プロキャディー25年 梅ちゃんのツアー漫遊記
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藤田寛之さんを大逆転した伊沢利光さんはホールアウト後のトイレで何と言ったか
2001年ダイヤモンドカップ最終日はあいにくの雨。難コースの大洗GCではやっかいですが、初日から首位を守る藤田(寛之)さんはゾーンに入っているかのように雨をまったく気にしていませんでした。 …
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僕は悔しくて大粒の涙…藤田寛之さんの専属時代にたった一度だけ反抗した「朝食事件」
コース戦略やクラブの番手選びで選手と意見が合わないこともあります。最後は選手の決断に任せますが、それで関係が悪くなったりすることはないですね。 試合中ではありませんが、藤田寛之さんの専属時代…
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《恐怖でパットが…》藤田寛之さんは「オーガスタの魔女」とすこぶる相性が悪かった
藤田寛之さんが2011年に初めて出場したマスターズ。初日、2アンダー14位と最高のスタートを切りましたが、オーガスタの魔女は2日連続でほほ笑んではくれませんでした。フローリング上でのパット練習も奏功…
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マスターズ初挑戦の藤田寛之さんが「ガラスのグリーン」に慣れるために行った仰天の練習法
藤田寛之さんのマスターズ初挑戦は2011年です。僕の現地入りは開幕前週の木曜日でしたが、藤田さんはその3日前。2人とも何から何まで初めてですから、3度目の出場だった石川遼君を頼ったものです。 …
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「世界一有名なパー3」オーガスタ12番はなぜ難しいのか…無風でも高難度、強風時はもはや運任せ
現地10日に開幕するマスターズ。ゴルフファンなら「アーメンコーナー」の12番パー3で起きた数々のドラマを覚えているでしょう。 近年なら2020年の最終日、前年覇者のウッズが3度も池に入れての…
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今季2戦目、成田美寿々ちゃんと久々にコンビを組んだ時の「感動ドラマ」をお伝えします
女子ゴルフの今季2戦目で成田美寿々ちゃんと久しぶりにコンビを組みました。同週の水曜日に娘の卒業式があり、昨年からこの週は仕事を入れずにいたのですが、大会の1カ月半ぐらい前に「推薦出場するから」と連絡…
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連覇が2度消えた 国内女子ツアー開幕戦の苦い思い出…僕のミスがなければと大いに悔やんだ
前週の国内女子ツアー開幕戦(ダイキンオーキッドレディス)は、岩井千怜選手の連覇が懸かっていました。初日は雨と強風により平均スコアは76.1296。岩井選手も2オーバーで首位に6打差と大きく出遅れまし…
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初シードの重圧かかる菅沼菜々ちゃんを「脅し」たことがあるんです
「ちょっとお話があります。いいですか?」 初めて菅沼菜々ちゃんのキャディーをやったのはコロナ禍の2021年。3月の明治安田生命レディスの練習日に声をかけられたのがきっかけでした。 「梅原…
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パットの名手に共通する3つの共通点 悩める女子プロに真板潔さんアドバイスを伝えると…
僕がバッグを担いだプロでパットの名手を挙げるなら次の6人です。男子は、真板潔さん、谷口徹さん、藤田寛之さん、宮本勝昌さん。今はみんなシニアです。 女子は鈴木愛ちゃんと菅沼菜々ちゃん。菜々ちゃ…
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車の故障に寝坊 早朝の「トラブル」が起きた時は…
あれは2017年だったかな。女子ツアーの「ほけんの窓口レディース」(福岡CC和白C)のときです。当時は今のキャンピングカーではなく、ホンダ「フリード」で全国を巡っていました。会場の近くに車中泊できる…
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「プロになったらキャディーを…」男子ツアーのプロアマ戦に出てきたJCとの約束を8年後に実現
前週の米ツアーは男女とも、本戦がプロアマ形式の珍しい大会でした。国内ツアーでは初日の前日にプロアマ戦があり、出場選手は主催者が招待した「お客さま」と一緒にラウンドします。 最近は女子プロの人…
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令和を迎えたツアープロのランチ事情…プロがまともな食事がとれませんからキャディーはなおさらです
前回、プロの食事について少し触れましたが、その続きです。 トーナメントプロはいつ昼食をとるのか。女子の大会は「休憩」が入ることが多く、ハーフターンの時にキャディーマスター室の前やロッカールー…
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全国を巡ってきた僕がイチ押しの温泉は鹿児島県姶良市の重富温泉…望みをすべて叶えてくれる癒やしの施設
寒い冬はやっぱり温泉がいいですよね。僕はツアープロのバッグを担ぐのが仕事ですから、日本中を旅してきました。「ここだ!」という温泉を1つ挙げるとすれば、鹿児島県姶良市の重富(しげとみ)温泉です。 …
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ハワイのソニーオープンで思い出す 藤田寛之さんと1カ月の「ぜいたく合宿」で覚えた猛烈ホームシック
国内のツアープロはこの時期、スイングを改造したり、クラブを替えたり、筋トレに多くの時間を割いたりして新しいシーズンに備えます。 プロキャディーが開幕を意識して何かやっているという話は聞きませ…
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キャディー仲間からは「もったいない」…かつて実績のある2人からのオファーを断ったワケ
キャディー仲間から「もったいない話だな」と言われた一件があります。 7、8年ぐらい前だったでしょうか。2006年賞金女王の大山志保ちゃんが「来年は専属でキャディーをやってくれませんか」と声を…
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プロキャディーのシーズンオフは人それぞれですが、僕が毎年やっていることは何でしょう
今季の国内男女ツアーが終わり、プロキャディーもシーズンオフに入ります。僕たちの仕事は試合でプロのバッグを担ぐこと。オフは収入がありません。来年の開幕までは契約スポンサーの会社で働いたり、警備会社のア…
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QT目前に上井邦浩君に起きた奇跡…最終ホールで《トドメを刺されたな》とうなだれた直後のまさか
エリエール女子ゴルフでバッグを担いだ木戸愛ちゃんは1打差で予選落ち。シード権は取れませんでしたが、ランク54位で来季は第1回リランキングまで出場できる“準シード”になりました。 翌週は男子の…
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柏原明日架ちゃんの予選会で「押しかけキャディー」をやった顛末
女子ツアーは前週の大会で来季のシード選手が決まりました。メルセデスランク50位までに食い込めず、1回目のリランキングまでの出場資格も獲得できなかった56位以下の選手は、来週行われるファイナルクォリフ…
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パット上手な鈴木愛ちゃんは食事の約束をした日も一番遅くまで練習していた
今季序盤に2連勝した鈴木愛ちゃんのパット上手はゴルフファンならご存じでしょう。しかも、アプローチのレベルもめちゃ高いですよ。小技が得意なのは、やっぱり練習のたまものです。 僕が愛ちゃんのバッ…
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藤田寛之さんが来季米シニアツアーのシード入り 2人きりの全米オープン予選会を思い出した
僕が藤田寛之さんの専属キャディーになったのは1999年。無名で小柄(168センチ)なプロが、ジャンボ(尾崎)さんの猛追を振り切り優勝した97年のサントリーオープンを見て感動。ゴルフ場の研修生だった僕…