語り部の経営者たち
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フュービック 黒川将大社長<1>高校生が起業を志した瞬間
トレーナーがマンツーマンでストレッチを施すことでインナーマッスルをほぐし、体のコリや不快感を改善する。「Dr.ストレッチ」は国内外に120店舗以上を展開するストレッチの専門店だ。ストレッチの効果に着…
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銀座セカンドライフ 片桐実央社長<8>シニア起業支援に意義
片桐が会社を立ち上げた10年前には、定年後に起業を考える人はまだ一握りだった。 「定年になって少したってから起業を考えて、すでにビジョンを固めてから相談に訪れる人が多かったのです」 …
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銀座セカンドライフ 片桐実央社長<7>転換点となったレンタルオフィス開設
片桐にとって、一番の転機はもちろん起業したことだが、もうひとつの転機は、起業の2年後にレンタルオフィス事業を始めたことだという。 「自分が起業する直前の2カ月間、自治体が運営するレンタルオフィ…
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銀座セカンドライフ 片桐実央社長<6>「若い」「女性」で苦労した起業当時
起業当初、外部の交流会に参加すると、「普段はどこに勤めているの?」と聞かれた。 「まさかこれ一本でやっていると思われなくて。OLか何かの片手間でやっていると見られていたのです」 事業…
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銀座セカンドライフ 片桐実央社長<5>交流会で築いた人脈
起業前から力を入れたのは、シニアが集まるような会合に顔を出すことだった。NPO主催の会合やイベントのほか、単なる飲み会や親睦会にも参加した。 シニアばかりの会に20代の女性が参加したら、みん…
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銀座セカンドライフ 片桐実央社長<4>強み生かしてたどりついた起業支援
なかなか事業内容を決められなかった片桐が、“シニアの起業支援”というキーワードにたどりついたのは、起業の3カ月前、SWOT分析(強み・弱み・機会・脅威の4つの軸から評価する手法)に取り組んだおかげだ…
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銀座セカンドライフ 片桐実央社長<3>起業に向かい一心不乱
シニアのセカンドライフの支援をする事業を起こしたい。 明確な目標ができると、片桐はそれに向かって突っ走っていく。 大和証券SMBCを転職先に選んだのは、会計をもっと実践的に学びたいと…
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銀座セカンドライフ 片桐実央社長<2>生きがいを失った祖母が認知症に…
片桐は、おばあちゃんっ子として育った。祖母は東京・亀戸で小料理屋を営んでいたが、共働きの両親を持つ片桐のために店を畳んで孫を育てる道を選んだ。 2003年、片桐は学習院大学法学部を卒業後、花…
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銀座セカンドライフ 片桐実央社長<1>シニアの“ゆる起業”をサポート
超高齢社会を背景に、長くなったセカンドライフをどのように過ごせばいいのか、シニアの模索が始まっている。 選択肢のひとつとして起業を目指す人が増えたが、その支援会社として注目を浴びているのが、…
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セキセイ西川雅夫会長<4>生き残りに必要なのはデザイン力
日本の文具市場の将来性は必ずしも高くない。文具を日常的に使う子ども人口の減少は、そのまま市場縮小に結び付く。オフィスにおいてもペーパーレス化が進行中で、これもマイナス要因だ。文具流通も激変した。オフ…
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セキセイ西川雅夫会長<3>経営者として一番難しかった決断
アルバムやファイルなどの文具を製造・販売する「セキセイ」の主力商品のひとつに、「シスボックス」がある。オフィスなどでよく使われているもので、書類や資料をボックスに投げ込むだけで簡単に整理ができてしま…
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セキセイ西川雅夫会長<2>目の前にあるヒントに気づくか
大阪の文具メーカー「セキセイ」は、1932年、現会長の西川雅夫の父、西川誠一郎が創業した。最初は文具問屋だったが、戦後、文具メーカーに転身、社名もセキセイ文具として新たなスタートを切った。 …
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セキセイ西川雅夫会長<1>開発したボールペンがサミットで
2年前の伊勢志摩サミットでは、各国首脳が使用する筆記具として輪島塗のボールペンが用意された。サミットで備品として使われるのはそれだけで名誉なこと。そのため、自社製品を使ってもらおうと数多くの筆記具メ…
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サッポロビール髙島英也社長<4>「品質に自信」は自己満足
サッポロビールの販売は、歴史的に東日本に強く西日本は弱かった。社長の髙島英也は、かつて2度、大阪の茨木工場に赴任している。最初が1988年から92年まで、2度目が97年から2002年までと約8年にわ…
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サッポロビール髙島英也社長<3>仕事の達成感が自信となり
サッポロビール社長の髙島英也は東北大農学部を出た理系出身だが、意外にも福島高校在学中は、数学の成績は悪かったという。 「職員室で定期面談か何かの時、担任の先生が机をたたいて怒りましてね。『いい…
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サッポロビール髙島英也社長<2>CM“大人エレベーター”開始
サッポロビール社長の髙島英也は、技術系で製造部門が長かったこともあり、看板商品の「黒ラベル」には人一倍、思い入れがある。 去る6月14日、同社最大の生産拠点である千葉工場の30周年記念式典が…
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サッポロビール・髙島英也社長<1>ビールには最適な温度が
ビールが最もおいしいこの季節、キンキンに冷えたビールを飲み干せば、仕事の疲れもいっぺんに吹っ飛ぶというサラリーマンも多いだろう。 ビール市場が縮小しているなか、主力ブランド「黒ラベル」が3年…
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塩水港製糖・久野修慈会長<7>長嶋茂雄さんを口説きました
「大洋漁業で白洲次郎さんと中部謙吉さんの2人に仕えた経験は、私にとってかけがえのない財産になっている」と振り返る久野氏。中部氏は77年1月、白洲氏も85年11月に鬼籍に入り、ひとつの時代が終わった。久…
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塩水港製糖・久野修慈会長<6>白洲次郎氏の“お守り役”に
経営改革のために大洋漁業に招聘された白洲次郎氏の秘書候補としてリストアップされたのは5人。その中に団交で社長退任を迫った久野氏の名前があったのは、中部謙吉社長自身が指示したからだ。イエスマンに囲まれ…
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塩水港製糖・久野修慈会長<5>大洋漁業社長に辞任を迫った
1960年代半ばの大洋漁業ではさまざまな問題が噴出していた。赤字を垂れ流し続ける子会社やお荷物球団・大洋ホエールズ。さらには創業一族の内紛。創業者・中部幾次郎の次男・謙吉社長一派と三男・利三郎副社長…