語り部の経営者たち
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和郷園 木内博一代表理事<3> 産直増えて地元の農協が激怒
千葉の北総地区で生まれた和郷園は93軒の農家の集合体だ。コメや野菜を育てるだけの組織ではなく、農産物の加工、販売、カフェ、レストラン、宿泊施設の運営までやっている。 代表は木内博一。「カット…
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和郷園 木内博一代表理事<2>「カット野菜」をビジネスに
和郷園は千葉県にある農事組合法人。農産物の生産、販売から加工まで手がけている。加えて、カフェ、レストランの運営など、アグリビジネス全体が彼らの活動領域だ。 代表理事の木内博一は千葉県で生まれ…
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和郷園 木内博一代表理事<1>農家93軒 各戸の年商は5000万円
和郷園は千葉県の北総地区に位置する農事組合法人だ。農事組合法人とは、地元の農家が集まってつくった組織のこと。現在、和郷園に属する農家の数は93軒。野菜の生産、販売、加工から肥料製造、カフェ、レストラ…
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北嶋絞製作所 北嶋貴弘社長<4> 乾杯や打ち上げはやらない
来る者拒まず、北嶋絞はどんなに難しい依頼が来ても断ることがない。近年で印象に残る仕事を聞くと、2年ほど前に手がけた、ロケットエンジンなどの風洞実験に使う装置だという。 「風速や圧力、気流の性質…
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北嶋絞製作所 北嶋貴弘社長<3> 「技術の安売り」はしない
ヘラ絞りの加工の良し悪しは、熟練した職人の感覚頼りだといい、一見ローテクに感じられる北嶋絞の技術。だが受注の9割は工業製品向けであり、宇宙産業、航空産業、防衛産業などのハイテク製品に生かされる部品も…
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北嶋絞製作所 北嶋貴弘社長<2> 10年目で父親から初めて…
世界トップクラスの技術を持つ会社とは知らず、家業である北嶋絞に就職した北嶋氏。最初に任されたのは、職人からの指示どおりに材料の金属をカットする仕事だった。これは現在でも新入社員が最初に担当する仕事に…
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北嶋絞製作所 北嶋貴弘社長<1>大田区のリアル下町ロケット
マネのできない技術力を買われ、国産ロケットの補助ブースター先端部やエンジン部品を大手重工メーカーに納入――。「下町ロケット」を地で行くような、従業員20人の中小企業が東京・大田区に存在する。その名は…
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満寿屋商店 杉山雅則社長<4>人気のパンは東京とは違う
帯広に本店を持つベーカリーチェーンの満寿屋商店。昨年末、目黒の都立大学にも店舗を構えた。付近の都立大学、自由が丘、学芸大学はパンの激戦区で、半径1キロ以内に有名店が10店もある。それでも、満寿屋には…
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満寿屋商店 杉山雅則社長<3> パンのレシピを1から開発
帯広と東京に全7店舗を持つベーカリーチェーン、満寿屋商店。創業は1950年。現在は年商9億5000万円。同チェーンの最大の特徴は全商品を十勝産の小麦で作っていることだ。 現社長の杉山雅則は帯…
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満寿屋商店 杉山雅則社長<2>渡米してパン職人として修業
満寿屋商店は帯広に6店舗、東京の目黒に1店舗を展開するベーカリーチェーンだ。年商は9億5000万円。同社で作っているパンの原料小麦は100%、十勝地方で作られたものだ。日本で販売されているパンの原料…
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満寿屋商店 杉山雅則社長<1> 作るパンはすべて国産小麦
満寿屋商店は帯広に本店を持つベーカリーのチェーンだ。販売しているパンはすべて国産小麦を原料としたもの。食の安心安全を考える消費者に支持され、年商は全7店舗で9億5000万円となっている。従業員は百数…
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LUFT HD南原竜樹社長<4>軍資金に余裕があれば大方勝てる
学生時代の1984年に外車の並行輸入会社を起業して20年、04年に売り上げ100億円を達成したかと思いきや、負債25億円を抱えて一文無しにまで転落した南原。そこから再起を図り、わずか10年後には再び…
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LUFT HD南原竜樹社長<3> リスクを取らなければ儲からない
「マネーの虎」出演時の年商100億円から一転して転落、一時は住むところにさえ困った南原。結局はビジネスで再起を図ることにした。 「人を派遣するだけという、初期投資がほとんどかからない人材派遣業か…
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LUFT HD南原竜樹社長<2> 預金口座に残ったのは5万6800円
大学在学中に外車の並行輸入ビジネスを始めて以来、飛ぶ鳥を落とす勢いで業績を拡大。日本テレビの人気深夜番組「マネーの虎」に出演していた2004年には、売り上げも100億円の大台を達成した。 と…
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LUFT HD南原竜樹社長<1> “マネーの虎”こうして生まれた
2000年代の初め、日本テレビの人気深夜番組「マネーの虎」で話題をさらった一人の“虎”がいる。その名は南原竜樹。 番組は、起業を志す者が事業プランをプレゼンし、虎と呼ばれる経営者がその成否を…
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丸善ジュンク堂書店 工藤恭孝社長<8>苦しいときこそ積極策を
インターネット時代の到来は、私たちに新しい利便性をもたらしてくれたが、その一方で、紙の文化が苦境に立たされている。 出版不況に加え、オンライン書店や電子書籍の普及の影響で、書店業界の状況は厳…
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丸善ジュンク堂書店 工藤恭孝社長<7>被災が全国展開のきっかけ
工藤社長には、創業者にありがちなパワフルな熱血漢タイプとは少し違い、一見穏やかで淡々とした風情がある。 「もともと、野心めいた考えを持たない性格だと思います」 その割には、ときどき大胆…
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丸善ジュンク堂書店 工藤恭孝社長<6>被災者に本は“必需品”
阪神・淡路大震災から2週間後にジュンク堂サンパル店を再開することを決めたものの、告知手段はほとんどなかった。 神戸新聞もまだ4~5ページのものしか発行できず、しかも人の行方に関する記事ばかり…
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丸善ジュンク堂書店 工藤恭孝社長<5>阪神大震災の被害10億円
1995年1月、工藤社長は3人の子ども(当時16歳、11歳、6歳)を夫人の実家に預けて、夫婦水入らずの香港旅行に出かけた。 16日の夜に帰国したとき、「子どもたちはもう寝るころだから、迎えに…
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丸善ジュンク堂書店 工藤恭孝社長<4>九死に一生を得てから
工藤社長は高校1年のとき、命に関わるような事故を経験している。体育祭の棒引き競技で、棒で腹を突き上げられ、腸を何カ所も切断するという大けがを負ってしまう。 病院に担ぎ込まれ、緊急手術となり、…