」と呼ばれて愛された女優の夏目雅子さん(享年27)が9月11日で没後40年を迎えた。化粧品のテレビCM「クッキーフェイス」で一躍人気者になり、映画「鬼龍院花子の生涯」では「…
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長嶋茂雄(5)「すまん、たばこを切らしてしまった、一本、もらえない?」
長嶋茂雄さんの巨人を支援する報知新聞(現スポーツ報知)に対し、スポニチはライバル関係。つまりミスターはライバルの新聞社、私の車内にいるのである。長嶋宅への道路は混んでいた。会話が絶えないミスターから…
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長嶋茂雄(4)「後輩に野球を教えるときも、口より先に手と足が出ちゃうんだ」
1968年11月、スポニチが企画した対談を終えた長嶋茂雄さんを、渋谷から乗せて国道246号の三軒茶屋の二股を右に折れ、いよいよ世田谷通りを経て難関路に入った。ご自宅のある上北沢までの袋小路のような細…
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長嶋茂雄(3)「運転手君、この時間帯は甲州街道の下りは渋滞しているはず」
長嶋茂雄さんが亜希子さんと結婚されて3年後、私は再び身近でミスターと接するチャンスに恵まれた。1968年の巨人は阪急との日本シリーズに勝って4年連続10回目の栄冠をつかみ、シーズンを終えた。スポニチ…
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長嶋茂雄(2)「気づかれないように、間に他の車を入れて追ってくれ」
「長嶋が婚約者と会うようだ」。「巨人-阪神」のナイターが終了、後楽園球場の報道用駐車場で待機していた私の取材車に記者とカメラマンが乗り込んだ。記者は「今、着替えた長嶋が出てくる。後をつけてくれ」と私の…
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長嶋茂雄(1)「頼む、長嶋の車を追跡してくれ。こ、今夜、婚約者と会うかも知れないんだ」
ことし米寿を迎えられた“ミスター”こと長嶋茂雄さん(読売巨人軍終身名誉監督)とはスポニチの運転手時代、2度ほど強烈な“関わり合い”を持った。最初は「長嶋婚約?」情報で、長嶋さん自らが運転する車を追跡…
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勝新太郎(13)活動の場は舞台に「出演料は現金でしたが。借金取りは一度も訪ねてこなかった」
大麻とコカイン不法所持、仮釈放中はハワイに身を隠していた勝新太郎さんは1991年に帰国。日本では麻薬及び向精神薬取締法違反で懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決を受けた。裁判では「傍聴者」を「観客」…
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勝新太郎(12)逃亡中の相手を電話で捕まえるとき、こちらから「もしもし」は絶対に禁物で…
勝新太郎さんは1990年1月16日、ホノルル国際空港で大麻とコカインの不法所持の現行犯で逮捕。現地での記者会見では「気が付いたらパンツに。もうパンツをはかない」と笑わせたが、摘発物の出どころは沈黙を…
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勝新太郎(11)「奥村家」は依存症ファミリーの様相を呈していた
勝新太郎さんの「座頭市」は1974年からテレビ化され、取材する機会が多くなった。勝プロは港区六本木、麻布警察署の真裏にあるビルの3階にあった。インタビューに行くと、マネジャーは「今、静かに妄想中なの…
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勝新太郎(10)「オレのドラマを観るんならテレビの近くに集まってくれ」
勝新太郎さんが主演、そして脚本と演出にも取り組んだ日本テレビ「警視-K」(1980年10月開始)の湘南ロケがあり、現地に駆け付けた。インタビューは勝さんの専用車(ステーションワゴン)内。当時、勝社長…
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勝新太郎(9)16年ぶりに「座頭市」が復活するというニュースをつかんだが…
1988年の夏、映画「座頭市」が16年ぶりに復活するというニュースをつかんだ。低迷する勝プロは映画界では不人気だったが、バブル時代にダンスバーの経営で成功した「三倶」が製作費を出し、26本目の大作「…
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勝新太郎(8)「オーナー、会社は大変なんだろ。もう、無理すんのはやめましょ」
黒沢明監督と衝突して「影武者」主役降板、制作も請け負った日本テレビ「警視-K」の早期打ち切り。その時点で勝新太郎さんの勝プロダクションは12億円以上の借財を抱え、倒産状態であった。それでも勝さんは親…
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勝新太郎(7)「ビデオカメラは降ろすための格好の理由だったわけ。アイツは肝っ玉が小さすぎる」
勝新太郎さんが黒沢映画「影武者」を降ろされた理由は、勝さんが「リハーサル室に演技テスト用のビデオカメラを持ち込んだ」ことになっているが「実はもっと前から黒沢はオレを嫌っていた」と明かしている。 …
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勝新太郎(6)世紀の「降板劇」模様を勝さんのワゴン車で直に詳しく聞いた。
「アイツの逃げ足の速いことったらなかった」 勝新太郎さんが“アイツ”と呼び捨てにした相手は世界の黒沢こと、黒沢明監督である。勝さんは黒沢監督が「デルス・ウザーラ」(1975年)以来、5年ぶりに…
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勝新太郎(5)4本のブランデーを飲み切ったところで「さあ、何でも質問しろよ」と…
勝新太郎さんの取材はいつも刺激的でユーモアに富んでいる。勝さんの番記者だった先輩は「とことん付き合わないと、勝新太郎に好いてもらえない」と映画全盛時代の勝さんを回顧。京都太秦での撮影が終わるや、勝さ…
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勝新太郎(4)「おっ、中野かい、オレと将棋をして、もし勝ったら話そう」
勝新太郎さんはギャンブル好きで大の負けず嫌い。勝さんの車に便乗すると「丸裸にされる」とぼやいていたのは1975年のフジテレビ「痛快! 河内山宗俊」で勝さんと共演したヒデとロザンナの出門英さん(90年…
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勝新太郎(3)「玉緒との離婚を発表するからすぐ家に来てくれ」
勝新太郎さんは最盛期に入っていた。「座頭市」「兵隊やくざ」「悪名」と人気シリーズを確保。1967年には勝プロダクションを設立、勝さんの高額ギャラに加えて製作費も入ってきた。ところが中村玉緒と結婚して…
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勝新太郎(2)「おい、脇ちゃん、寒くてかなわねぇ、俺と相撲をとろう」
やんちゃ坊主、破天荒、豪放磊落……。名優だった勝新太郎さんの代表作「座頭市」(1974年)がテレビに登場して半世紀がたった。ロケ現場で記者と相撲をとる勝さん、ふんどし一枚で離婚会見する勝さん、アヘン…