語り部の経営者たち
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チョーヤ梅酒 金銅幸夫会長<3>ぼちぼち売れていくのがいい
金銅は持ち前の行動力で、父にたてついてまで販路拡大に力を注いできた。 しかし、何でもかんでも攻めたわけではなく、非常に慎重な一面も持っている。 「たとえ勢いがあっても、せいてはあきまへ…
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チョーヤ梅酒 金銅幸夫会長<2>国内外の市場開拓を一手に
金銅は、長男の和夫(2代目社長・現相談役)を筆頭に4人兄弟の末っ子。その中で、営業を一手に引き受け、全国規模の販売網を築き上げてきた。 そんな営業ひと筋の金銅が、「一番苦しかった時代」として…
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チョーヤ梅酒 金銅幸夫会長<1>家で作るから“買うもの”に
「♪さ~らりとした梅酒」や「梅酒というより、チョーヤです。」などのCMでおなじみのチョーヤ梅酒は、かつては家庭で造るものとされていた梅酒を初めて商品化したパイオニア。いまや製造社数300社以上にまで膨…
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深川ワイナリー東京・中本徹社長<3>融資の壁を補助金で
酒類製造免許は取得できたが、それ以上に大変だったのが醸造所をつくるための資金繰りだ。金融機関に打診したものの、都会のワイナリーは前例に乏しく希望する融資が得られなかったという。 「そこで免許取…
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深川ワイナリー東京・中本徹社長<2>北京で始めたワインバー
起業に先駆けて、中本氏は北京に日本人向けのワインバーを開いた。独立後の営業先を開拓するために、日本の駐在員が集まる場所を自らつくろうと考えたのだ。 「お酒が大好きなので、飲みながら出会いにつな…
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深川ワイナリー東京・中本徹社長<1>江東区に16年オープン
いま、都会の一角でワインを醸造する都市型ワイナリーが話題だ。2016年にオープンした東京・江東区の深川ワイナリーもその一つ。下町の住宅街にあって醸造の見学や体験ができるワイナリーとして、ひときわ注目…
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ぱど 倉橋泰社長<3>いつも土壇場、つねに修羅場、まさに正念場
その後、順調に発行部数を増やし、2001年、「ぱど」は1000万部を達成、日本一の発行部数を誇るメディアとしての地位を確立する。 同年、ナスダックジャパン(現JASDAQ)への上場も果たした…
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ぱど 倉橋泰社長<3>社内ベンチャーから独立へ
1987年、ぱどを設立。倉橋は編集長、荏原製作所の役員が名ばかりの社長に据えられた。 「ぱど」は、横浜地域を皮切りに創刊号30万部を発行したのだが、実は、いきなり肩透かし状態に陥っていた。 …
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ぱど 倉橋泰社長<2>副社長との出会いで風が吹く
荏原製作所時代のあだ名は“スピッツ”。 「キャンキャン吠えて、誰にでも噛みついていましたから」 本物のスピッツは臆病だから吠えるといわれているが、倉橋の場合はその逆。怖いもの知らずの噛…
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ぱど 倉橋泰社長<1>日本一の発行部数を誇るフリーペーパー
ぱどは、同名のフリーペーパーを屋台骨に、地域密着型の情報誌やネットサイトなどを展開するベンチャーだ。 同誌は「PERSONAL ADVERTISING」の略から名付けられたように、個人広告主…
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ゼンリンデータコム清水辰彦社長<4>ドローン用飛行地図も
ゼンリンデータコムは住宅地図で培った地図データを主にBtoBビジネスに活用している。 社長の清水辰彦は言う。 「ゼンリンの住宅地図のシェアはおそらく97%くらいだと思うんです。同業者は…
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ゼンリンデータコム清水辰彦社長<3>カーナビのシェア85%
ゼンリンデータコムは住宅地図で知られるゼンリンの関係会社だ。地図データをデジタル化し、通信システムにつなげることで、地図アプリ「いつもNAVI」などを開発している。 データコム社の社長、清水…
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ゼンリンデータコム清水辰彦社長<2>ホームレスから英語を習う
ゼンリンデータコムは、個人向け地図アプリ「いつもNAVI」や企業向けに地図データをサービスしている会社だ。親会社のゼンリンが住宅地図の製作で培ったノウハウとデータをシステマチックに運用している。 …
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ゼンリンデータコム清水辰彦社長<1>住宅地図作製の舞台裏
ゼンリンデータコムは住宅地図で知られるゼンリンの関係会社だ。データコム社は、地図データを消費者向けモバイル、企業のソリューションビジネスなどに提供している。従業員は約400人。売上高は160億円。社…
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オーシャナイズ菅澤聡社長<4>目標は高水準の無償教育
学生が無料でコピーを利用できる「タダコピ」、多彩なサービスを提供する会員制サービス「スマートキャンパス」と、学生をターゲットに事業を拡大してきたオーシャナイズ。2015年からは小中高生を対象とした新…
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オーシャナイズ 菅澤聡社長<3>サークル組織から“企業”へ
会社を起こしてしばらくは、まるでサークルのような会社運営が続いた。経営に関する会議も、役員とインターンシップの計10人ほどが全員参加し、合議制で物事を決めていたという。だが、タダコピの設置大学が増え…
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オーシャナイズ菅澤聡社長<2>営業先で現れた“救いの神”
広告入りの紙を使用することで、無料コピーを学生に提供する「タダコピ」。2005年、当時慶大3年生だった菅澤聡氏が、仲間4人と事業化の模索を始めた。「事業を始める、会社を起こすといっても何から手を付け…
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オーシャナイズ 菅澤聡社長<1>「無料コピー機」がヒット
裏に広告が入った紙を使用することで、学生が無料でコピー機を使える「タダコピ」。2005年、当時慶大生だったオーシャナイズ社長の菅澤聡氏(33)が、学生起業で始めた事業だ。 現在はさまざまなサ…
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ファンケル 島田和幸社長<4>親子3代で使う根強いファンも
ファンケルは無添加の化粧品、健康食品を売る1部上場企業。今年の4月に社長になった島田和幸は、就任後すぐに動いている。 「以前、化粧品、健康食品が2つの子会社に分かれていたのを1つにしました。そ…
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ファンケル 島田和幸社長<3>カリスマ創業者から受けた薫陶
島田和幸がファンケルの社長になったのは今年の4月だ。入社した2003年からは管理部門にいて、13年に常務、グループサポートセンター長になってからは会長に復帰した同社の創業者、池森賢二にいちばん近いと…