今日の新刊
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「映画・文学・アメリカン」志村正雄著
2003年に原作が出版されて世界的なベストセラーとなり、映画化されて評判になった「ダ・ヴィンチ・コード」。イエス・キリストの弟子、マグダラのマリアをめぐる暗号を宗教記号学の教授が解くというストーリー…
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「国際指名手配 私はプーチンに追われている」ビル・ブラウダー著 山田美明ほか訳
1996年にファンドを設立してロシアで投資ビジネスを行っていた著者は、石油天然ガス企業ガスプロムの不正・横領に気づく。ストリートチルドレンから5ドルで買ったモスクワ登記院データベースで不正の証拠を見…
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「妻たちのお菓子な恋」亀山早苗著
独身時代に自分の体を開発してくれた元の職場の先輩との関係が復活。 パートに行くと嘘をついて密会していたが、ある日、姑に「あなたは、毎週火曜日はいつもAデパートで買ってくるのね」と言われてドキ…
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「悪声」いしいしんじ著
廃寺の苔の上に捨てられていた乳児〈なにか〉。彼が泣くと堂の中から現れる白いパジャマの女に乳を与えられて生き延びるが、数週間後、近所の農民に発見され、子どものない夫婦に育てられた。中学生になった〈なに…
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「もう東京はいらない」日本経済新聞社編
韓国との国境に近い対馬には、年間15万人もの韓国人観光客が訪れる。対馬高校には国際文化交流コースがあり、韓国語や韓国文化を学んで韓国の大学に進学する卒業生も多く、若い世代は軽々と国境を越える。 …
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「アメリカ大統領戦記1775▼1783」兵頭二十八著
アメリカが強大な国になったのは、資源と地理的に恵まれていたからだと日本人は考えるが、そうではない。有権者の質が高く、彼らがつくった質の高い州政府や連邦政府が適切な戦争指導を行ったからである。大統領を…
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「去年の夏、ぼくが学んだこと」片岡義男著
雑誌にインタビュー記事などを書いている〈僕〉は、仕事先の編集者に見合いをもちかけられる。編集部で仕事をしている三村恭子が田舎に帰るのを引き留めたいというのだ。互いに結婚する気はないが、恭子は〈僕〉の…
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「サスペンス映画ここにあり」川本三郎著
復員兵のジョニーは妻のヘレンが愛人と一緒にいるのを見て、怒って家を出る。雨の中を歩いていると、ヴェロニカ・レイク扮する美女が車でホテルまで送ってくれる。ジョニーは「男は誰でも君に会ったことがある。夢…
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「アンダーグラウンド・マーケット」藤井太洋著
2018年、東京に流入した移民は1000万人を超えたが、彼らには低賃金労働しかない。彼らは母国への送金のために税金のかからない仮想通貨N円を利用していた。就職に失敗した就職難民の木谷と鎌田の仕事は、…
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「美森まんじゃしろのサオリさん」小川一水著
交番もない限界集落の美森町で、何か事件が起こると登場するのが〈町立探偵〉の貫行詐織と岩室猛志。今回は死体が動いたという知らせが。樫原家で、腎臓病で亡くなったおばあちゃんを座敷に寝かせておいたのに、翌…
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「エッセイをどう書くの?こう書いた!」辻真先著
エッセーを書くには〈起承転結〉が重要で、冒頭で「このエッセーは、あなたをこんな世界にお連れします」という公約をしなくてはいけない。本書では、目慣らし手慣らしのために著者が書いたエッセーを俎上に載せて…
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「腐ったリンゴをどうするか?」釘原直樹著
職場の〈腐ったリンゴ〉、つまり手抜きをする人間がいると、それが全体に広がってしまう。そのために〈腐ったリンゴ〉を排除することが必要になる。対策としては個人や集団に対して目標を提示したり、パフォーマン…
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「風の如く久坂玄瑞篇」富樫倫太郎著
1863年、8月18日の政変で宮門警備の任を解かれた長州藩は、武装して京に上り汚名をそそごうとする進発派と、力を蓄えることに専念すべきだとする割拠派の主導権争いで紛糾していた。京にいた久坂玄瑞は、伊…
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「ティーンズ・エッジ・ロックンロール」熊谷達也著
中2のときから組んでいたバンドを解散した高2の匠は、仕方なくバカにしていた軽音楽部に入部することにした。部室のドアを開けると、女生徒がひとり、絵を描いている。それが部長の遥だった。後日、匠は遥に喫茶…
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「非情のススメ超訳 韓非子」永井義男編訳
今の日本には、人間は利己的な存在だからこそ、より良い社会をつくるにはどうしたらよいかという策を述べた「韓非子」が必要である。例えば、「事は密を以て成り、語は泄を以て敗る」という言葉がある。よく「事前…
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「悪女図鑑」 「悪女の真相」研究班著
ローマ帝国第4代皇帝クラウディウスの妃メッサリーナは30歳以上も年上の夫では満足できず、夜な夜な怪しげなパーティーを開いたり、俳優を愛人にしたりしていたが、それでも満たされなかった。そこで、宮殿を抜…
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「群れから、離れよ!」川北義則著
会社という組織の中にいると飼いならされた羊になる。その他大勢から抜けだすためには、群れから離れる努力をしなければならない。 「出る杭」ではなく、「出すぎる杭」になることを著者は勧めている。 …
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「日本とスペイン文化交流の歴史」坂東省次、椎名浩著
日本に来たスペイン人といえば、まず挙げられるのが、1549年、キリスト教の布教に訪れたフランシスコ・ザビエルだ。 400年後、産経新聞京都支局の記者だった福田定一(司馬遼太郎)は、ザビエル来…
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「アンタッチャブル」馳星周著
人身事故を起こした宮澤は捜査1課から公安部外事3課に左遷された。上司は東大卒のスーパーエリート・椿警視だが、彼はベタぼれだった妻を無能だとみていた同僚の塚本に寝取られて以来、おかしくなったという噂だ…
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「後半生のこころの事典」佐藤眞一著
人生の後半には、退職、親の死などさまざまなライフイベントに出合う。特に退職後の生活は夫婦の心のすれ違いが起こる。専業主婦は、社会的評価を得たいと思い、家事を効率的に済ませて趣味のサークルやボランティ…