永田町の裏を読む
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岸田首相は本当に「外交が得意」なのか? 元外交官の冷ややかな答え
よろず行き詰まっている岸田文雄首相が、最後の局面打開策として賭けているのが「得意な外交」だそうで、そのため外務省を駆り立てて「国賓待遇による米国訪問」を来春にも実現しようと躍起になっている。 …
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「老いぼれに率いられた子供っぽい集団」に盲従する日本の情けなさ
フランスの代表的な知識人であるエマニュエル・トッドが月刊「文芸春秋」12月号に「米国はウクライナ戦争ですでに敗北している」と書いている。この見出しを目にしただけで誰もが「えっ?」と思うのは当然で、少…
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アベノミクスに縛られて予測を間違え続ける「物価の番人」日銀の悲惨
11月8日の衆院財政金融委員会の質疑で立憲民主党の階猛議員が、「税増収分を還元して減税する」との岸田文雄首相の言い分について、そのような財源は存在しないという答弁を鈴木俊一財務相から引き出して大いに…
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ハマスを「テロリスト」と呼ぶことを拒むイギリスBBCの報道姿勢
東アジア共同体研究所(鳩山由紀夫理事長)は毎週月曜日夜8時からユーチューブで「UIチャンネル」と題した時事討論番組を放映していて、同研究所の理事・研究員である私も時折出演している。6日は私の当番で、…
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鈴木宗男参院議員の訪ロ騒動で露呈した「国際感覚の貧困」
鈴木宗男参議院議員が10月初めにロシアを訪問し、2人の外務次官や議会の外交通などと高度の意見交換をしてきたことについて、ネット上では「国賊」「売国奴」「ロシアのスパイ」といった非難が巻き起こり、それ…
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野党が統一候補を立てれば自民に大打撃を与え得ることがますますはっきりした
22日に行われた衆院長崎4区と参院徳島・高知選挙区のダブル補選について、NHKなどは「自民1勝1敗で引き分け」というような言い方をしているが、それは違うだろう。両方とも自民が持っていた議席だったのに…
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角川歴彦KADOKAWA前会長が綴った 前近代的な「人質司法」が今なお罷り通っている事実
角川歴彦=KADOKAWA前会長が月刊「文芸春秋」に寄稿した「わが囚人生活226日」を読み、改めてこの国の検察体制の前近代的とも言える反人権的な「お上体質」に心の底からの怒りが湧いた。 実を…
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日本政府の「辺野古基地」強行はあまりにも時代錯誤
沖縄の辺野古海兵隊基地の建設をめぐって、玉城デニー県知事と日本政府との対立がますます深まっている。 滑走路を建設するため東側の大浦湾上を埋め立てる計画になっていたが、その海底部分に「マヨネー…
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際どい交渉プロセス 日中国交回復にこぎ着けた周恩来と田中角栄の丁々発止
李海文主編・村田忠禧(横浜国大名誉教授)監訳「周恩来の足跡」(社会評論社、2023年7月刊)が面白い。李以下8人の執筆者は中共中央の「党史・文献研究院」に籍をおく中国現代史の研究者たちで、彼らが収集…
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解散・総選挙のきっかけもつかめない岸田首相に起死回生策はあるのか
岸田文雄首相は今なお、できるだけ早く解散・総選挙を打って政局の流れを上向きにしたいと思っているらしいが、どうなのか。自民党中堅議員に問うと、「無理でしょうね」と冷ややかである。 「ご本人が8月…
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タカ派で軽佻浮薄な木原稔防衛大臣という内閣改造人事の危うさ
大手紙のベテラン政治記者に岸田改造内閣の見どころはどこかと尋ねると、予想外の答えが返ってきた。 「皆さんあまり注目していないと思うが、木原稔の防衛大臣というのは余りに“はまり役”すぎて、危ない…
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中国側の「暫停」の文字を日本政府はあえて無視したのか
トリチウム汚染水の海洋放出を巡る日中間の応酬は抜き差しならないところにまで突き進んでしまったようだが、これについて日中関係に詳しい筋から面白い話を聞いた。 「日本の水産物の全面禁輸を発表した中…
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「89、86、84、83、81」…これらの数字が示す日本の政治の衰弱
旧知の自民党議員に議員会館の廊下でばったり会い、久しぶりにお茶を飲んで雑談した。彼が胸のポケットからメモ用紙を出して広げると、そこには「89、86、84、83、81」と数字が並び、一番上の89には2…
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自民党右派に「フランスの少子化対策」の苦闘を学ぶ気はあったのか
自民党女性局長の松川るい参院議員が「フランスの少子化対策」を学ぶという大変に重いテーマを持ってパリに視察に行ったはずなのに、その問題で何を学んだかを発信する以前に、エッフェル塔の麓で観光を楽しんでい…
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会長を選べない安倍派の体たらくは自民党を駆動してきた「派閥崩壊の象徴」だ
自民党の最大派閥「安倍派」は先週の総会で、会長は不在のまま塩谷立会長代理=元文科相を座長とし、その下に萩生田光一政調会長らいわゆる5人衆からなる常任幹事会を置いて「集団指導体制」を採ることを決めた。…
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麻生副総裁の「戦う覚悟」発言が改めて示した底の浅さ
麻生太郎自民党副総裁の台湾での「戦う覚悟」発言について、同行した鈴木馨祐元外務副大臣がテレビ番組で「個人の発言ではなく、政府の内部も含めて調整をした結果なので、これは『日本政府としてのライン』だ」と…
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公開2週間で興収4億ドルを突破 映画「オッペンハイマー」で描かれていない深層
“原爆の父”と呼ばれる物理学者ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた映画「オッペンハイマー」が7月21日に米国などで公開され、わずか2週間で興行収入が4億ドルを超えた。近来まれに見る大ヒット作とな…
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米国の「RKJ現象」は基地問題を解決に導く可能性もある
日本のマスコミではまだほとんど報じられていないが、来年秋の本選挙まで1年3カ月に迫った米大統領選をめぐって注目すべき一つの波動が起きている。「RKJ現象」である。 RKJはロバート・ケネディ…
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福島第1原発「処理水放出」 政治家も官僚も東電も命懸けで責任を取るべきではないか
先週の本欄で、福島第1原発のトリチウム汚染水を漁民の納得を得ずして海に放出するなど「人間のすることではない」と述べたところ、筆者の知人を含む数人の読者からメールがあり、「トリチウムは国・東電側が言う…
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政府も国民も福島第1原発「処理水放出」問題をあまりに他人事と捉えていないか
最新の共同通信の調査で、「福島第1原発処理水放出に関する政府の説明は十分だと思うか」との問いに、「不十分だ」と答えた人は80.3%、「十分だ」は16.1%にとどまった。 「処理水を海洋放出した…