語り部の経営者たち
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米国松下電器 岩谷英昭元会長<3>CEO自ら顔売ることが大切
かつて世界を席巻した日本企業は、世界から取り残されつつある。なぜ、こんなことになったのか。 「どこかで創業者の理念から脱線したのではないか」 こう語るのは米国松下電器(現米国パナソニック)元会…
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米国松下電器 岩谷英昭元会長<2>20代から一人で決断する
パナソニックの米国事業の中興の祖として知られる米国松下電器(現米国パナソニック)の元会長、岩谷英昭。 1968年、新卒で松下電器に入社した岩谷は、すぐにアメリカに赴任し、2年間の海外勤務を終…
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米国松下電器 岩谷英昭元会長<1>ユダヤ人夫婦に基本を学ぶ
米国松下電器(現米国パナソニック)の会長だった岩谷英昭は、パナソニックの米国事業の中興の祖として知られる人物である。 米国では「ドン・イワタニ」の愛称で知られる。米国人が一目置く存在である。…
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フュービック 黒川将大社長<4>アスリートの新しい人生の場
2010年2月に第1号店を開店した「Dr.ストレッチ」は、6年後には100店舗を達成。スピード出店の秘訣を黒川氏が語る。 「ストレッチってけっこう痛いんです。でも、即効性があるし、続けるほど効…
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フュービック 黒川将大社長<3>ストレッチの絶大なる効果
ブームに先駆け、店頭に人だかりができるほど人気を集めたスノーボードショップ。しかし、出店の翌年あたりから有名スポーツ店が追随し始めると、たちまち売れ行きが落ち込んでしまったという。 「すぐ手を…
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フュービック 黒川将大社長<2>貯めるはずがローン地獄に…
高校2年の時に起業を決意した黒川氏。ただ、何で起業するのかという具体的なアイデアはなかった。そこでまず、資金と営業力を身に付けようと考えたという。 「元来、人見知りで特技もない僕は人気者とは程…
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フュービック 黒川将大社長<1>高校生が起業を志した瞬間
トレーナーがマンツーマンでストレッチを施すことでインナーマッスルをほぐし、体のコリや不快感を改善する。「Dr.ストレッチ」は国内外に120店舗以上を展開するストレッチの専門店だ。ストレッチの効果に着…
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銀座セカンドライフ 片桐実央社長<8>シニア起業支援に意義
片桐が会社を立ち上げた10年前には、定年後に起業を考える人はまだ一握りだった。 「定年になって少したってから起業を考えて、すでにビジョンを固めてから相談に訪れる人が多かったのです」 …
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銀座セカンドライフ 片桐実央社長<7>転換点となったレンタルオフィス開設
片桐にとって、一番の転機はもちろん起業したことだが、もうひとつの転機は、起業の2年後にレンタルオフィス事業を始めたことだという。 「自分が起業する直前の2カ月間、自治体が運営するレンタルオフィ…
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銀座セカンドライフ 片桐実央社長<6>「若い」「女性」で苦労した起業当時
起業当初、外部の交流会に参加すると、「普段はどこに勤めているの?」と聞かれた。 「まさかこれ一本でやっていると思われなくて。OLか何かの片手間でやっていると見られていたのです」 事業…
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銀座セカンドライフ 片桐実央社長<5>交流会で築いた人脈
起業前から力を入れたのは、シニアが集まるような会合に顔を出すことだった。NPO主催の会合やイベントのほか、単なる飲み会や親睦会にも参加した。 シニアばかりの会に20代の女性が参加したら、みん…
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銀座セカンドライフ 片桐実央社長<4>強み生かしてたどりついた起業支援
なかなか事業内容を決められなかった片桐が、“シニアの起業支援”というキーワードにたどりついたのは、起業の3カ月前、SWOT分析(強み・弱み・機会・脅威の4つの軸から評価する手法)に取り組んだおかげだ…
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銀座セカンドライフ 片桐実央社長<3>起業に向かい一心不乱
シニアのセカンドライフの支援をする事業を起こしたい。 明確な目標ができると、片桐はそれに向かって突っ走っていく。 大和証券SMBCを転職先に選んだのは、会計をもっと実践的に学びたいと…
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銀座セカンドライフ 片桐実央社長<2>生きがいを失った祖母が認知症に…
片桐は、おばあちゃんっ子として育った。祖母は東京・亀戸で小料理屋を営んでいたが、共働きの両親を持つ片桐のために店を畳んで孫を育てる道を選んだ。 2003年、片桐は学習院大学法学部を卒業後、花…
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銀座セカンドライフ 片桐実央社長<1>シニアの“ゆる起業”をサポート
超高齢社会を背景に、長くなったセカンドライフをどのように過ごせばいいのか、シニアの模索が始まっている。 選択肢のひとつとして起業を目指す人が増えたが、その支援会社として注目を浴びているのが、…
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セキセイ西川雅夫会長<4>生き残りに必要なのはデザイン力
日本の文具市場の将来性は必ずしも高くない。文具を日常的に使う子ども人口の減少は、そのまま市場縮小に結び付く。オフィスにおいてもペーパーレス化が進行中で、これもマイナス要因だ。文具流通も激変した。オフ…
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セキセイ西川雅夫会長<3>経営者として一番難しかった決断
アルバムやファイルなどの文具を製造・販売する「セキセイ」の主力商品のひとつに、「シスボックス」がある。オフィスなどでよく使われているもので、書類や資料をボックスに投げ込むだけで簡単に整理ができてしま…
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セキセイ西川雅夫会長<2>目の前にあるヒントに気づくか
大阪の文具メーカー「セキセイ」は、1932年、現会長の西川雅夫の父、西川誠一郎が創業した。最初は文具問屋だったが、戦後、文具メーカーに転身、社名もセキセイ文具として新たなスタートを切った。 …
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セキセイ西川雅夫会長<1>開発したボールペンがサミットで
2年前の伊勢志摩サミットでは、各国首脳が使用する筆記具として輪島塗のボールペンが用意された。サミットで備品として使われるのはそれだけで名誉なこと。そのため、自社製品を使ってもらおうと数多くの筆記具メ…
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サッポロビール髙島英也社長<4>「品質に自信」は自己満足
サッポロビールの販売は、歴史的に東日本に強く西日本は弱かった。社長の髙島英也は、かつて2度、大阪の茨木工場に赴任している。最初が1988年から92年まで、2度目が97年から2002年までと約8年にわ…