GRAPHIC
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「東京店構えマテウシュ・ウルバノヴィチ作品集」マテウシュ・ウルバノヴィチ著 サイドランチ編
ポーランド人の著者は旅行で初めて日本を訪れたとき、宿泊先近くの日本人には何でもない一般的な住宅街の風景に「インスピレーションの爆発」を引き起こされたという。目の前に広がる風景は、アニメや漫画でよく知…
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1968年の熱気と空気を伝えるポートレート集
今からちょうど半世紀前の1968年、チェコスロバキアで民主化運動「プラハの春」が、パリでは「五月革命」が始まるなど、「既存秩序への疑問と反対の意思表示が奔流となって堰を破り」、世界各地に広がっていっ…
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「太陽の塔」平野暁臣編著
大阪・千里丘陵の広大な公園の何もない野原に降臨したかのように屹立する「太陽の塔」。高さ70メートルのこの異形の巨像が、1970年に開催された万国博覧会、通称「大阪万博」を象徴するテーマパビリオンの一…
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「トコヤ・ロード」林朋彦著
世にも珍しい「床屋」写真集。それもシリーズ2冊目だという。前作「東海道中床屋ぞめき」では日本橋から京都まで探し歩いた床屋さんを撮影したが、今作では以前に旅先で出合った店を再訪するなど、気ままに歩いて…
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「行ってみたい世界の灯台」小島優貴・武井誠編集・デザイン
GPSがない時代、星や磁石だけを頼りに航海した先人たちにとって、海と陸をつなぐ灯台は、安全な航海の道しるべとして、なくてはならない存在だった。 記録に残っている最古の灯台は、紀元前3世紀ころ…
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「奇岩の世界」山田英春編
地球のダイナミックなエネルギーの産物であるからか、それとも長い歳月をひとところにとどまり、風雨に耐えてきたからか――人は太古の昔から岩に不思議なパワーを感じてきた。そのパワーに引きつけられ、岩を眺め…
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「世界をまどわせた地図」エドワード・ブルック=ヒッチング著 関谷冬華訳 井田仁康/日本語版監修
2009年、メキシコ政府はジェスト・シエラ号で専門家をメキシコ湾に送り出した。目的は、ユカタン半島北海岸沖に浮かんでいるはずの「ベルメハ島」を発見するためだ。同島は、1539年発行の地図「ユカタンと…
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「キャバレー、ダンスホール 20世紀の夜」今井晶子・奥川純一・西村依莉著
今年1月に惜しまれつつ閉店した銀座の老舗「白いばら」をはじめ、かつて「大人の社交場」として多くの男性たちで賑わったキャバレーやダンスホールが次々と姿を消している。 若い世代には未知の世界かも…
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「世界の断崖おどろきの絶景建築」パイ インターナショナル編
天上におわす神に少しでも近づくため、または攻めてくる敵に備えるためなど、古来、世界各地で断崖の上にさまざまな建物が建てられてきた。中には、どうやって資材を運び、どのように建てたのか頭をひねってしまう…
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「絶景本棚」本の雑誌編集部編
極め付きの本好きたちの書斎・書庫探訪記。 トップを飾るのは社会経済学者・松原隆一郎氏の書庫(写真①)。28・7平方メートルの狭小地に建てられた地下1階・地上2階建ての書庫は、らせん状に1万冊…
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「日本の祭り」小川秀一・山梨将典・山梨勝弘・富田文雄・佐藤尚写真
小さな村の昔ながらの祭りから、観光の目玉となり何十万もの人が押し寄せる有名なお祭りまで、全国津々浦々に先祖たちから連綿と受け継がれてきた大小さまざまなお祭りがある。そんなあまたあるお祭りの中から、「…
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「ロバート・キャパ写真集」ICP ロバート・キャパ・アーカイブ編
歴史上もっとも重要なフォトジャーナリストのひとりといわれるロバート・キャパの代表作が、手軽に鑑賞できるうれしい文庫サイズの写真集。 1932年11月27日、デンマークで学生を相手にロシア革命…
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「磐座(いわくら)百選」池田清隆著
日本各地の「磐座」を訪ね歩き、日本人の信仰の原点ともいうべき「岩石崇拝」について考察したビジュアル紀行ガイド。 我々の祖先たちは、石を神の霊力が顕現する仮の宿とみなし「見える岩の向こうに見え…
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「世界を変えた書物」竺覚暁著
15世紀半ば、グーテンベルクによって活版印刷技術が発明されるや、瞬く間に各地に伝播し、印刷所が次々と造られていったという。それほどに、人々は知識を伝え、受け取ることに飢えていたのだろう。印刷技術の確…
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「ホテルよりも快適!一度は行きたい東京絶品旅館案内」東京旅館探偵団編
訪日観光客の急増とともに人気が高まっているのが、東京の旅館だ。リーズナブルな価格で、和のテイストを体感できると好評な一方、日本人利用者の減少に悩んでいた旅館も彼らに活路を見いだすことができ、まさにウ…
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「ジャズの肖像 ポートレイチャーズ」阿部克自写真、行方均監修
10年前に亡くなった世界的ジャズ写真家・阿部克自氏の作品を編んだ写真集。 ジャズに詳しくない人でもその名を知るフランク・シナトラやマイルス・デイビスらの大スターをはじめ、ジョン・コルトレーン…
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「CUBA★CUBA」藤田一咲 写真・文
2015年、54年ぶりにアメリカとの国交を回復して世界の注目が集まるキューバの写真集。 1959年の革命で南北米大陸初の社会主義政権となったキューバは、以来「カリブ海に浮かぶ赤い島」と呼ばれ…
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「東京ノスタルジック百景」フリート横田著
2回目の東京五輪・パラリンピックが2年後に迫り、都内各所で再開発が活発化している。 前回の東京五輪の前、作家の開高健は日本橋の上に首都高速道路が架かったことに恨み節のような文章を残している。…
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「レンズが撮らえた幕末維新の日本」高橋則英監修
今年は明治元年(1868年)から150年。写真が日本に導入されたのは明治元年から遡ること20年の嘉永元年(1848年)ごろで、明治になるころには現代により近い写真が登場していたという。本書は、そんな…
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「世界の地下鉄駅」水野久美/テキスト アフロ/写真
世界初の地下鉄は、1863年にロンドンで開業。155年が経った今、地下鉄は世界中の都市でなくてはならない存在になっている。 しかし、地下鉄には地下空間ゆえの「狭い、暗い、怖い」という圧迫感が…