看護師僧侶「死にゆく人の心構えと接し方」
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死を恐れず、自分の生き方に合った死生観を持つことが大事
この4月、看護師僧侶の玉置妙憂さん(53)は、非営利一般社団法人「大慈学苑」(東京都江戸川区)を立ちあげた。 大慈の慈は、仏教用語の「慈悲」(慈しむ・悲しむ)から取ったもので、「慈」は「見守…
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「ありがとうという言葉は、今日言いなさい」
死について考えることがタブーで、長年連れ添った夫婦間でも、話し合うことを忌み嫌う。だいたい、死ぬなんて不吉なことなど考えたこともない。 「でもね、お釈迦様も王子時代は貧乏とか病気、人が死ぬこと…
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体に余計なことをしない方が奇麗に旅立てることを教わった
「長く持って、余命はあと3年ぐらいでしょうか」 末期がんの患者が医師に、こう告知される。がんに限らず大手術になると、つい死の不安に襲われてしまう。 毎晩、枕を濡らしながら、術後の延命治…
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介護のイライラ感を解消する「瞑想」の正しいやり方
介護認定は身の回りの世話という要支援1から、寝たきり状態の要介護5までの7段階に分けられる。いずれのランクでも、家族の介護努力は、心身とも半端ではない。 とりわけ徘徊や排泄の世話が加わると、…
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主人は仕事を選び、枯れ木が静かに倒れるように亡くなった
「死ぬとはどういうことなのか」「どのような死に方がベストなのだろうか」――。 死ぬことは怖い。しかし、死から逃れることはできない。 長年、外科の看護師を務め、高野山真言宗の僧侶としても…
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「主人は今日、何を食べてくれるのかしら」
20年余りの看護師キャリアを持ち、僧侶でもある玉置妙憂さんの著書に「まずは、あなたのコップを満たしましょう」(飛鳥新社)がある。 「コップを満たす」とは、一言で説明すると、家族、特に両親や主人…
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「延命治療拒否」の遺言があると病院の対応が違ってくる
遺産相続で、残された家族がトラブルを起こさないように「遺言状」を書き残す。 高齢化社会である。遺書の書き方に強い関心が持たれてきているが、看護師にして僧侶、臨床宗教師の資格も持つ玉置妙憂さん…
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治療をせずに死を急ぐ主人には家族に対する愛はないのか
およそ20余年に及ぶベテラン看護師が、8年前、46歳で長い黒髪を切り、出家(高野山真言宗)。1年間の修行を経て僧侶になった。 二足のわらじを履く玉置妙憂さん(53)が出版した「まずは、あなた…