「エッセイをどう書くの?こう書いた!」辻真先著

公開日: 更新日:

 エッセーを書くには〈起承転結〉が重要で、冒頭で「このエッセーは、あなたをこんな世界にお連れします」という公約をしなくてはいけない。本書では、目慣らし手慣らしのために著者が書いたエッセーを俎上に載せて、起承転結を具体的に説明している。例えば、〈承〉の部分はダレるので、石森章太郎(当時)のような知名な人をひきあいに出せば、読者の関心をかきたてるのに有効である。〈転〉を構成する前ふりとしてクライシス(危機)を設定することも必要。映画「駅馬車」で、馬車で川を渡りきってほっとしたら、断崖にインディアンの大群が! という具合に。朝日カルチャーセンター「辻真先のエッセイ教室」卒業生の作品も収録。(展望社 1600円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ