注目の人 直撃インタビュー
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改ざん、隠蔽…行政の不正続発の背景に“政府の活動の質”
厚労省の「データ捏造」、財務省の「決裁文書改ざん」に続き、防衛省では南スーダンPKOだけでなく、イラク派遣の「日報」が1年近くも隠蔽されていた。規律や法令を誰よりも順守しているはずの公務員による信じ…
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米朝首脳会談と日本の行方は 東京新聞・五味洋治氏に聞く
北朝鮮を取り巻く状況がめまぐるしく動いている。平昌五輪を機に南北交流が再開。11年ぶりの南北首脳会談、史上初の米朝首脳会談が実現しようとしている。金正恩朝鮮労働党委員長は国際社会が求める非核化に応じ…
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故・金子兜太さんの「聞き手」 黒田杏子さんが思い出語る
戦後を代表する俳人、金子兜太さんが2月20日、98歳で亡くなった。前衛俳句の巨匠だった金子さんが晩年、注目されたのは全身全霊で反戦を訴えたからだ。2015年安保法の反対運動が盛り上がったとき、「アベ…
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働き方改革「議論やり直すべき」 専門家はプロセス疑問視
一強に驕り、デタラメの限りを尽くしてきた安倍首相も、ついに虫の息だ。暗転の始まりは、働き方改革関連法案をめぐる国会審議だった。裁量労働制拡大について、データのインチキが発覚。法案から裁量労働制部分の…
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社会学者の橋本健二氏が説く 「新・階級社会」が生む絶望
かつて日本は「一億総中流」を誇る社会だったはずだが、今やその影もない。貧富の格差を肌で感じながら漠然とした不安を抱いている人たちに、詳細な調査データでその現実を示し、衝撃を与えている本がある。発売2…
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消えない傷あと 福島移住の柳美里氏が触れた被災者の思い
11日で東日本大震災から7年。東京電力福島第1原発はいまだに汚染水をコントロールできず、廃炉の方法すら分からない。警戒区域や避難区域が徐々に解除され、日常は戻ってきているが……。原発から20キロ圏内…
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「目に見えない復興」が課題 武内宏之氏が語る被災地の今
3・11から間もなく7年。東北の被災地の復興は本当に進んでいるのだろうか――。あの日、津波で印刷施設が水浸しになりながらも、新聞を出し続けることにこだわった宮城県のローカル紙・石巻日日新聞は、手書き…
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鹿島茂氏が一刀両断 「安倍政権で少子化は克服できない」
安倍首相によれば、この国の少子高齢化は北朝鮮の脅威と並ぶ「国難」だそうだ。消費増税分も少子化対策に回すと明言。今国会では「教育無償化」や「人づくり革命」が大真面目に議論されているが、保育施設を増やし…
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吉原毅氏突く原発推進の矛盾 “自然エネは儲かる”が新常識
福島第1原発事故を受け「脱原発」を宣言した異色の金融マンは、絶対に「原発ゼロ」をあきらめない。 先月には小泉純一郎元首相らと「原発ゼロ・自然エネルギー基本法案」を発表。全ての原発の即時廃止と…
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受験生不在の英語入試改悪 阿部公彦氏が「格差拡大」警鐘
大学入試真っただ中だが、2020年度からいわゆるセンター試験の英語が大きく変わるのをご存じか。スピーキング(話す力)が重視され、外部委託という形でTOEICや英検のような民間業者の試験の点数が入試で…
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機密費と情報公開 上脇博之氏が語る政治資金問題の本質
開かずの扉が開いた――。最高裁第2小法廷で1月19日、画期的な判決が出た。時の政権が無条件で使える内閣官房報償費(官房機密費)の使途をめぐり、大阪市の市民団体が関連文書の開示を求めた裁判で、これまで…
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アベノミクスの嘘を暴いた弁護士「安倍首相は思考停止」
アベノミクスのインチキについては、日刊ゲンダイも何度も指摘してきたが、ついに決定版ともいうべき本が出た。「アベノミクスによろしく」の著者の明石順平氏は、経済学者ではなく労働問題が専門の弁護士。公表さ…
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中村逸郎氏が看破 プーチン大統領の外交戦略はアジア支配
2014年のクリミア併合で欧米から経済制裁を食らい、G8から追放されても、ロシアの国際社会への影響力は衰えない。シリア内戦への介入に続き、核・ミサイル開発に猛進する北朝鮮問題へも首を突っ込む。舵を取…
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白井さゆり氏が警鐘 今年半ばまでに金融政策正常化すべき
白川総裁時代に2年間、黒田時代に3年間、審議委員を務めた慶大教授の白井さゆり氏。2013年4月の異次元緩和は賛成したものの、16年1月のマイナス金利導入には反対票を投じた。国債とETFを通じた株式の…
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忍び寄る 「健康格差」 NHKディレクター神原一光氏が警鐘
小泉政権以来の規制緩和で世の中は「勝ち組」「負け組」に分けられ、「格差社会」といわれるようになって約10年。格差は高齢者や子どもにまで広がり、経済的な格差が健康面や寿命にまで関係するという衝撃の研究…
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朝日新聞・高橋純子氏 「安倍政権の気持ち悪さ伝えたい」
新聞記者は、ウラを取って書けと言われるが、時に〈エビデンス? ねーよそんなもん〉と開き直る。政治部次長だった時に書いた朝日新聞のコラム「政治断簡」をまとめた著書「仕方ない帝国」(河出書房新社)が評判…
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作家・江上剛氏 社会インフラとしての銀行は不要になった
山一証券と北海道拓殖銀行(拓銀)が経営破綻してから今年11月で20年が過ぎた。その節目の年に、メガバンクは店舗閉鎖や人員削減など大リストラに乗り出すと表明。日銀のマイナス金利導入が銀行経営を直撃し、…
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日米安保妄信はただの屈米 亀井静香氏語る「情けない国」
「今の政界は倫理も論理もない。当選しても一緒にやっていく相棒が見つからない」と言って、今年10月の衆院選に出馬せず、引退を表明した前衆議院議員の亀井静香氏。現役時代から歯に衣着せぬ物言いで、時に恐れら…
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曽和利光氏 有効求人倍率の上昇は“少子高齢化”対策の失敗
「この春、大学を卒業した皆さんの就職率は過去最高です」「正社員の有効求人倍率は調査開始以来、初めて1倍を超えました」――。 安倍首相がアベノミクスの成果を誇るたびに口にする常套句だ。雇用環境が…
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日本が囚われ続ける「米国占領下の戦争協力体制」の正体
敗戦後70年以上経ってもなお、日本は米軍の治外法権下にある「半分主権国家」だ――。歴代政権が米軍と交わした密約の数々から、国民にひた隠す「ウラの掟」を告発したベストセラー「知ってはいけない 隠された…