GRAPHIC
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「写真民俗学」芳賀日出男著
間もなく96歳の誕生日を迎える現役写真家が、これまで撮影してきた国内外120以上の祭礼を紹介するフォトリポート。 冬至を境に、太陽は新しいエネルギーを宿して蘇ると信じられるヨーロッパや日本で…
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「最後の辺境」水越武著
その厳しい環境ゆえに人間を寄せ付けず、穢れのない豊かな自然が残る地図上の空白地帯を求めて、世界各地を旅してきた写真家による新書版フォト紀行集。 幼いころから山に目覚め、本格的登山に取り組んで…
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「あやしい美人画」松嶋雅人著
男たちの理想や欲望を結晶化させたような世の多くの美人画とは一線を画し、見る者の心を逆なでするような女性たちの姿を描いた絵画を集め、紹介するアートブック。 古くから女性は絵画の重要な主題であり…
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「美しき雅楽装束の世界」遠藤徹著 青木信二撮影
宮廷や神社で古来、伝えられてきた雅楽の絢爛豪華な装束を紹介する写真集。 平安時代の宮廷文化の中で大成した雅楽は、5~9世紀にかけて中国大陸や朝鮮半島から伝えられた楽舞を源流にする舞を伴う「国…
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「世界の特別な1日」マルゲリータ・ジャコーザほか著、村田綾子訳
1888年にコダック社が比較的安価な箱型カメラを売り出して以降、人類の進歩を示す出来事や重要人物は、ほぼ写真として記録されてきた。そしてスマホや携帯電話にカメラが標準装備となった現代、地球上では1日…
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「本の未来を探す旅 ソウル」内沼晋太郎、綾女欣伸編著 田中由起子写真
日本ではネット書店の普及で町の本屋が次々と姿を消しているが、お隣の首都ソウルでは、今、空前の本屋ブームで「独立書店」と呼ばれる個人経営の個性的な書店が、週に1軒のペースで生まれているという。一方で、…
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「LOVE DOLL SHINOYAMA KISHIN」篠山紀信、文/山下裕二
写真界の巨匠が「ラブドール」を撮り下ろした写真集である。ラブドールとは男性の欲望を処理するために作られた性具、かつて「ダッチワイフ」と呼ばれたあれだ。浮袋のように空気を吹き入れるダッチワイフから進化…
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「ハイン 地の果ての祭典」アン・チャップマン著 大川豪司訳
20世紀末に絶滅した南米の先住民族セルクナム族の文化と特異な彼らの祭典「ハイン」を伝える文化人類学リポート。 1923年に行われたハインに立ち会ったドイツ人文化人類学者のマルティン・グシンデ…
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「サハラ砂漠 塩の道をゆく」片平孝著
サハラ砂漠の奥地で採掘された岩塩を運ぶキャラバン「アザライ」とともに過ごした日々をつづった新書フォト紀行。 太古の時代、海の底だったサハラ砂漠の奥地で産出する岩塩は、かつては塩の採れない西ア…
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「MORNING LIGHT」吉村和敏著
出勤ラッシュだろうか、片道4車線の道路をバイクが埋め尽くす台北の市街や、サトウカエデなどの落葉広葉樹の葉が朝日に輝くカナダ・ローレンシャン高原の豊かな森、まだ住人も観光客もベッドの中にいるのだろうか…
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「アメリカ マイノリティの輝き」鎌田遵著
研究者としてアメリカの先住民や、非合法移民らと接してきた著者が、彼らマイノリティーの今を撮影した写真集。 ラティーノ・ラティーナ(ヒスパニックとも呼ばれる中南米からの移民およびその子孫。ラテ…
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「巴水の日本憧憬」林望/文 川瀬巴水/画
近年、注目が集まる大正から昭和の時代に活躍した版画家・川瀬巴水の作品を林氏の解説で鑑賞するアートブック。 明治16(1883)年生まれの巴水は、幼いころから絵が好きで、鏑木清方に師事して絵の…
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「国立科学博物館のひみつ地球館探検編」成毛眞著 国立科学博物館監修
1877(明治10)年創立という、日本で最も歴史がある博物館のひとつ、国立科学博物館の見どころ、遊びどころを案内してくれるビジュアル・ガイドブック。 同館は上野公園内にある日本館と地球館に加…
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「廃墟遺産」アレッサンドロ・ビアモンティ著 高沢亜砂代訳
世界には多くの名建築が存在し、それらは観光スポットとして、訪れる人が絶えない。本書は、そんな名建築とは対極にある「建築の特殊な失敗例」を集めた写真集である。 世の中のあらゆる建築は、何らかの…
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「少林寺 Men Behind the Scenes II」大串祥子著
英国の名門パブリックスクールやドイツ連邦軍の兵役、コロンビア軍麻薬撲滅部隊など、秩序、ルール、制服、階級、不条理で固められた究極の男性社会の中に飛び込み、男性の美と謎を追ってきた女性カメラマンによる…
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「世界の美しい名建築の図鑑」パトリック・ディロン著、スティーヴン・ビースティー画、藤村奈緒美訳
家を建てるのは一世一代の大事業。たとえウサギ小屋と揶揄されようが、その家の完成までには多くのドラマが繰り広げられる。同じように、いまでは観光スポットになっている世界各地の名建築にも、それを建てた王様…
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「オリジナル版 さっちん」荒木経惟著
なぜ幻かというと、本作は東京オリンピックがあった1964年に平凡社の第1回「太陽賞」を受賞、その後、受賞作が雑誌のグラビアに掲載されたのだが、当時、編集部に渡したネガが返却されず、写真集が刊行されぬ…
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「5歳の子どもにできそうでできないアート」スージー・ホッジ著 田中正之日本語版監修 藤村奈緒美ほか訳
体をよじって自分の左脚にかじりつく毛むくじゃらの全裸の男性、脱ぎ捨てられたストッキングやコンドーム、ぬいぐるみなどが散乱するダブルベッド――何の説明もなく見せられたあなたは、これがアートだとすぐに受…
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「世界の夢の本屋さんに聞いた素敵な話」ボブ・エクスタイン著 藤村奈緒美訳
オンライン書店や電子書籍の出現によって世の中は便利になる一方だが、読書家にとって書店は何ものにも代えがたい場所であることは間違いない。 書店はコミュニティーセンターや文化的催しの拠点として地…
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「京のにゃんこ」京都しあわせ倶楽部ねこ課編
世は空前の猫ブーム。ブログアイドル猫や店の看板猫、猫駅長など、全国各地に有名猫が存在する。古都・京都にも、観光客を招き寄せる評判の猫たちがいる。本書は、そんな京都の人気猫たちを紹介するビジュアル・ガ…