感染症とともに暮らす時代のオーラルケアとは~歯みがきの重要性~

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 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、昨年以来コロナ禍におけるオーラルケアについての情報発信を定期的に行っているライオンでは先日オンラインセミナー「感染症とともに暮らす時代のオーラルケア2022」を開催し、歯みがきの重要性を発表。すぐにでもできる予防対策としての可能性を報告した。

■歯みがき行動に風邪などの感染症リスクを下げることにつながる可能性が

 3回目となる今回のセミナーには多数のメディアから参加者が集まり、関心が高いことがわかる。セミナーでは同社オーラルケア研究所の城隆太郎副主任研究員は「歯みがき行動と感染症予防との関連について」というテーマで最新の研究結果を報告した。

 その中で特に注目を集めたのは「歯みがき行動はムシ歯や歯周病などの予防だけでなく、風邪などの感染症リスクを下げることにもつながる可能性がある」ということだった。

 これは今回、歯みがきなど日常のオーラルケアと感染症との関係性を明らかにするため、全国の20歳~69歳の男女3288人を対象に実施した調査の結果から明らかになったもので、1日の歯みがき回数と風邪症状を訴えたかどうかとの関係を見てみると、歯みがき回数が多いと発熱・せき症状が起こりにくく、1日の歯みがき回数ごとのせき症状を訴えた人の割合(有訴率)は歯みがきが1日1回の人では24.2%だったのに対して、歯みがきが1日3回の人では17.7%と6.5ポイントも低くなっており、歯みがき回数が多いほどせき症状の有訴率が低いことが分かった。

帰宅時や外出先で歯をみがく新しい習慣を提案

 また、調査では、どんなタイミングで歯みがきをすることが最も効果的かということをさまざまな状況で調べたが、その結果、「帰宅直後」に歯をみがくとオッズ比を1とした場合(影響がない)に対してノドの痛みや鼻水がそれぞれ0.4強のオッズ比で“起こりにくくなる”ことが分かった他、「外出先で」歯をみがくとノドの痛み、鼻水が同様に1から0.6弱へとオッズ比が低下しており、「帰宅直後」や「外出先」での歯みがきが風邪を引くリスクを下げる可能性があることが明らかになった。

 さらに、歯みがきがどのくらい重要なのかを知るために、風邪の症状と行動の関係について調べてみると、風邪の症状を訴える人に多い生活習慣として、睡眠、栄養、運動に加えて歯みがきの回数が少ないことが認められた。

正しい情報得るだけでなく、感染症対策には実行が必要

 またセミナーでは全国の16歳~79歳の男女2259人(うちコロナ罹患経験者207人)を対象に同社が実施した「コロナ禍における生活者のオーラルケア実態調査~コロナ罹患者・非罹患者を対象に~」の結果について同社オーラルケアマイスター平野正徳さんが発表。

 ここではオーラルケアと感染症予防の関係は知識として知ってはいるものの、実際の行動につながっているとは必ずしもいい難いのが実情であり、毎日の行動を変えていくためには、まずは正しい情報を得ることが必要であるとの見解が示された。

 こうした結果を踏まえて城副主任研究員は、「日常のオーラルケアと感染症が関連していそうなことはある程度予測していましたが、タイミングとの関係性は予想外で、私どもとしても興味深い結果となりました。いずれにしてもムシ歯や歯周病を予防するという意味で毎日の歯みがき行動は欠かせません。ほとんどの方は朝、昼、晩と歯をみがいていらっしゃると思いますが、オーラルケアの効果をより高めるためにもこれからはいつもの歯みがきだけではなく、帰宅時や外出先で歯をみがくことを習慣にしてみてはいかがでしょうか」とアドバイスしている。

 この後、城副主任研究員、平野さんの発表を受けて同社歯科衛生研究所の歯科衛生士・福田真紀さんが登壇。

「目的やシーンに合わせた毎日のオーラルケア行動のススメ」と題して日常のオーラルケアの重要性を改めて説明するとともに、コロナ禍における新しい生活様式での歯みがきとして、3密を避けるとともに飛沫の飛散を防ぐための「口閉じ歯みがき」を提案。その正しいやり方について動画を交えて解説した。

歯科医とも相談し口腔ケアの徹底を

 セミナーを終えて城副主任研究員は、「どなたにとっても毎日の口腔ケアはとても大事です。高齢者の中には若い頃からケアをしっかりやっておけばよかったと後悔される方が少なくないのが実情です。毎日しっかり歯をみがくことはもちろんですが、歯医者さんに定期的に通ってチェックしてもらうことも大切だということを多くの方に知っていただきたいですね」と感想を語っていた。

 これまでも定期的に生活情報を発信してきました同社では、コロナ禍においても生活に役立つ情報を幅広く発信していくとしている。

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