著者のコラム一覧
玉置妙憂看護師・僧侶

東京都生まれ、53歳。専修大学法学部卒業後、法律事務所に勤務。長男の重い病気が動機になり30歳の時、看護師資格を取得。46歳の時に、がん闘病の主人を自宅でみとった後、高野山真言宗に得度した。臨床宗教師としても講演、執筆活動を行っている。「大慈学苑」主宰。

介護のイライラ感を解消する「瞑想」の正しいやり方

公開日: 更新日:

 介護認定は身の回りの世話という要支援1から、寝たきり状態の要介護5までの7段階に分けられる。いずれのランクでも、家族の介護努力は、心身とも半端ではない。

 とりわけ徘徊や排泄の世話が加わると、介護人のイライラ、ムカムカ感も頂点に達してしまう。

 警察庁の発表によると、介護、看病疲れが原因で2007~15年の間に、介護人による400件に近い殺人が起こっている。

「私自身も経験がありますが、介護することは実に大変なこと。一例では排泄で下半身を汚したために奇麗に洗い、新しい下着に取り換えてあげて寝かせると、もう5分もしないうちに、また下着を汚しています」

 こう語るのは看護師歴20年余りで、僧侶でもある玉置妙憂さんである。

 介護によって募るイライラ、ムカムカ感。何か解決策はあるのだろうか。玉置さんが言う。

「人間のイライラ、ムカムカ感は、脳内で『思考のチェーン』と呼ばれる負の連鎖が起こること。その思考チェーンをすっぱりと絶つには、まず本人が、そのイライラに気づくことですね。そうした負の感情に流されないためにも、私は『瞑想』を勧めています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  4. 4

    3人の婚外子…菊川怜の夫・穐田誉輝氏“暴かれたスネの傷”

  5. 5

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  1. 6

    橋本環奈のパワハラ疑惑のこと? 嵐・二宮和也の正月番組のワンシーンが視聴者の間で物議

  2. 7

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  3. 8

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  4. 9

    夏菜の二の舞か?パワハラ疑惑&キス写真で橋本環奈に試練…“酒浸り”イメージもそっくり

  5. 10

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで