語り部の経営者たち
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湖池屋・佐藤章社長<2>「ミートゥー商品」では勝てない
湖池屋の社長、佐藤章はキリンビール在職時代、数々のヒット商品を開発して、名を上げた男だ。湖池屋社長になったのは2016年の9月である。 1982年、大学卒の新入社員としてキリンビールに入った…
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湖池屋・佐藤章社長<1>「プライドポテト」が早々にヒット
湖池屋の創業は1953年。日本で初めてポテトチップスの量産化に成功した会社だ。売り上げは303億円で、従業員は460人。カラムーチョ、スコーン、ピンキーなども同社のスナック、菓子である。 社…
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オールアバウト 江幡哲也社長<5>買い物の仕方は3つある
総合情報サイト、オールアバウトを運営する会社のトップ、江幡哲也は同サイトの「信用」がいかに重要かを熟知している。 一昨年、DeNAがクラウドライターが書いた根拠のない記事を載せたり、あるいは…
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オールアバウト 江幡哲也社長<4>自然と人が集まるサイト
オールアバウトは生活に役立つ総合情報サイトだ。サイトを運営している同社は、もともとはリクルートとアメリカの会社の合弁企業だった。事業のアイデアを考えたのが今のトップ、江幡哲也であり、最初に考え付いた…
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オールアバウト 江幡哲也社長<3>突然の異動に意気消沈
数ある総合情報サイトのなかでも、出どころの確かな情報だけを載せているのがオールアバウトだ。創業時からトップを務めているのが江幡哲也。 大学卒業後、エンジニアとしてリクルートに入社したのだが、…
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オールアバウト 江幡哲也社長<2>大人物に出会う運を持つ
オールアバウトはジャスダック上場の会社で、社名と同じ総合情報サイトを運営している。現在の従業員数は約140人。 社長の江幡哲也は1965年生まれ。武蔵工大を卒業した後、当時、情報産業の雄とも…
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オールアバウト 江幡哲也社長<1>祖父の一言で進路決めた
オールアバウトは日本最大級の総合情報サイトだ。ガイドと呼ばれる各ジャンルの専門家が1300を超えるテーマを執筆している。内容は「暮らしに役立つ情報」で、かつ「出どころの確かな情報」だけだ。 …
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伊那食品工業 塚越寛会長<4>増収増益が途切れて得た教訓
48年間、増収増益を続けた優良企業として知られる伊那食品工業だが、それが途切れたのは2006年のこと。その理由を聞くと意外な答えが返ってきた。 「実はその直前の05年、寒天の健康効果がマスコミ…
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伊那食品工業 塚越寛会長<3>福利厚生充実で新卒が殺到
利益の出し方、業績の上げ方など会社経営はハウツーで語られることが多い。しかし、手段やノウハウにとらわれず、常に会社がどうあるべきかという目的を根本から考えていなければならないというのが塚越会長のスタ…
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伊那食品工業 塚越寛会長<2>闘病生活で悟った働ける幸せ
長野県有数の進学校、伊那北高校に進んだ塚越少年を残酷な病魔が襲う。17歳の時に肺結核に罹患していることが判明したのだ。やむなく高校を中退し入院生活に入った。 「結核といえば当時は死病でもありま…
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伊那食品工業 塚越寛会長<1>トヨタも学ぶ「年輪経営」
長野県伊那市にある伊那食品工業は「かんてんぱぱ」というブランドで知られる寒天メーカーだ。年商は191億800万円(昨年度)。寒天製品では国内市場の約80%のシェアを占める。 名実ともに寒天と…
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ゾーホージャパン迫洋一郎社長<4>チャレンジと失敗が大事
クラウド型顧客管理システムでは世界トップクラスのユーザーを持つ「ゾーホー」(本社・インド)。 主力のネットワーク管理運用ツール「ManageEngine(マネージエンジン)」は、世界で12万…
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ゾーホージャパン 迫洋一郎社長<3>意識改革と組織改革
「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞で、外資系企業としては初めてノミネートされ「審査委員会特別賞」を受賞した「ゾーホージャパン」。インドに本社のある「ゾーホー」は、クラウド型顧客管理システムでは、世…
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ゾーホージャパン迫洋一郎社長<2>CEOに自分の考えを臆せず
クラウド型顧客管理システムでは世界トップクラスのユーザー数を持つ「ゾーホー」(本社・インド)。その日本法人「ゾーホージャパン」(本社・横浜市)は、「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞で、外資系企業…
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ゾーホージャパン迫洋一郎社長<1>上司からの一言で猛勉強
クラウド型顧客管理システムでは世界トップクラスのユーザー数を誇る「ゾーホー」(グループ本社・インド)。その日本法人「ゾーホージャパン」(本社・横浜市)が、いま国内で注目されている。「日本でいちばん大…
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アト・安田周社長<4>ノウハウ駆使し宅配業界参入を目指す
創業以来、アトは増収増益を続けている。社会がIT化するなかで、なぜポスティングのようなアナログな手段が受けているのだろうか。 「かつてはチラシといえば新聞の折り込みでした。しかし、何枚も重ねて…
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アト・安田周社長<3>「チラシをゴミ箱」のトラブルで訴訟
創業1年目にして1億円を売り上げたアト。安田氏がパートナーの奈須田氏と起業時から心がけていたのは、「きちんと配ること」だったという。 「当たり前のことですよね(笑い)。でも、20年ほど前は公序…
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アト・安田周社長<2>体調崩し入社した会社を2年半で退職
安田氏が入社したポスティングの会社はある意味、自由だった。ポスティングをするだけではなく、その受注営業もチラシのデザイン製作もすべて自分で行う。安田氏は独学でデザインソフトの使い方を覚え、仕事をこな…
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アト・安田周社長<1>這い上がった偏差値40の“落ちこぼれ”
デリバリーや不動産のチラシを家や事業所のポストに投函するポスティング。個人事業の地場配布が多い業界で、唯一全国に展開して業績を伸ばし続けているのが株式会社アトだ。代表取締役の安田周氏は2003年に2…
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チョーヤ梅酒 金銅幸夫会長<4>56歳で立命館大学に入学
50歳のとき、23年にわたる東京生活に終止符を打ち、大阪・羽曳野の本社に戻ってくる。 きっかけは、その4年前の父の死だった。 「兄弟から帰ってきてくれと言われたんです。『二度と帰らない…