エンゼルス菊池雄星を悩ませる「大谷の呪い」…地元も母校も同じで現地ファンの期待のしかかる
エンゼルス・菊池雄星(33)の移籍初勝利が遠い。
日本時間10日のレイズ戦に先発したが、初回に先制の満塁本塁打を浴び、6回を6安打4失点で2敗目を喫した。これで開幕投手を務めた3月28日のホワイトソックス戦から3試合に登板して依然、勝ち星なし。今季、ア・リーグの開幕投手を務めた15人の投手のうち、未勝利なのは菊池を含めて4人だけとなった。
エ軍は昨季、大谷のドジャース移籍の影響もあってか、球団ワースト敗戦記録を更新する99敗でア・リーグ西地区最下位に終わった。そんな弱小チームが今季は一転して開幕ダッシュに成功。3カード連続の勝ち越しで、8日には地区首位に立ったが、菊池の背信投球もあって、わずか1日でライバルのレンジャーズと入れ替わって2位に転落。菊池はチームの足を引っ張っている格好だ。
アストロズからFAになった菊池は昨年11月、3年総額約97億円でエ軍と契約。メジャー通算41勝の実績にしては破格といえる条件で招かれ、エースとして期待されている。開幕から2試合連続クオリティースタート(QS=6回を自責点3以内)で先発としての役割を果たしているとはいえ、ここまで3試合はいずれも一発を浴びている。2戦目のカージナルス戦は5四球、2被弾と大荒れだった。