藤田寛之さんを大逆転した伊沢利光さんはホールアウト後のトイレで何と言ったか
2001年ダイヤモンドカップ最終日はあいにくの雨。難コースの大洗GCではやっかいですが、初日から首位を守る藤田(寛之)さんはゾーンに入っているかのように雨をまったく気にしていませんでした。
最終組は通算9アンダーの藤田さんに、7アンダーに並ぶ伊沢(利光)さんと五十嵐(雄二)さん。藤田さんはスコアを2つ伸ばし、「国内で一番難しい」と言われる上り3ホールに入ります。16番までは通算11アンダーで首位をキープ。1打差には伊沢さんと五十嵐さんがピタリとついています。
「ここまでずっと首位にいたのだから、この試合は絶対に負けられない」
17番(460ヤード・パー4)のティーイングエリアでそう思っていたとき、伊沢さんのティーショットはいわゆる「チーピン」でボールは奥がOBの左の林へ一直線。
僕は心の中で「よしっ!」と叫びましたが、そのボールは松の木に当たり、フェアウエーに戻ってきたのです。伊沢さんはこの幸運を生かしパー。3人のスコアは動きません。